俳句添削道場(投句と批評)

南風の記憶さんの添削最新の投稿順の33ページ目

向日葵は遺影の人の目の高さ

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 亡き人に手向けで飾る向日葵よ

 カイ様、コメントありがとうございます。
 俳句の基本は二つあり、一つは季語を主役に立てること。そしてもう一つは、目の前にあるモノを”具体的に描くこと”です。

 御句の場合、向日葵以外は具体的なモノが描かれていません。なにを見て「亡き人に手向けて飾る」と思ったのか。遺影なのか、それとも墓なのか。

 具体的なモノを描き、読んだ人が「この向日葵は亡くなった人に手向けたんだな」と”想像させる”ようにする。これが俳句です。

 いろいろな展開が考えられますが、例えば「向日葵は遺影の人の目の高さ」とすれば、一発でこの向日葵が亡くなった人のために飾られていると分かります。そして「目の高さ」と書くことで、読み手が色々と想像するわけです。ひょっとして、この向日葵まで亡くなった人を偲んでいるんじゃないのかと……

 難しく感じられたかもしれませんが、誰もが最初は初心者です。どうかチャレンジをお続けになってください。

点数: 1

積ん読の埃をはらう梅雨の夜

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 積ん読の埃払ひぬ梅雨の夜

どん太様、お世話になります。
御句ですが、「プレバト」でいう才能アリ句だと思います。「梅雨の夜」と「積んだ本の埃を祓う」という取り合わせがマッチしていて、光景も鮮やかに浮かんできます。

 気になるのは「積ん読」と「払ひぬ」の関係でしょうか。
 積読という言葉自体は明治からあるようですが、頻繁に使われるようになったのは最近からの印象です。「積ん読」を現代用語として見るか見ないかで、後半の「払ひぬ」の評価が分かれそうです。
 特にこだわらないのでしたら、”積ん読の埃をはらう梅雨の夜”にしておいた方が無難かもしれませんが、そこはどん太様の思い次第かと存じます。いかがでしょうか。

点数: 3

数本の向日葵傾ぐかくれんぼ

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 向日葵の葉を揺らしゆく隠れんぼ

 三男様、お世話になります。
「向日葵」と「かくれんぼ」の取り合わせは、とても素直な感じで良いと思います。気になるのは「揺らしゆく」という描写でしょうか。揺らしゆくというのは、どちらかというと”鬼ごっこ”などのイメージです。
 もっと”隠れている”という状況が分かるように描写した方が良いように思います。

 例えば”数本の向日葵傾ぐかくれんぼ”とすれば、たくさんの向日葵の中で数本傾いているものがあり、そこに子供が隠れているという種明かしが最後になされます。一つの展開例として、参考にしていただければ幸いです。

点数: 1

両親に詫び二つ三つ墓参り

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 両親に詫びのつぶやき墓参

素一様、お世話になります。
墓参りの光景がよく伝わってきます。特に「両親~」から始めた語順が良いですね。さらに、ただの墓参りではなく”詫びの気持ちを伝える”という描写も、実感がこもっています。
気になるのがただ一点、「つぶやき」は省いても良いように感じます。下五に”墓参り”とあるので、つぶやいているというのは書かなくても伝わるかなと。この四音分で、まだまだ工夫できそうです。

点数: 2

手花火やほんのり赤き膝小僧

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 手花火のふいにぶつかる膝小僧

季詠様、お世話になります。
御句ですが、手花火と膝小僧の映像の切り取り方は良いと思います。ただ「手花火のふいにぶつかる膝小僧」という書き方だと、ちょっと意味が伝わりづらい気がします。
例えばですが、膝小僧をもう少し描写するのはどうでしょう。

点数: 1

南風の記憶さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

お詫び

回答数 : 3

投稿日時:

ドーナツの形の地雷唐辛子

回答数 : 7

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この島は流刑地だった夕時雨

回答数 : 5

投稿日時:

重ね着す捲りたくなるやうな雲

回答数 : 3

投稿日時:

この音はライト定位置息白し

回答数 : 6

投稿日時:

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その他の添削依頼

節分や南南東を丸かじる

作者名 独楽爺 回答数 : 9

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煙の香余所の子一言神の香と

作者名 回答数 : 1

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渡り鳥夕山陰の景となり

作者名 三男 回答数 : 4

投稿日時:

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