俳句添削道場(投句と批評)

つちや郷里さんの添削最新の投稿順の77ページ目

「林檎忌に赤一面の川流る」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 林檎忌に赤一面の川流る

あをいさんはじめまして。
よろしくお願いします。

【厳しくしてください】との要望なので
まず、「赤一面の川」・・・相当怖いです。そのまま読んだら血か何かで真っ赤に染まった川としか読めませんでした。
私もまだまだ勉強が足りないので「林檎忌」ときて「誰の命日だっけ」と思い、調べたら美空ひばりさんの御命日だとわかって「川流る」があの名曲のことだとわかりましたが、「赤一面」がさっぱりわかりませんでした。
衣装のことなんですね。それなら素直に「真っ赤な衣装」などと書くべきです。

そもそもなんですが、美空ひばりさんの御命日の季語である「林檎忌」を使った俳句で美空ひばりさんのことを詠むのはかなり安直です。
忌日・命日の季語を使った俳句の基本的な作り方は、まったく関係のないことを詠みながら、その句の中にその人のことを匂わせる仕掛けを作るというものです。

例えば
・『林檎忌や川の流れのとめどなく』
・『林檎忌やぽかりぽかりと白き雲』
これも相当安直なんですが、こういう作り方の方がまだマシかなと思います。
あるいは
・『おもひではぽろぽろ遠い二重虹』横尾渉
この句のように忌日季語を使うのではなく、その人のことを想像させるフレーズを使った追悼句の作り方もあります。

またの投句お待ちしてます。

点数: 2

「スーパーのタイムセールや秋時雨」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: スーパーのタイムセールや秋時雨

なおじいさんこんにちは。

タイムセールと秋時雨の取り合わせは悪くないと思います。
他の方の指摘にもありますが「スーパー」は省いても問題ないかと思います。

・『もみくちゃのタイムセールや秋時雨』

またよろしくお願いします。

点数: 1

「梨狩れば遠く鐘なる山の寺」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 梨狩れば遠く鐘なる山の寺

竜子さんこんにちは。

御句
いいと思います。

「ば」という助詞は難しいですね。
・梨を狩ったから鐘が鳴った→原因・理由
・梨を狩ったときはいつも→恒常
・梨を狩ったらたまたま→偶然
御句の「ば」は三番目の使い方ですね。

ちなみに「なる」は「なり」の連体形ではなく「鳴る」でよろしいですかね。

「狩る」ではなく「もぐ」としてもいいかもしれません。
・『梨もげば遠く鐘鳴る山の寺』

「ば」を使わないバージョンも作ってみました。
・『山寺の鐘の音遠し梨もぎぬ』
※音は「ね」と読んでください。

またよろしくお願いします。

点数: 1

「高速の真つ直ぐな道秋時雨」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 高速の真つ直ぐな道秋時雨

負乗さんこんにちは。
龍淵に潜むの句へのコメントありがとうございました。

御句
まず季語が動く動かない問題ですが、私はあまり気にするべきではないと思います。
季語が動かない句の方が少ないですし、それが実景なのならなおさら問題ないかと思います。
高速道路と秋時雨の取り合わせは面白いと感じました。

・『高速はなおも真っ直ぐ秋時雨』
・『直線の続く高速あき時雨』
・『高速のカーブ緩やか秋時雨』
他にもいろいろやれそうです。

またよろしくお願いします。

点数: 1

「君想い月をながむる寝床にて」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 君想い月をながむる寝床にて

レョウさんはじめまして。
よろしくお願いします。
前の俳句も拝見しましたが、おそらく俳句初心者さんですかね。

御句
まず御句の作りをそのままに直すとするなら、いくつかの直し方があります。
「想い」「ながむる」「にて」と言葉がずっと続いていてダラダラとした印象になっているので、上五を「君想う」にするか下五を「寝床かな」にするか、あるいは両方とも変えるというやり方です。
しっかり切れを入れれば俳句が引き締まります。

次に詳しく問題点を指摘していきます。
「月をながむる寝床」とあるので「外で寝てるの?」一瞬思ってしまいました。先に「月」とあるので、そう思ったのかもしれません。
これは前の句でイサクさんが指摘されていた、自分が今どこにいるかというところですね。
それと、君や父母や友などを「想う」という句は、そのワードを使うだけで一気に凡人の俳句になってしまいます。これはそもそもの発想の点での問題なのですが、これを省くと改作になりかねないので、少し言葉をいじるくらいに留めておきます。
あと、「眺める」「見る」「聞く」などの言葉もいらないことがほとんどです。眺めたから、見たから、聞いたから俳句を詠んだわけですからね。

・『寝床いま君に会いたし窓に月』
これなら完全に室内にいることは明白ですね。

これからもよろしくお願いします。

点数: 0

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