俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の38ページ目

「寺の鐘響き渡るや雲の峰」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 寺の鐘響き渡るや雲の峰

こんにちは。貴句、拝読しました。

単語の意味から入りますね。
響き渡る:「音や声が一面に響いて伝わる」を意味する単語です。

ですが、作者コメントは、「入道雲が沸いている中お寺の鐘が聞こえてきました」となっております。

つまり、響き渡らなくて良いのです。「空襲警報のサイレンかよ!?」となってしまいますので。

また、この三段切れは成功しているとは言いにくいかと思われます。
理由は、「上五+中七+下五=1つの情景(と心情)になっていない(2つの情景に分かれてしまっている)」からです。

入道雲の位置が実際はどこにあったのかにもよりますし、掘り下げた内容がコメントに全く書かれていませんので難しいですね。
季語「雲の峰」に作者の感動があるものとして、入道雲がお寺の上辺りにあるものとしてご提案いたしますね。原句は「響き渡る」が詠嘆されておりますので、それを加味するパターンをご用意いたします。

鐘鳴るや寺の上なる雲の峰

偶然韻になりましたが、そこは取り敢えず無視して、内容だけご覧いただければと思います。

最後に、「要望:厳しくしてください」と多くご希望ですが、作者コメントの内容があまりにも少な過ぎて、皆さんできないのだと思われます。なのでコメントが少ない。
作者コメントに書かれてある内容や思いと、句の字面で表現されている内容にどれだけの乖離があり、少な過ぎるならば言葉を「添」える、多過ぎるならば言葉を「削」る。
それが「添削」なのですが、作者コメントの内容が少な過ぎると、「どうやって過不足を判断したらいいの?」となる訳です。

ですので、作者コメントには「どの様な情景をどの様な気持ちで詠んだのか?」をしっかり具体的にお書きになる事をオススメいたします(前にも同じことを書いた気がいたします)

点数: 1

「涼風や山間の茶屋にぎはへり」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 涼風や山間の茶屋にぎはへり

こんばんは。貴句拝読しました。

こちらも三段切れ(上五、中七、下五が独立。具体的には「涼風や/山間の茶屋/にぎはへり」という切れになっております)でして、上五+中七+下五=1つの景(と心情)になっているかと問われると、そうなっていないのではないか? と答えざるを得ないのです。
三段切れは絶対ダメなのではありませんが、成功させるのがとても難しいのです。「感動の焦点が分散し、読者側に作者の意図が正確に伝わりにくい」というデメリットが三段切れには存在します。

季語は「涼風」ですので、涼しさを感じさせる心地好い晩夏の風ですよね。
そして句が文語体ですから「賑はへり」は「賑やかである、混み合って盛んになる」(のが続いている)との意味になります。
存続・継続の助動詞「り」が四段活用の動詞「賑はう」の已然形(既にそうなっている)に接続していますから。

そして、作者コメントには「山の茶屋で一服しました」としか書かれていません。

読者は句の字面を見て何を思うでしょうか?
「涼しい風が吹いて、山間にある茶屋が賑やかなのが続いているか、混雑が続いている。状況は分かったけど、作者は一体何を読者に伝えようとしているのだろう? これだけではサッパリ読み解けない」となってしまう訳です。

また、添削しようにも、「作者コメントには「山の茶屋で一服しました」だけしか書かれていない。何をどの様に感じたり、思ったりしたのか全然分からない。言葉の過不足が当然判断できないので添削のしようが無い。「要望:厳しくしてください」とあるけど、厳しくも何も、そもそも作者に何を伝えれば良いのか分からない。作者が何を知りたがっているのか、作者のニーズが全然分からない。どうすればいいの?」となる訳です。

ですので、大切な事なので何度でも申し上げます。

ここは「添削道場」であり、決して改作道場ではありません。
「添削句に原作者の思いありき」、「添削は原作者の思いありき」なのです。
ですので、以下をなさる様に強くオススメいたします。

① 自句の作者コメントは詳しく書く(「いつ」、「どこで」、「何を」、「何故」、「どの様に」を具体的に書く。それが句の字面で季語を含めた17音に要約できていればOK)。作者コメントを簡潔に書くのは、ここを巣立てる程の上級者になってからが望ましい。

② 他者へアドバイスのお礼を書き込む際には、書き込む場所に書いてあるその人の句を自分なりに鑑賞し、「その句を見てどの様に思ったのか?」の感想(good & more)と、「アドバイスがどの様に役だったのか? 勉強になったのか?」を具体的に書く。

