俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

涼風や山間の茶屋にぎはへり

作者 博充  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

山の茶屋で一服しました。

最新の添削

「涼風や山間の茶屋にぎはへり」の批評

回答者 みつかづ

こんにちは。たびたび失礼いたします。
長文になり恐縮ですが、コメントへのお返事いたします。

1:81歳になった今年の2月より俳句を始め~今更俳句が上達するか不安を感じています

とても素晴らしい事ではないでしょうか。
結論から申し上げますと、不安になる必要はございません。ご安心ください。
何故なら、俳句は「結晶性知能」、つまり語彙力や一般的な知識、一生の経験や学習から得られる知識や技術などを使い、「感情的知能」、つまり感情の認識、感情の理解、感情の管理など、自分自身や他人の感情を理解し、適切に反応する能力を使うからです。
これらの知能は流動性知能(情報処理速度、短期記憶)や身体能力とは違い、高齢になられてもあまり(人によっては殆ど、全く)低下しないのです。
また、言語技術、新たな技術の習得、新たな記憶の形成は、高齢者にもできるとの研究結果が出ております。
ですので、ご高齢になられてから俳句をお始めになっても、上達はできます。
高齢になられてからパソコンを始めて、MOSの視覚をお取りになった方がいらっしゃる位ですから。

2:藤田湘子の本を参考に学んでおります

具体的な書籍名をお尋ねしてもよろしいでしょうか?
藤田湘子が著作した本なのか、それとも藤田湘子の作品や解説が書かれた本なのかによっても変わってきます。また、入門書も数多く出されていますが、「どの様な内容か?」の紹介が全くありませんでしたので私には内容が分かりませんし、今の博充さんのレベルに適していない本だとすると、学習意欲がおありでも理解が難しいのではないか? 理解が難しいと挫折してしまわないか心配だ、とも私は思う訳です。

私はテレビ番組『プレバト!』の俳句コーナー、YOUTUBEの『夏井いつき俳句チャンネル』(俳人の夏井いつき先生のチャンネル)を観ております。以下、URLです。
https://www.youtube.com/@natsui_haiku

3:他の方の作品を添削することの是非については、まだ判断がつきかねています。

私は、他者の作品を添削すると良い等とは一言も書いておりません。
そもそも、添削は難しいのです。何度も申し上げております様に、添削とは作者の思い(句で何を伝えたいか?)と句の字面を比較し、句に言葉が少なければ「添」える、多過ぎれば「削」る。それが「添削」なのです。改作とは違うのです。そもそも初心者に過不足の判断できますか? という事です。

私が書いてお伝えしたかったのは、他者の作品を鑑賞し、博充さんなりにお考えになった感想や率直な疑問点をお書きになると良いですよ、という意味です。
私の「炎天のリュックの氷走る子等」にお礼のお返事を書いてくださいましたよね。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26713

私のこの句に、疑問点や感想は抱きませんでしたか?
それを率直にお書きになって良いのです。
例えばこの句で、「リュックの氷」が何の事か分からなかったとして、「リュックの氷とは具体的に何ですか?」と質問しても、恥でも何でも無いのです。
また、以下の「ゆく夏や蜩交じる蝉時雨」は、季語が3つ入っています。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26700

「基本では、「季語は1句に1つ」と習いました。ですが、この句には季語が3つも入っており全てが漢字での表記、更に季節も一致しておりません。「これで問題無い」と判断した理由は何ですか?」などの疑問を持っても何の不思議も無いのです。

「聞くのはいっときの恥。聞かぬは一生の恥」であり、それで博充さんを笑う人間なんて放っておいて良いと私は思います。

繰り返しますが、お礼だけではなく、その場にある句の感想や疑問もセットで書く。これが大切ですよという事です。

4:今後ともご指導いただければ幸いです

申し訳ございません。
私には他者の「指導」はできかねます。そもそも、私は指導レベルに達しておりません。
寧ろ私が指導を受けたい位ですよ。
私ができるのは「助言」、「アドバイス」、「一緒に考える」。
これでよろしければ、今後もよろしくお願い申し上げます。

最後に、貴句「涼風や山間の茶屋にぎはへり」について。
昨夜寝室で考えましたが、例えば以下の様に書いてあったとしますと、コメント来るのではないでしょうか?
A 涼風や山間茶屋に客は増え
B 涼風や山間茶屋の客は減り
C 涼風や山間茶屋ににわか雨
D 涼風や山間茶屋にスズメバチ

