俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の133ページ目

「春雨や音も沁み入る清洲橋」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春雨や音も沁み入る清洲橋

 
村井もこりさん、こんばんは。佐和さんへの書き込み、拝見しました。

ChatGPTでお調べとの事ですが、AIの回答を鵜呑みにして答えるのは
どうかと私めは思います。古語辞典などの一次資料を調べましたのでしょうか?

私めは古語辞典で調べた上でコメント書いております。
時代と共に自動詞「満つ」の活用が増えた事位、私めは承知の上で書いております。
手持ちの『ベネッセ全訳古語辞典』1159ページの記述によりますと、
「自動詞「満つ」は中世以降、上二段にも活用する。また、他動詞「満つ」は
中世以降は使われなくなり、四段活用の「満たす」が使われるようになった」と
書いてあります。

あなたがお書きの「「満つ」は特別な動詞で、
平安時代は下二段活用だったそうです。
それが時代とともに四段活用に変わって来たのですが、
満つる盃
満つる月
満つる香
のように連体修飾の形だけは残って来たとの事です。
この場合の「る」は助動詞ではなく「満つ」の語尾です。」

上記の根拠となる、AI以外の一次資料(出典)をお示しください。
私めは「自他同形での意味の違い」の話をしております。
また、私めは「自動詞(四段)なのか、他動詞(下二段)なのかが
ハッキリしない選択ミス」という旨を指摘したのであり、
違和感や品格の話はしておりません。論点がズレております。

次に、貴句。拝読いたしました。

「沁み入る」は「沁む」との複合動詞であり、
「沁む」は心や体にじんわりと影響が広がる様子を表す動詞であり、
「沁」という字は、「水」と「心」を組み合わせて成り立っていますので、
水が静かに心にしみ込んでいく様な繊細な感覚を表しています。
この漢字を使う事で、単なる物理的な現象ではなく、感情や印象が内側に浸透する
ニュアンスの表現になるのですが、でしたら何故、「春の雨だなあ」と「や」で
切った後に包含の助詞「も」になっているのでしょうか?
春雨の音以外の何が作者の心に沁み入っているのでしょうか?

作者コメントにお書きの「雨の音も、川の音も、車の騒音さえ、全て清洲橋に
沁み入るような、音を忘れてしまう様な空間がありました」。
清洲橋自体に音が沁み入るのではありませんので、
文節の係り受けにやや無理があるのではないでしょうか。

その辺りが語順的にも曖昧なので、読者の迷路の1つに
なっているのではないでしょうか。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 0

「黄楊櫛に祖母の香満つる彼岸かな」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 黄楊櫛に祖母の香満つる彼岸かな

 
佐和さん、こんばんは。再来失礼いたします。

私めが上二段活用ではなく、四段活用の方の自動詞「満つ」であると
判断した理由は以下です。

句面:黄楊櫛に祖母の香満つる彼岸かな
作者コメント:祖母の遺品の黄楊の櫛

上記より、「祖母の残り香が(今も)存続・継続している」
→「「る」が存続・継続の助動詞「り」の連体形「る」であるとの解釈が、
より妥当である」との判断です。

作者コメントにお書きの「櫛からは祖母が側にいるような懐かしさ想いまでも
部屋に満ちていく」=「満たす」の意味であれば「満つる」は下二段活用の
他動詞「満つ」の連体形なので目的語が必要になるとの判断もしており、
例えば、文法的には以下の様になってくる訳です。
A:祖母の香を黄楊櫛満つる彼岸かな
B:祖母の香を満つる黄楊櫛彼岸かな
以下の理由により、「満たす」も可です。
手持ちの『ベネッセ全訳古語辞典』1159ページの記述によりますと、
「自動詞「満つ」は中世以降、上二段にも活用する。また、他動詞「満つ」は
中世以降は使われなくなり、(サ行)四段活用の「満たす」が
使われる様になった」とあります。

もし、作者コメントに「遺品」とお書きでなく、
季語も彼岸ではなかったのであれば、「上二段の方の自動詞の連体形だな」との
判断を私めはしておりました。

村井もこり氏の提案「黄楊櫛に祖母の香の満つ彼岸かな」を私めが提案しなかった
理由は、目的語が無いので他動詞「満つ」の終止形であるとの
解釈が文法的に不可能になり、さらに自動詞「満つ」は
元の四段活用もありますので終体同形(終止形と連体形が同じ形)となり、
一句一文(=「満つ」が連体形で季語「彼岸」に係っている)なのか、
中七で切れている(=「満つ」が終止形で切れてから季語に移る)かの
客観的判別が読者側で不可能となり、
解釈によって句の意味が変わっちゃうからなのです。

古語の動詞の場合、自他同形と終体同形(四段活用、上一段活用、下一段活用)、
未用終命同形(カ変動詞「来(く)」の漢字表記。未然形、連用形、終止形、
命令形が同形)には注意が必要です。語幹と活用語尾との区別が在りませんので。
こ(来)/き(来)/く(来)/く(来)る/く(来)れ/こ(来)、こ(来)よ

※ 古語の上一段活用、下一段活用の動詞も語幹と活用語尾との区別が無い

俳句に必要な国語Ⅰ古典領域の参考を書きましたので、
よろしければ以下をご参照ください。
https://note.com/calm_clover370/n/n410742f6f7fa

以上でございます。幾度もお目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「ひと鳴きを置ひてうぐいす雲隠れ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: ひと鳴きを置ひてうぐいす雲隠れ

