「月いずこ遠き日想い桜人」の批評
回答者 みつかづ
添削した俳句: 月いずこ遠き日想い桜人
初めまして、こんばんは。貴句、拝読しました。
結論から申し上げますと、俳句の17音で季語
を主役に立てながら作者コメントの内容全てを1句に詠み込むのは無理でしょう。
短歌なら31音ありますし、季語を立てる必要もありませんし、季重なりも気になさらなくても良いのでできますが。
強引にするなら季語「春月」を用いて、「春月とかの想い人今いづこ」とできなくはありませんが、どう見ても季語「春月」は句の主役になっておりません。何故なら、「春月」と「かの想い人」が並列になっておりますので。
俳句は季語を主役にするという性質上、「桜人」を用いて春の形にする1句、「月」を用いて秋の形にする1句というふうに2つに分けるしか手は無さそうに私には見えます。
季重なりについては問題無いケースと問題あるケースをおいおい勉強なさっていただければ問題無いとして、「俳句の字面を見せた時に、読者に伝えたい内容の映像を読者に思い浮かばせる事ができるかどうか。言語化できているかどうか」が、最初のステップとしての推敲になってくると思います。
ただ、1つできていらっしゃる面も挙げておきます。
「上五(最初の5音)で切れて、中七(真ん中の7音)下五(最後の5音)でワンフレーズ」という基本の型にはなっております。
点数: 1