俳句添削道場(投句と批評)

辻 基倫子さんの添削最新の投稿順の23ページ目

「天馬座を友と見上げし夜凪かな」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 天馬座を友と見上げし夜凪かな

鈴蘭様
御句、いろいろと考えさせてくれる面白い句ですね。コメントを見るまでは「凧が天馬座を、友だちとしてみあげている」という形かと思いました。だから、提案句として
「天馬座を友と頼みし破れ凧」
などとして、天馬座に助けを求めたが、助けてもらえなかった凧、という景かな、などと思っていました。失礼しました。
また、私の句に、とても参考になるコメントをありがとうございました。「黄ばむ」は美しくないので、私も「古ぶ」を使って初めに「雛飾余白の古ぶ四言古詩」としました。また、曹操の詩などにも有名な四言古詩があることも知っていましたが、いるかさんのおっしゃるように、そのまま漢詩の特定をするのも、どうかと思ったのです。また、考えて投句してみます。ありがとうございました。

点数: 1

「池の水縮みて暗し余寒かな」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 池の水縮みて暗し余寒かな

ヒッチ俳句
御句、「水」が「縮む」という措辞がとても新鮮ですね。科学的でありつつ、作者の心情が伝わる佳句だと思いました。「暗し」は池の全体的な雰囲気を表しているのかと思いました。森の奥などでじっとうずくまるような池の風景が、いいな、と思いました。
また、私の句へのとても詳しいコメントをありがとうございました。
ヒッチ俳句様のお言葉を読み、改めて自分の句を読み直すと、どうしてこんな句を作ったのかな、と恥ずかしくなりました。どうもありがとうございました。

点数: 1

「ドカ雪と言ふと言へども春の雪」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: ドカ雪と言ふと言へども春の雪

イサク様
御句、「白牡丹といふといえども紅ほのか」をふまえた面白い句ですね。
「ドカ雪」は「牡丹雪」だから、ということも頭をよぎり、言葉遊び的な楽しさを感じます。

また、私の句に、とても丁寧なコメントとご提案句をありがとうございます。
「臘月や」として「切れ字」を入れる、というご提案や「音と動作が分かれていて散文的」というご指摘、とても勉強になります。
「ちまちました句」という感じは、作句の時の視点が指先に集中していることを指して言ったのです。
イサク様のご提案を参考に、自分なりに推敲してみました。
「朧月や茶こしを弾く音軽し」
「推敲」ではないですが、韓愈のようなご指摘をいただき「たたく」はどうかな、と考えなおしました。今度は漢字にして、金属音的な雰囲気を出したつもりです。
いかがでしょうか。

点数: 0

「大漁の貝やニカッと海女の笑み」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 大漁の貝やニカッと海女の笑み

いるか様
御句から「海女」が春の季語なんだ!と知りました。そこからまず勉強になります。
海女の表情に焦点をあてた素直ですてきな句ですね。ただ「大漁の貝」が漠然としている上に説明的なのでそこをもう一工夫したら、さらに臨場感のある句になるような気がします。
 また、私の句とコメントを丁寧に読み、とても参考になる提案句を提供してくださってありがとうございました。句の中に入れてみると、「砂糖菓子」もなかなかいいな、と思いました。そこで
「バラックに砂糖菓子めく朧月」
としてみました。バラックで苦しい生活をする人々の見る夢のように表現したいと思いました。

点数: 0

ぼた雪といへばほのめく香りかな

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: ドカ雪と言ふと言へども春の雪

イサク様

御句、皆様もご指摘の、高浜虚子の句をふまえたおもしろい句ですね。「ドカ雪」の対義語としてどんな「春の雪」をイメージするかが読者にゆだねられているところが素敵なだ、と思いました。「ドカ雪」は「牡丹雪」を連想させるので、その点も「白牡丹と…」との対応関係があって面白いですね。私は、「ドカ雪」という少々野卑な感じの言葉と、和歌的な伝統を感じさせる「春の雪」の典雅さとが対比されているのかな、と思いました。もちろん、「春なのに、まだ、こんなに雪が降るよ!」という感じも出てますね。
虚子の句が名句なのは、「白牡丹」に「ほのかな紅」を感じたその感覚にあると思います。「ドカ雪」という言葉に「春の雪」を思う心に独自性があるかは、疑問を感じます。提案句は、御句とは全く違う句になってしまいましたが、私なら、あえて、「ぼたん雪」という語を全面に出して、そこに虚子のような「紅的存在」を感じる、そんな感覚の句にしたい、と思い、こうしました。
また、わたしの句に、いつもとても丁寧なコメントをありがとうございます。
ご指摘に「切れ」と「音」と「動作」の説明的な要素をすっきりさせたいと思い、次のように推敲しました。
「朧夜や茶こしを軽く弾く音」
「月」を入れず、「たたく」を「弾く」に、「かろく」を漢字にして、金属的で瞬間的な音に焦点をあててみました。

点数: 0

辻 基倫子さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

うりずんや島々囲む波一重

回答数 : 5

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回答数 : 2

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地下道をめぐる響きや蝶の昼

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回答数 : 1

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蔦若葉ランプの奥に司令室

回答数 : 4

投稿日時:

辻 基倫子さんの添削依頼2ページ以降を見る

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