 
ネギさん、こんにちは。貴句、拝読いたしました。

既に慈雨さん、気まぐれ亭いるかさんから要点が提示されておりますので、
私めからは短めに。

作者コメントにお書きの「空を見ても姿はありませんでした」を句の含意に
入れてみる提案です。作者は、「声は聞こえるのに、何処に居てるのかしら?」と
気になさっているでしょうから。助詞も変えます。「を」だと鶯が
移動したニュアンスが出かねず、最初から見えてませんので。

・ひと鳴きの置きぬるいづこ鶯よ

鶯をタネ明かしとしてラストに置いて、呼び掛けの詠嘆を独白として持ってくる
方法です。「声が聞こえた方向も空も目視したけど、見えません」との含みで。

最後に、2年間こちらにお世話になりました。
こちらでの本格的な活動は本日限りで終えて(たまに見る位)、俳句も含めて、
遅々としていたローファンタジーの執筆活動もしないといけませんので、
(=今まで埋葬してきた狩り蜂達との約束)noteで俳句鑑賞記事は書く事も
あると思います。古語文法の基礎なども載せておりますので、
お気が向きましたらご覧いただければ幸いです。
https://note.com/calm_clover370/n/n410742f6f7fa

今後益々のご活躍を祈念いたします。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「曙光や染井吉野と揺るる髪」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 曙光や染井吉野と揺るる髪

 
c_riverさん、こんにちは。貴句、拝読いたしました。
字足らずの件は既に出ておりますので、私めからは違う点を。

作者コメントが短過ぎて添削のし所が把握しにくいのですが、
それでも目立っているのが、「朝の染井吉野を詠みました」と句面との矛盾です。
何故かと申しますと「曙光や」と詠嘆されており、且つ「染井吉野」、
「揺るる髪」が並列の助詞「と」で並んだ結果、主役を「曙光」に奪われてしまい、
季語「染井吉野」が背景になってしまっているからです。
つまり、「別の語を詠嘆した直後にある季語は背景かもしれない」と
読者は思いかねない訳です。

作者がお詠みの「梅枝につがう目白や春隣」では、ちゃんと感動の主役の
季語「眼白」が詠嘆されており、季節感の決定は時候の季語「春隣」に任せてあり、
梅の枝は眼白がつがいで来ている場所という描写になっていますよね。
この句を思い出していただきたいです。作者ご自身の「や」の成功例は、
私めは作者様の過去ログに他にも列挙いたしましたが。

6音で長い季語ですので、主役にするには中七に季語を入れて詠嘆なさるか、
中七で橋渡し構造になさるか、思い切って定型を諦めるしかありません。
また、「揺るる」と書かかずに揺れている事を読者に思わせるなら、
「風」とお書きになれば想像してもらえます。
多分まだ散り始めてないでしょうから、「飛花」や「落花」は時期尚早でしょう。
また、桜の種類を特定なさりたい、変えたくないので「花」、「桜」とは
お書きにならなかった訳ですよね? ですので、種類は変えられません。
作者コメントに「朝の染井吉野を詠みました」とありますので、
時間帯や種類を変えてしまいますと、添削の範囲に収まらなくなってしまいます。
以下、私めからの添削です。

A:暁光に染井吉野や風に髪(定型のパターン)
B:染井吉野や暁光と風に髪(句跨りのパターン)

重要なので繰り返しますが、以前に間投助詞「や」の使い方と、
作者様の句での成功例は作者様の過去ログに列挙しておりますので、要復習です。
適当に「や」を置けば良いというものではなく、
「場面を「や」で何処で切り換えると季語の主役性が最大化できるか?」、
「間投助詞「や」で何を詠嘆して強調すれば、季語が主役に立つか?」が考え所。
季語以外の単語を間投助詞「や」で詠嘆する場合、
他の要素と季語が組み合わさる事で季語の主役性を確保してやりませんと、
季語が句の主役になりません。「俳句は季語が主役」なのですから。

最後に、2年間こちらにお世話になりました。
こちらでの本格的な活動は本日限りで終えて(たまに見る位)、俳句も含めて、
遅々としていたローファンタジーの執筆活動もしないといけませんので、
(=今まで埋葬してきた狩り蜂達との約束)noteで俳句鑑賞記事は書く事も
あると思います。古語文法の基礎なども載せておりますので、
お気が向きましたらご覧いただければ幸いです。
https://note.com/calm_clover370/n/n410742f6f7fa

今後益々のご活躍を祈念いたします。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「生き下手の身をあづけたり花の酔」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 生き下手の身をあづけたり花の酔

 
気まぐれ亭いるかさん、こんにちは。貴句、拝読いたしました。

私めも感じさん、やなみんさん、ゆとりろさんのご意見に賛成です。
理由は、中七で切れてはいるものの、季語も含めて全てが心象に寄っており、
作者コメントにお書きの「景は立っているでしょうか」と矛盾しちゃうんですよ。
観念句寄りですので。

添削案は感じさん、やなみさんがご提示のものに私めも同意いたします。

「景を立てるなら極力概念語を外して、具象を示す語を選ぶ」事でしょうね。

最後に、2年間こちらにお世話になりました。
こちらでの本格的な活動は本日限りで終えて(たまに見る位)、俳句も含めて、
遅々としていたローファンタジーの執筆活動もしないといけませんので、
(=今まで埋葬してきた狩り蜂達との約束)添削に回せる時間が無くなります。
noteで俳句鑑賞記事は書く事もあると思いますので、お気が向きましたら
ご覧いただけますと幸いです。

「自句に最も甘く、最も妥協する者は自分自身である」を自戒として、
「本番の場」(投句サイト等)で再会する際には負けない様、
もっと力を付けて参る所存です。

今後益々のご活躍を祈念いたします。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

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