俳句添削道場(投句と批評)

幸福来々さんの添削投稿の古い順の41ページ目

「野水仙生える岬の犬の墓」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 野水仙生える岬の犬の墓

『去年今年』の句のコメントありがとうございます。
ちなみに、本命の男のことは「間夫(まぶ)」といいます。

さて、本句ですが、純粋に景を詠まれているものですね。
既にご指摘がありますが、遠景と近景の差が激しすぎるので、このままのカメラワークでやるのであれば、中七を「や」で切る方が良いと思います。

ただ、『水仙』が『生え』てるから、水仙を描いているので『生える』はいらないかもしれません。
また、水仙は海岸沿いに咲く花なので、岬という情報が重要なのかが少し疑問です。
そして、『犬の墓』から『野水仙』が群生している景を見せたほうが季語を立てる上で得ではないでしょうか。

と思って、コメント読んだら『野水仙生える岬』が即ち『犬の墓』ということなのですね。
『野水仙生える岬』に『犬の墓』があると読んでました。
要は、景としては、『野水仙生える岬』しか存在しないことになりますよね?

添削というか、「久々に野水仙生える岬を通ったときに、犬を埋めたことを思い出した」という意味での提案句は以下のとおりです。

・犬埋めたときの香りや野水仙

点数: 1

「イヤホンのクール沁みいる冬田かな」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: イヤホンのクール沁みいる冬田かな

『寒晴』の句のコメントまたよくわからなかったです。
というか、鑑賞するつもりのない方のコメントは今後不要です。
一回でも誰かを焼き殺す太陽がある寒晴の空ってどんな空だろう、なんでこんなこと言うのだろうと想像していただけましたか?

解決策・改善策のない指摘・批評はただの文句にしかみえません。
故に不愉快に思うのが人として普通だと思います。

> 俳句は基本一人称の詩です
違います。
基本三人称の詩です。
なぜなら、作者が主役ではなく季語が主役だからです。
オレと書かなければ、誰・何が焼き殺されるかわからないです。

寒晴が主役ではなく太陽に軸足があるというご指摘ならわかりますが、そんな太陽がある寒晴を表現してみたかったのです。

「俺の言うことをきいていればいいのだ!」ということであれば、ご自分の作品として掲句されてください。
そういう風に受け取られる情報を私のコメント欄に日本語で書かれていますよ。

点数: 0

「冬の月緩和ケア行く君の笑み」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 冬の月緩和ケア行く君の笑み

『去年今年』の句のコメントありがとうございます。

一人称は「わっち」「あちき」「わちき」のどれかになりますが、使い分けについては私もよくわかりませんでした。
郭詞(くるわことば)自体の目的はめいさんのおっしゃるとおり出身を隠すためみたいです。

さて、本句ですが以下のように読みました。

「大丈夫!大丈夫!」とかいつも言ってたくせにいざ緩和ケアにいくとなったときの君の笑みになんだか違和感を感じた。あれって強がってたんだ?と感じた。

もしくは

いつもはあんなにキツそうなのに、緩和ケアにいくとなったときの君の笑みはなんとも嬉しそうだった。

前者の読んだ方が季語をリスペクトするので、前者の読みだと思っていますが、緩和ケアというものを本句で初めて知りましたので、『緩和ケア』との向き合い方が分からず、読みを迷いました。
これは句の問題というより、私の想像力のなさの問題ですね^^;

前者の読みになった理由は以下のとおりです。

・季語『冬の月』は寂寥感を含む季語である
・『冬の月』の描写が『君の笑み』に影響しているはず
・『緩和ケア行く』今を読んでるため、『冬の月』が登場する今が以前と違うはず

なんでも句材にする姿勢に楽しく俳句を詠まれているのが伝わってきます。
句材があれば、あとはカタログから選ぶように季語を選んで気軽に作れるところが俳句のいいところですよね。

点数: 2

「夜行便雪ふる村へ帰りゆく」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 夜行便雪ふる村へ帰りゆく

はじめまして。

『去年今年』のコメントの返信のみとさせていただきます。
まず、ご提案の語順では成り立たない簡単な理由2点を挙げます。

・意味が変わる
・多段切れになる

【意味が変わる】
本句は、「センスのない客から私は喘がされている」という状況しかありません。
ご提案の語順を倒置法と捉えて読むと「センスのない客のせいで、私は泣きくれております」という意味にかわります。

【多段切れになる】
原句)去年今年/わっちは野暮に泣かされて
切れが1つ

ご提案句)泣きくれて/野暮に/わつちは/去年今年
切れが3つ

俳句は韻文ですので、韻も楽しまなければいけません。
なのに、切れが多すぎると韻を楽しめなくなるので、切れは1つが基本となっております。
なので、倒置法(君を愛してる→愛してる、君を)は切れを多くしてしまうため、基本的に俳句に向きません。

次に、型としての理由があります。
連用中止法(最後が動詞の連用形)を用いる場合、上五に季語を置くのが定石となります。
詳しく知りたければ、参考URLを読んでみてください。

【参考】
https://haikudai.com/post-1300/

点数: 3

緩和ケアに去る友の笑み冬の月

回答者 幸福来々

添削した俳句: 冬の月緩和ケア行く君の笑み

私の読みが甘かったなと思えた点があり、再訪失礼します。

この句の感慨を説明いただきありがとうございます。
説明をいただいて君がいれば、君と呼ぶ僕がいるのが当たり前だなと。
この『冬の月』はもちろん二人の描写だと読めてなかったと気が付きました。
そりゃ、微笑まれた方も辛いに決まってますよね。。。

また、『君』に常にある苦しみがあることは、『緩和ケア』で理解できたかもしれないなと思いました。
一応調べたのですが、調べ方が甘く「何かしらの病気がある人のケア」くらいに思ってただけで、『緩和ケア』とは「生命を脅かす重病を患っている当人とその家族」が対象となる医療行為なんですね。。。。

そのような方が、『緩和ケア』を理由に行くときの笑顔って心に来るところがあると私も理解できました。

『冬の月』との取り合わせ贔屓目なしで成功してると思います。
冬だけだと、その友はもうすぐ逝ってしまうのではないのだろうかとなりますが、『冬の月』であれば、まだ淡い希望があるのではないだろうかと思える表現だと思います。

改作になっていたら申し訳ありませんが、あまりしたくない添削というものをしてみました。
添削になってたらいいな。

もし、またその方と会うことができるのであれば、この句のお話をされてみてはどうでしょうか。
作品を通しての本音の会話は、とても刺激的でとても優しい空間が生まれますよ。

ちなみに私は同性愛者の男です。
間違ってなかったですよ。

点数: 1

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