俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の117ページ目

「春暁や蒼に紛るる星ひとつ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春暁や蒼に紛るる星ひとつ

 
c_riverさん。再来失礼いたします。
ウッカリしてコメントに書き忘れておりました。下五「星ひとつ」の上手さ。

「ひとつ」は数を表す名詞以外に、
実は「ちょっと。少ない。僅かな」を意味する副詞でもあるんですよ。

つまり、春暁の時間経過と共に星々の光が少しずつ蒼の中に飲み込まれて
少しずつ見えなくなっていくという時間経過の多義性も含まれています。
もちろん、名詞としての意味で「最後まで凛として残った1個の星」との意味は
そのまま残りますので、動詞「紛る」以外に
ここもダブル含意になっているんですよ。

実に上手い句だなと痺れました。
きっと狙っていらっしゃらないのに複数の多義性になっていますし、
不要な単語も足りてない単語も無いですからね。シンプル・イズ・ベスト。

創作に躓いて上手くいかずに悩む事がありましたら、是非とも
この貴句を思い出していただきたいと私めは思います。
c_riverさんの今までこちらに投句なさった中で、代表句レベルじゃないでしょうか。

以上です。何度も失礼いたしました。
 

点数: 0

「セーターを脱いで獏たりコーラ干す」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: セーターを脱いで獏たりコーラ干す

 
ゆとりろさん、おはようございます。貴句、拝読いたしました。

作者コメントに「ジムで運動した後、休憩室で一服しており、暑くなってセーターを
脱いだときの開放感というかぼんやりした気持ちを詠んだ」とお書きです。
ならば何故、句にジムとお書きにならなかったのでしょう?
この句面では、「作者はジムに居る」とは読者の誰にも分かりませんよ。

コーラは手持ちの季寄せには載ってませんが、本質的にはサイダーやラムネと
同じ性質ですよね。歳時記の種類にによっては夏の季語として載せられている
可能性ありますが、季重なり以前に、そもそも「コーラ干す」との
措辞は必要でしょうか?
作者コメントには「休憩室で一服しており」とありますので、
「コーラを一気に飲み干す程慌ただしい休憩だったの?」とも後から
解釈可能なんですよ。つまり、開放感とは逆の、焦燥感に見えちゃうんですよね。
「早くトレーニングに戻らなきゃ!」みたいな。

そして「獏たり」。意味調べましたけど、全く分かりませんでした。
「ジムの休憩室に獏が居るってどんなジム? ポスターに描かれてる獏の事?」と。

もっともっと、もっとーイージーに。難しく考えない。それすら難しいなら、
一旦その出来事の感想文を書き出して、最も感動なさった箇所を句の核として
句面に起こされると良いのではないでしょうか。私めもそれは結構やってますので。

私めからの添削案は以下でございます。季語はセーター→春セーターに変えます。

A:ジムの一服脱ぎつる春セーター
B:ジムの一服脱ぎたる春セーター

AとBは助動詞が違うだけです。どちらも7音+10音の破調です。
Aは脱ぎ終わった直後に、Bははさらに後の心情に寄りますね。

気まぐれ亭いるかさんが仰った多作多捨ですが、これは文法的理解、俳句の型など、
基本的知識が前提となるんですよね。
それが身に付いてないのに多作多捨した所で無意味なんですよ。何故なら
失敗原因が理解できないので、「次は失敗しない」という再現性が無いからです。

私めが絶対正しい訳じゃないですし、正しいと思い込むのは危険ですけど、
添削の際には語の意味などはちゃんと隅々まで調べておりますから。
このサイトには「写生」と「写実」の区別が付いてないと思しき方も
ソコソコいらっしゃいますが、文法などの基礎固めをなさいませんと、
何時まで経っても「感覚頼み」に陥り、途中で上達が止まっちゃうんですね。
その結果、元句の核を理解しないまま添削とは言えない
添削もどきを平気でやってしまったりする訳で。感性とロジックの両輪が大切で、
片方だけでは上手くいかないんですよ。言語の文学なんですから。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「ランドセル色それぞれや風光る」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: ランドセル色それぞれや風光る

