俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の20ページ目

「月いずこ遠き日想い桜人」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 月いずこ遠き日想い桜人

初めまして、こんばんは。貴句、拝読しました。

結論から申し上げますと、俳句の17音で季語を主役に立てながら作者コメントの内容全てを1句に詠み込むのは無理でしょう。
短歌なら31音ありますし、季語を立てる必要もありませんし、季重なりも気になさらなくても良いのでできますが。

強引にするなら季語「春月」を用いて、「春月とかの想い人今いづこ」とできなくはありませんが、どう見ても季語「春月」は句の主役になっておりません。何故なら、「春月」と「かの想い人」が並列になっておりますので。

俳句は季語を主役にするという性質上、「桜人」を用いて春の形にする1句、「月」を用いて秋の形にする1句というふうに2つに分けるしか手は無さそうに私には見えます。

季重なりについては問題無いケースと問題あるケースをおいおい勉強なさっていただければ問題無いとして、「俳句の字面を見せた時に、読者に伝えたい内容の映像を読者に思い浮かばせる事ができるかどうか。言語化できているかどうか」が、最初のステップとしての推敲になってくると思います。

ただ、1つできていらっしゃる面も挙げておきます。
「上五(最初の5音)で切れて、中七(真ん中の7音)下五(最後の5音)でワンフレーズ」という基本の型にはなっております。

点数: 1

「花馬酔木港区女子の京都旅」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 花馬酔木港区女子の京都旅

拙句「歳時記の「日永」われらの日永どこ」へのコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/24835

「自然を愛し、自然を感じ、四季の移り変わりを詠う私達の優雅な時間。」
これは、全く同感です。

と申しますのは、私は昼忙しいので、忙しい中で句材を見付けたらメモだけ取って夜にお茶飲みながら組み立てて推敲したり、休みの日に句を作ってしまおうというスタイルでしたので、春は休みが少ないという意味も込めて「歳時記の「日永」われらの日永どこ」と詠みましたが、昼に作句される方には違和感あるかもしれないと気付かされました。

季語を馬鹿にした訳ではないので、そこだけは誤解なさらないでいただければと思います。

貴重な気付きをくださり、ありがとうございます。

点数: 1

「美しい日本の私蕨採る」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 美しい日本の私蕨採る

初めまして、こんばんは。いつも添削勉強になります。
貴句、拝読しました。

「美しい日本」まで読み進めた時に、「これ、もしかして故、安倍元総理への追悼句かもしれない」と思いましたが、下五まで進めてみますと、「違う風景でしたか」と。
又、「美しい日本」という表現があまりにも漠然とし過ぎていて、その後突然「私」と展開して手前のカメラワークがありませんので、「美しいのは日本? 作者? 両方?」と読み手によってはハッキリ分かりにくいというのはあるかもしれません。

めいさんの添削例の様に「日本の何と美しい事であるよ」とハッキリ表現なさるか、「美しき吾は日本の蕨採る」(蕨は中国、朝鮮半島、シベリアでも採取できる為)と、「美しい私は、日本に生息している蕨を採取しておりますよ」とハッキリ表現なさるか、美しいの対象をどちらかに絞ると更に良くなるのではないかと私は思います。

なお、この句の場合は「蕨採る」の様に「蕨」と「採る」を密着させておかないと、「日本の蕨って、埼玉県蕨市の事?」と誤解されるおそれがあります。

点数: 1

「夜に降る桜の花びら傘に付く」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 夜に降る桜の花びら傘に付く

こんばんは、初めまして。貴句、拝読しました。

光景はキレイですが、めいさんが仰られている様に、情報量が多い印象を受けました。最初はもう少し情報量を減らしてもよいかと思います。

又、フィードバックを受けて投句なさるうちにどんどん上手くなっていかれると思いますので、初めのうちは作者コメントに、句の意味、使った季語をしっかり言語化してお書きになり、皆さんから「句の意味がそうであるならこうする方がいいですよ」とのお返事を集めると良いかなと思います。そのうちに、17音に入れる事ができる情報の量が掴めてきますので。

