うん、みんな優しい――というより、当たり障りのないことしか言ってないね。作者さんを気遣ってのことなのか、字数制限4500字の縛りがキツいからなのか。
具体的なダメ出しするにはこの制限はマジでキツい。
なので、一番大事なところだけ指摘します。
キッパリ言うと、文章がダメ。ダメすぎる。問題外。赤点。落第。
作者さんを傷つける意図はないけれど、これくらいの言葉で指摘しないと、おそらく自覚してもらえないと思う。
私より前に書き込んだ人たちも、言葉は違えどやんわり指摘してるんだけどね。
依頼に出された作品に限った話でなく、同サイトに公開されている過去作も無作為につまみ読みして確認しましたが、「ずうっと同じ奇妙な書き癖をしたまま書き続けている」のがはっきりしました。
すなわち
>△△という登場人物は言った/聞いた/答えた/etc
>「なんたらかんたら」
という文章パターンが多い。これが1話に何度も出てくる。多すぎる。しつこい。他のパターン無いのかよ、と言いたい。
>「なんたらかんたら」
>△△という登場人物は言った/聞いた/答えた/etc
……のような、順番が逆のパターンも無いわけでは無いけど、比較すれば圧倒的に少ない。
まあ、順番を変えれば解決するって問題でもないですが。
そもそもまず、『△△は言った』というただそれだけの短文。これがほぼ文章として無意味。
「 」をつけて台詞が書いてあれば、読者は『△△が口に出して台詞を言った』と理解できる。わざわざ『△△は言った』と確認されなくても自明の理。こんなことを地の文に書く意味は無い。(あえて『△△は言った』と確認することで強調の意味を込めるとか、場合によってはこの書き方でも意味があるケースは存在するでしょうから、100%意味が無いとまでは言いませんが)
これが例えば、『△△は嬉しそうに言った』『△△は怒ったように言った』『△△は哀しげに言った』『△△は楽しそうに言った』のように、台詞の言葉だけでは伝わらない喜怒哀楽やその他の場合をフォローしているとかなら意味も出てくる。
でも、『△△は言った』というただそれだけの短文では意味が無い。(例にあげたもの程度なら、台詞の内容次第では充分にこんなことを書かれなくても伝わるので、場合によってはこれも不必要)
他にも例えば、シーンに登場しているキャラが多くて、誰が話しているか判別がつかない場合に名前をあげるのは意味がある――かもしれない。
でも普通は、判別がつくように様々な手段を駆使して工夫する。『△△は言った』という何の工夫も無い短文だけで済ませたりしない。
これだと、
>イヌ「桃太郎さん、桃太郎さん」
>サル「お腰につけたきび団子」
>キジ「ひとつわたしにくださいな」
こうやって、名前+台詞で書く台本形式と大差ない。
それでこの結果、文章が単調になる。読んでて飽きる。飽きのくる文章は読んでて疲れる。眠気が来る。
ランダムに、どこの話を開いてみても、ひたすらこの類型でしか文章を書いていない。
こりゃダメだ。
以上が最大要因ですが、他にも様々な理由が複合して、この作品から受ける文章の印象は、
・小学生の作文レベル
・単なる箇条書き
です。
あくまで、「文章の」印象です。ストーリーとかキャラクターではありません。
……そもそもの問題として、文章が酷すぎてストーリーとかキャラクターを批評する段階に進めない、からです。
創作に携わる人――いわば仲間や同類が課題として読むならまだしも、ただ小説を楽しみたいだけの一般読者であれば、なおさらこの文章では耐え難いでしょう。
ストーリーとかキャラクターをこねくり回すより先に、まずは「普通に読んでもらえるレベル」の文章が、あなたにはまず足りない。