 
白梅さん、おはようございます。貴句、拝読しました。
かわいらしいくて、キレイな光景ですよね。それだけに句面の語順が惜しいですね。

元句は「色それぞれや」で一度強く切れるので、その後の季語「風光る」が
少し置物(後付け)の様に見えてしまう懸念があります。

そして、「ランドセル色それぞれ」ですと、答えを先に書いてしまっているので、
読者としては、想像の面白味が減っちゃいますかね。

そこで、私めからの添削提案は「語順を変える」ものでございます。
作者コメントの文脈から、「華やかで見ていて楽しい様子」が伝わって
参りましたので、「色さまざま」は「色とりどり」に変えます。

A:風光る四つの色のランドセル(具体的な色を描くパターン)
B:とりどりの色風光るランドセル(季語「風光る」のイメージでランドセルに
輝きを持たせるパターン)

上記案であれば四つの色、とりどりの色の正体は句末まで分からず、読者の謎として
残ります。そして種明かし(お笑いで言えばオチ)がラストに来ます。
こうしますと、「四つの色、とりどりの色はランドセルだったのか」となり、
読後感が落ちなくなります。

手品や推理小説でも、先に答えを教えられたら面白くないですよね。
落語や都都逸もオチはラストに来ますよね、大体。俳句も同じ事。
季語を含む名詞節でもうそうですが、「種明かし(オチ)最後まで見せない」。
こうするだけで、句の面白さは上がります。
語順、大切ですよ。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「甘からん余寒の頬やキスの跡」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 甘からん余寒の頬やキスの跡

 
こんにちは。お久しぶりです。貴句、拝読いたしました。
私めが気になったのは、「作者コメントと句面のズレ」ですね。

句面は「甘からん余寒の頬やキスの跡」。
「推量の助動詞がある。てコトは、他人の恋を羨ましく思っているのかな?」と
私めは読みを入れました。ところが、作者コメントは以下でした。
「君にキスされた跡が冷たい頬に熱をもって残っている
その熱は余寒のなかで甘くくすぶり続けている」

「えっ? 作者さんがキスされたんでしょ? なのにどうして推量の助動詞で
他人事みたいな句面になってるの?」と。これが率直な思いです。

以下の添削案で如何でしょうか。中七下五は破調になりますが。

A:余寒の日キスせられし頬の甘し(甘いと言い切る形)
B:余寒の日キスせられし頬の跡よ(甘いと書かずに、読者に想像させる方法)

これで、他人事感は出ない筈ですよ。詩情はBの方があるかもしれませんね。

次に拙句「青丹によし奈良見行はす佐保姫よ」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/33639

上五、連体形にするのを忘れておりました。
具体景、作者心情は書かずに、季語「佐保姫」で5W1Hが分かり、
句景も心情も読者各々がご自由にご想像いだけるヒントの様な句面にして、
秋の龍田姫の句とセットで作ってみました。
それが吉と出るか凶と出るかでしたが、やや難解でしたでしょうかね。
貴重なご意見、ありがとうございました。

最後に、文法入門できました。以下にリンク貼っておきますので、
よろしければご覧ください。2本立てで、以下リンクの最後から2本目に飛べます。
https://note.com/calm_clover370/n/nec2b144e336c

以上でございます。ご覧いただき、ありがとうございました。
 

点数: 1

「春風や空のカンバス何描く」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春風や空のカンバス何描く

 
ゆとりろさん、こんにちは。貴句、拝読いたしました。

春の空の美しさと爽やかさまでは伝わって参りますが、作者コメントは以下ですね。
「海の青と空の青が一面ただ広がってました。
春風の中一片の雲のない空を、鳥が数羽舞ってました」

この句面では、鳥はともかく海の青は読者には分からないでしょうし、
「空のカンバス何描く」ですので、飛行機雲の事かと思われると損ですよね。

鉄道唱歌の歌詞にあります、「窓より近く品川の臺場も見えて波白く
海の彼方(あなた)に薄霞む山は上総か房州か」。
これにヒントを得ましたが、添削案として以下は如何でしょうか?

・春風や海の彼方の鳥高く

「海の彼方(あなた)」とは「海の向こう側」という意味です。
水平線の向こう側から上空へと続く広大な空間が、読者の脳内に「物質的」に
立ち上がりますし、句末が連用形ですので、空と書かずして
「鳥が水平線の空に飛んでいるのかもしれない」との読みは十分可能でしょう。
海の青さから空の青さも想像できるでしょう。
もっとイージーな表現をお目指しいただいて良いと私めは思います。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

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