さて、貴句。
詩歌の世界では、桜の事を「花」と表現します。
そして、「落花」(盛りを過ぎて桜が散る事を意味します)という季語(季節を表す単語)があります。

「夜(よる)に降る桜の花びら」の部分13音は、「夜(よ)の落花」の5音で表現できます。
続けて「傘に」。ここまで8音。助詞「に」がありますので、「付く」と書かなくても、落ちてきた桜の花びらはもう傘の何処かに付いています。
残りは17-8=9。「夜の落花/傘に○○○○/○○○○○」と仮置きします。

後は残りの9音で、情景を描写なさると1句できあがります。
○の位置を変えて、どの様な夜かを描写なさっても良いですし、見た目ではなく音の情報があっても良いですし、場合によっては香り(嗅覚)でも良いですし、或いはご自身の傘ではないなら持ち主をお書きになるのもあると思います。傘の色や大きさをお書きになるのもあります。

ベタですけど、例えば以下の様に仮で作ります。
「妹の黄色の傘に夜の落花」

後は語順や季語を変える、単語を変える等の推敲なさって、映像が見える・聞こえるかの様な完成句にしていく感じでよいと思います。
気持ちは書かず(美しい、楽しい等の感情は極力入れず)に淡々と風景、光景を描く事を心掛ける事によって、季節感を持つ17音の詩になります。

最初は肩の力を抜いていきましょう。

点数: 0

「端然たる朝餉一把の春菊」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 端然たる朝餉一把の春菊

こんばんは。貴句、拝読しました。

「全体では17に収まっていますが、5・7・5になってない句はどう思われますか?」のご質問について。
結論から申しますと、「無くは無い」です。

意味の上では「端然たる朝餉(あさげ)」で1回切れて「一把(いちわ)の春菊」の2つに分かれている、9+8=17音になる、「句跨(またが)り」という型です。
中七の途中に意味の切れ目があります。

「春菊が特徴的な、シンプルな朝食」という意味の文語体です。

ただ、作者コメントにある「春菊の苦味にシャキッとさせられる」感は伝わってこないと思います。
と申しますのは、上五の「端然たる」は形容動詞の連体形で、現代語に訳すと「端的な」、「明確な」、「きちんとしている」という意味を持ちます。
それから「シャキッとさせられる」と読者が想像できるか?と問われますと、難しいのではないかと思います。

又、「一把」。言い換えると「一束」。
「え? 一束の春菊を一人で、それも生で食べたの? 朝食だけで?」という疑問を、読者は抱くかもかもしれません。
と申しますのは、春菊には調理法がたくさんあって、鍋料理、すき焼き等の煮物、刻んでみそ汁の具にする、豚バラや牛肉と一緒に炒める、葉っぱの状態にしてドレッシングやオリーブオイルで和える等があります。

緑黄色野菜は一般的に、加熱すると嵩が減って食べる量を増やす事ができますので、一部の例外を除くと生で少し食べる、一度に沢山摂取するなら加熱します。
ですが、加熱して小分けになった春菊は数え方の単位が「一把」や「一束」ではなく「一枚」と、より小さい単位に変わりますし、刻んだりすると数える事はできません。

その様な理由から、作者がかなりの大食いでないと、違和感ある俳句という事になってしまいます。

句跨り以前に、「作者が伝えたい事を読者に正確に伝えられる単語が選ばれているか?」が引っ掛かってくる訳です。

点数: 0

みつかづさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

長閑けしや桜と桃の花に蜂

回答数 : 6

投稿日時:

雀蜂今期会えるか会えないか

回答数 : 1

投稿日時:

尋ぬるや鳥は散る花散らぬ花

回答数 : 2

投稿日時:

深き春去年の日傘の今日コート

回答数 : 1

投稿日時:

此処賑ははし風光る詠み手達

回答数 : 1

投稿日時:

みつかづさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

筍や米粒入れて湯がきけり

作者名 松崎文哉 回答数 : 0

投稿日時:

まるちゃんはあねご肌だね桜餅

作者名 感じ 回答数 : 8

投稿日時:

風邪籠部下の着信履歴あり

作者名 エイジちゃん 回答数 : 1

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