お袋のよれたノートや玉子酒
回答者 虚俊
添削した俳句: 折れ目つく母のノートの玉子酒
季語から俳句が作れないタイプなので少し羨ましいです。
この句は取り合わせにすれば「母のノート」がもっと味のあるものになるかと。
「よれた」で年季の入ったノートが思い浮かぶでしょうか。玉子酒を飲みながら、母の経験と知恵が詰まったノートを見る。母への感謝がより深くなるのではないでしょうか。
「お袋」とすれば「まさかこの歳になって世話になるとは…」というのも表現できますかね。
点数: 3
回答者 虚俊
添削した俳句: 折れ目つく母のノートの玉子酒
季語から俳句が作れないタイプなので少し羨ましいです。
この句は取り合わせにすれば「母のノート」がもっと味のあるものになるかと。
「よれた」で年季の入ったノートが思い浮かぶでしょうか。玉子酒を飲みながら、母の経験と知恵が詰まったノートを見る。母への感謝がより深くなるのではないでしょうか。
「お袋」とすれば「まさかこの歳になって世話になるとは…」というのも表現できますかね。
点数: 3
回答者 虚俊
添削した俳句: はなびらの点字なぞれば桜かな
「点字」とあれば「なぞる」が要らない。点字が花びらでできていると解釈されてもおかしくない。この二点でしょうか。
実際の桜を想像できるのは前に見たことがあるから。事故などで盲目になったと読み手に想像させるために、字余りではありますが「やっと読めた」と置きました。
さらに、花びらから桜を想像したよりも、桜を思い出して花吹雪に包まれている方が迫力もあっていいかと思いました。
となれば点字で「はなびら」よりも「さくら」の方がしっくりきますかね。音数もぴったり。
やっと読めた点字の「さくら」花吹雪
手直しした俳句の欄に「」を使うと不備があるという扱いになるらしく、こちらの方が最終的なものにいたします。
なかなか面白い句でした。
点数: 2
回答者 虚俊
添削した俳句: 落ち葉とてクルクル舞えば冬模様
形を無くしていくだけの落ち葉も、舞い落ちるときだけは冬の光景の一部である。ということかと思いきやそうではなく、ずいぶん伝えたいことと伝わることのギャップがあります。問題点を逐一述べていきましょうか。
まず、「冬模様」から。○○模様とは「それらしい様子」を意味します。(例、雨模様)つまり冬模様だと「冬らしい様子」であり「冬目前」とはなりません。
そして季重なりです。調べたところ落ち葉は冬の季語でした。「冬模様」が季語になるかどうか疑問ではありますが、「冬」を季語としておきましょう。
さらに中七「クルクル舞えば」夏井先生が選ぶ三大凡人動詞が「舞う(踊る)、染める、燃える」これらは「ちょっと雰囲気が出る」とよく凡人が使う言葉なのです。使ってはいけないことはないのですが、この句には不要でしょうか。そして「クルクル」で高速で自転している様子をイメージしました。しかし路上ということは、おそらく風に巻き込まれて回っているのではないでしょうか。となると「クルクル」 も伝えたいこととのギャップを生み出してしまいます。
季語というのは、当然季節を表すものですから冬目前としたければ晩秋の季語を使うか、初冬の季語を使えば表現できます。落ち葉にこだわるのであれば冬の始まりを思わせるその他の言葉を使えば表現できるでしょうか。
インターネットで季語を調べられるので推敲の際利用されてはいかがでしょう。
指摘事項: 季重なり
点数: 1
回答者 虚俊
添削した俳句: 古団地錆びたブランコ風に鳴く
まわりは春に染まっていくが、その古団地だけは置いていかれたようでブランコが悲しげに鳴いている。といった情景でしょうか。
「錆びた」が説明的で「古団地」とイメージも重なるので添削すべき点はそこでしょうか。
点数: 1
回答者 虚俊
添削した俳句: 禁断の蜜の滴る良夜かな
禁断の密の味を知るのはいつになるやら。今日も創造力を膨らませて頑張ります。
読者に想像を丸投げする句は好きです。虚子の「闇汁の杓子を逃げしものや何」など。想像するのが楽しいです。
さて、腹胃壮さんの句ですが「禁断の密」がオリジナリティーに欠けるのではないかと思います。じゃあどうしろと言われると、口を結ぶ他ないのですが…もっと細かいワンシーンを切り取ってみるとかですかね?それか「蜜月や」と上五に置いて匂わせるか…小僧にはもうかわらんです。
エロスを前面に押し出す句も好きです。「蜜月」と持ってきて、ダイレクトな言葉を並べるとくどくなるかもしれませんが。エロスを詠い、しかもかっこいい句に出会うのが夢です。終止自分語りだったような気もしますが、腹胃壮さんへの初コメントといたします。
点数: 1
最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。