俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削得点の高い順の12ページ目

「兄嫁の堂に入りたる秋刀魚かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 兄嫁の堂に入りたる秋刀魚かな

酔いどれ防人さんこんにちは。
私の投稿にコメントを頂き、ありがとうございました。
確かに「穂」の語の選択はやや安易だったかもしれません。
推敲してみようと思います!

掲句ですが私も兄嫁が秋刀魚を相手に何をしているのかという点について迷いました。
捌いているのか、焼いているのか、ひょっとすると釣っているのか。
見事な箸さばきで焼き秋刀魚を食べているのかな?などとも考えました。
私も「焼き秋刀魚」に1票を投じたいです。

兄嫁を登場させる是非について。
勝手な読みですが「兄嫁」と「自分の嫁」を比較する目線が感じられるかもしれません。
「うちのはまだまだなんだよー」という様な。
私は情景に味が出る表現だと思います。
ただ「嫁」側の読み手からは反感が出るかもしれませんね(笑)

末尾ですが、俳句ポストの入選おめでとうございます!

点数: 1

「この空の下の何処かに星の橋」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: この空の下の何処かに星の橋

かぬまっこさんこんにちは。
私の投稿にコメントを頂き、ありがとうございました。
今回の災害で自然のもたらす恩恵と猛威の両方を痛感させられています。
稗の句も自分で作った句なのに、作った当時とは違った意味に感じられています。

季語「星の橋」ですが、
そもそも私はこの季語を今回初めて知ったのですが、字面からてっきり天文の季語なのだと考えていました。
手元の歳時記で調べると、「行事」に分類されていました。
季語にまつわるエピソードは明確ですが、どう映像化するか…難しいですね。
どうしても「織姫と彦星」のエピソードから類想が多くなりそうな気もします。

作者の経験した具体的なエピソードを盛り込んでみるのはどうでしょうか?
私の具体的なエピソードは…とてもお披露目できませんが(笑)

末尾ですが俳句ポストの入選、おめでとうございます!
今後もどうぞよろしくお願い致します。

点数: 1

「渡り鳥みえし異国の景色かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 渡り鳥みえし異国の景色かな

林さん初めまして。
句の感想を述べさせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。

千日草さんのおっしゃっている通り、一読して鳥の渡りのスケールの大きさを感じました。
国境を遥かに超えて旅する鳥に胸を打たれます。

文法上の問題を一つ…。
「みえし」の「し」は過去の助動詞「き」の連体形になると思います。

とすると、「(過去のある時点で)見えた」という意味になりますので、コメント欄に書かれた内容からはずれてしまうと思います。

もう一点、「みえし」の主語が何者なのかはっきりしない点が気になりました。
渡り鳥を主語として「渡り鳥が旅の果てに見た異国の景色」とも読めますし、
作者を主語として「作者が渡り鳥の姿を見た異国の景色」とも読めると思うのです。
作者の海外旅行の思い出を詠んだ訳では無く、渡り鳥を擬人化している句なのだという点ははっきりさせるべきではないでしょうか。

コメント欄の「だんだんと」が状況を的確に表していると思います。
渡り鳥の長旅の苦労を語らせるなら、「ついに」「漸く」「漸う」などの表現はいかがでしょうか?

鳥渡る漸う見えて来た異国
鳥渡るついに異国の見えた朝

まだ誤読の可能性はありますが…

点数: 1

「春江や膨らみ増して吾子の胸」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 春江や膨らみ増して吾子の胸

皆さんの批評を読ませて頂いて「なるほど!」と思いました。
取り合わせ、大変興味深いですね。

恥を忍んで告白すると
「ハルエちゃんの胸が膨らみました」という意味かと勘違いしていました。
あぁ恥ずかしい。

季語との相乗効果で、女の子の成長の描写が非常に鮮明に感じられます。

個人的には「春の川」「春江(ちゃんと調べました!)」という季語からは麗らかなイメージの他に、目覚めた生き物達の息吹や蠢きの様な物も感じます。
泥の臭い、と言う様な。

魚獲りなどした幼少体験の産物かもしれません。

それを加味すると純粋に吾子の成長を祝う気持ちの他に、やや不穏なイメージも読み取れるように思いました。
親の戸惑い。
子自身の戸惑い。

やや勘繰りすぎでしょうか?

純粋に麗らかな気持ちを込めるのであれば他の季語との取り合わせも考え得る気がします。
春光?若緑?

でも、私は「春江」が好きです!!

点数: 0

「竜の玉君去りし日のこと思ふ」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 竜の玉君去りし日のこと思ふ

かぬまっこさん、こんばんは。
スキーヤーの句へのコメントありがとうございました。
指摘されてみると語句の意味の重複が明らかですね。
大変勉強になりました!

掲句ですが「思ふ」を削っても思いを馳せている事は伝えられるかなぁ、と感じました。

今回初めて「竜の玉」という季語を知りまして、少し調べてみたのですが、とても美しい色彩の植物ですね。

竜の玉の色に託して「君去りし日」の光景を具体的にしてみたかったのですが、いかがでしょうか?
情報を詰め込みすぎかな?

竜の玉君去りし日の海の色

点数: 0

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