A~Dは全て、作者の心情変化、時間帯、様子を読者が想像できるのではないでしょうが?
例えばAでしたら「その茶屋は老舗かもしれないな」、Bでしたら「お客さん減ったの? という事は時間は夕方なのかな。作者もこれから帰るのかな」の様に読者は考えてくれるのではないかと私は思います。

今回は以上です。
長文失礼いたしました。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「涼風や山間の茶屋にぎはへり」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

博充様 こんにちは
お世話になります。
拙句の犬のコメントありがとうございます。
吐息は私も始めは考えましたが、吐息はため息ですからこの場合はどうかなと思い吐く息にしました。
はく(は)荒い(あ)と母音を意識しました。
御句
句意は山の茶屋は涼しいから混んでいるということでしょうか。
上五やで切らずに
山間の茶屋賑わいて涼しさよ
よろしくお願いいたします。

点数: 1

添削のお礼として、竜虎さんの俳句の感想を書いてください >>

「涼風や山間の茶屋にぎはへり」の批評

回答者 みつかづ

句の評価:
★★★★★

こんばんは。貴句拝読しました。

こちらも三段切れ(上五、中七、下五が独立。具体的には「涼風や/山間の茶屋/にぎはへり」という切れになっております)でして、上五+中七+下五=1つの景(と心情)になっているかと問われると、そうなっていないのではないか? と答えざるを得ないのです。
三段切れは絶対ダメなのではありませんが、成功させるのがとても難しいのです。「感動の焦点が分散し、読者側に作者の意図が正確に伝わりにくい」というデメリットが三段切れには存在します。

季語は「涼風」ですので、涼しさを感じさせる心地好い晩夏の風ですよね。
そして句が文語体ですから「賑はへり」は「賑やかである、混み合って盛んになる」(のが続いている)との意味になります。
存続・継続の助動詞「り」が四段活用の動詞「賑はう」の已然形(既にそうなっている)に接続していますから。

そして、作者コメントには「山の茶屋で一服しました」としか書かれていません。

読者は句の字面を見て何を思うでしょうか?
「涼しい風が吹いて、山間にある茶屋が賑やかなのが続いているか、混雑が続いている。状況は分かったけど、作者は一体何を読者に伝えようとしているのだろう? これだけではサッパリ読み解けない」となってしまう訳です。

また、添削しようにも、「作者コメントには「山の茶屋で一服しました」だけしか書かれていない。何をどの様に感じたり、思ったりしたのか全然分からない。言葉の過不足が当然判断できないので添削のしようが無い。「要望:厳しくしてください」とあるけど、厳しくも何も、そもそも作者に何を伝えれば良いのか分からない。作者が何を知りたがっているのか、作者のニーズが全然分からない。どうすればいいの?」となる訳です。

ですので、大切な事なので何度でも申し上げます。

ここは「添削道場」であり、決して改作道場ではありません。
「添削句に原作者の思いありき」、「添削は原作者の思いありき」なのです。
ですので、以下をなさる様に強くオススメいたします。

① 自句の作者コメントは詳しく書く(「いつ」、「どこで」、「何を」、「何故」、「どの様に」を具体的に書く。それが句の字面で季語を含めた17音に要約できていればOK)。作者コメントを簡潔に書くのは、ここを巣立てる程の上級者になってからが望ましい。

② 他者へアドバイスのお礼を書き込む際には、書き込む場所に書いてあるその人の句を自分なりに鑑賞し、「その句を見てどの様に思ったのか?」の感想(good & more)と、「アドバイスがどの様に役だったのか? 勉強になったのか?」を具体的に書く。

③ 他者の句を沢山鑑賞し、自分なりに考える(例えば、「作者コメントを踏まえると、私なら季語をこの様に変えたい、語順を変えたい。この句はこのまま味わいたい」等)。

辛口で大変申し訳ありませんが、①~③を繰り返さないと上達できませんので。

ハッキリ申し上げて、この句は添削のしようがありません。情報が無さ過ぎます。
また、改作ならできますが、「作者の思いが置き去りになるので、改作は絶対したくない」という方もいらっしゃいます。私もその1人です。
なのでコメント(フィードバック)が少ない→なかなか上達できないという悪循環になっておられるのではないかと、私は思いました。

上記①~③、苦しいでしょうけども、勇気を出して是非なさってください。

長くなりましたが、以上です。

点数: 0

添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

ダンボ様へ

作者名 04422 回答数 : 3

投稿日時:

双龍と筆に心経天高く

作者名 福田佐世子 回答数 : 2

投稿日時:

要望:厳しくしてください

チューリップ咲くあの庭もこの庭も

作者名 04422 回答数 : 1

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『涼風や山間の茶屋にぎはへり』 作者: 博充
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