「夜に降る桜の花びら傘に付く」の批評
回答者 みつかづ
こんばんは、初めまして。貴句、拝読しました。
光景はキレイですが、めいさんが仰られている様に、情報量が多い印象を受けました。最初はもう少し情報量を減らしてもよいかと思います。
又、フィードバックを受けて投句なさるうちにどんどん上手くなっていかれると思いますので、初めのうちは作者コメントに、句の意味、使った季語をしっかり言語化してお書きになり、皆さんから「句の意味がそうであるならこうする方がいいですよ」とのお返事を集めると良いかなと思います。そのうちに、17音に入れる事ができる情報の量が掴めてきますので。
さて、貴句。
詩歌の世界では、桜の事を「花」と表現します。
そして、「落花」(盛りを過ぎて桜が散る事を意味します)という季語(季節を表す単語)があります。
「夜(よる)に降る桜の花びら」の部分13音は、「夜(よ)の落花」の5音で表現できます。
続けて「傘に」。ここまで8音。助詞「に」がありますので、「付く」と書かなくても、落ちてきた桜の花びらはもう傘の何処かに付いています。
残りは17-8=9。「夜の落花/傘に○○○○/○○○○○」と仮置きします。
後は残りの9音で、情景を描写なさると1句できあがります。
○の位置を変えて、どの様な夜かを描写なさっても良いですし、見た目ではなく音の情報があっても良いですし、場合によっては香り(嗅覚)でも良いですし、或いはご自身の傘ではないなら持ち主をお書きになるのもあると思います。傘の色や大きさをお書きになるのもあります。
ベタですけど、例えば以下の様に仮で作ります。
「妹の黄色の傘に夜の落花」
後は語順や季語を変える、単語を変える等の推敲なさって、映像が見える・聞こえるかの様な完成句にしていく感じでよいと思います。
気持ちは書かず(美しい、楽しい等の感情は極力入れず)に淡々と風景、光景を描く事を心掛ける事によって、季節感を持つ17音の詩になります。
最初は肩の力を抜いていきましょう。
点数: 0
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
初めて投句してみました。宜しくお願いします。