③ 他者の句を沢山鑑賞し、自分なりに考える(例えば、「作者コメントを踏まえると、私なら季語をこの様に変えたい、語順を変えたい。この句はこのまま味わいたい」等)。

辛口で大変申し訳ありませんが、①~③を繰り返さないと上達できませんので。

ハッキリ申し上げて、この句は添削のしようがありません。情報が無さ過ぎます。
また、改作ならできますが、「作者の思いが置き去りになるので、改作は絶対したくない」という方もいらっしゃいます。私もその1人です。
なのでコメント(フィードバック)が少ない→なかなか上達できないという悪循環になっておられるのではないかと、私は思いました。

上記①~③、苦しいでしょうけども、勇気を出して是非なさってください。

長くなりましたが、以上です。

点数: 0

「手花火の煙の匂ひパジャマの子」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 手花火の煙の匂ひパジャマの子

夜分遅くにたびたび失礼いたします。
拙句「ゆく夏や蜩交じる蝉時雨」へのコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26700

「一応は基本形(上五の季語を「や」で詠嘆して、中七下五でワンフレーズ)にはなっていますが上五、中七、下五に季語が入っている」という、ちょっと厄介なタイプの句ですよね。
ご提案に沿えず申し訳ありませんが、以下の2つの理由で「変る季や」に変える事はできないのです。

1つ目は、「私を含めて、うつ病患者にとって夏は特別な季節」という理由です。
6月に夏至があり、前後の5月と7月も夏。夏は日照時間が長く、安心感に繋がるセロトニンの分泌を促す為に日光を浴びることができる時間が長いので、この季節は寛解に向けての大切な季節という点。その夏への惜別の情が、季語「ゆく夏」に託されております。

2つ目は、「句の構造と季語の関係」という理由です。
蜩と蝉時雨は季語ではあるものの、この句の場合は「どちらも蝉の鳴き声」という共通点があり、違うのは季節だけ。ここに「ゆく夏」という大きな季語が入り更に詠嘆する事で、季語「蜩」と「蝉時雨」はセットで脇役になってくれています。
ところが「ゆく夏」を外してしまうと、脇役になっていた筈の2つの季語が、主役の座をめぐってケンカし始めてしまいます。そうなると非常に良くないので、季語「ゆく夏は外せない」という点です。

私の考えが全て正しいとは限りませんが、これが私の現在の見解です。
山口雀昭のご意見は大変参考になりました。今後ともよろしくお願いいたします。

点数: 1

「夏休みだとさ子供はいいもんだ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 夏休みだとさ子供はいいもんだ

夜分遅くにたびたび失礼いたします。
拙句「ゆく夏や蜩交じる蝉時雨」へのコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26700

「一応は基本形(上五の季語を「や」で詠嘆して、中七下五でワンフレーズ)にはなっていますが上五、中七、下五に季語が入っている」という、ちょっと厄介なタイプの句ですよね。
ご提案に沿えず申し訳ありませんが、以下の2つの理由で「変る季や」に変える事はできないのです。

1つ目は、「私を含めて、うつ病患者にとって夏は特別な季節」という理由です。
6月に夏至があり、前後の5月と7月も夏。夏は日照時間が長く、安心感に繋がるセロトニンの分泌を促す為に日光を浴びることができる時間が長いので、この季節は寛解に向けての大切な季節という点。その夏への惜別の情が、季語「ゆく夏」に託されております。

2つ目は、「句の構造と季語の関係」という理由です。
蜩と蝉時雨は季語ではあるものの、この句の場合は「どちらも蝉の鳴き声」という共通点があり、違うのは季節だけ。ここに「ゆく夏」という大きな季語が入り更に詠嘆する事で、季語「蜩」と「蝉時雨」はセットで脇役になってくれています。
ところが「ゆく夏」を外してしまうと、脇役になっていた筈の2つの季語が、主役の座をめぐってケンカし始めてしまいます。そうなると非常に良くないので、季語「ゆく夏は外せない」という点です。

私の考えが全て正しいとは限りませんが、これが私の現在の見解です。
山口雀昭のご意見は大変参考になりました。今後ともよろしくお願いいたします。

点数: 0

「夏休みだとさ子供はいいもんだ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 夏休みだとさ子供はいいもんだ

たびたび失礼いたします。
さん付けが消えて呼び捨てになっておりました。申し訳ございません。

今後は注意いたします。

点数: 0

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