車窓へと紅葉かの日の淑女へと
回答者 ハオニー
添削した俳句: あの紅葉悼む車内に色を差し
なるほど、この句の意味を聞いてそういうことなのかと理解しました
紅葉の持つ雰囲気が、重苦しくなった車内を明るく染め上げている
という詩的な表現は素敵です
問題点が2つあります
一つ目は「あの」です
作者さんと読み手の間で、「あの紅葉」で想像するものに違いが出てきます
「伝えたいこと」と「伝えきれたこと」との間に溝が生まれています
二つ目、こちらはもっと大きな問題点です
「悼む」
これは終止形と連体形が同じ「悼む」であるため、
あの紅葉 / 悼む車内に色を差し
あの紅葉悼む / 車内に色を差し
と、2通りの読み方ができるのです
車内の悼む雰囲気を出したいのか、紅葉を悼んでいるのか
ひねくれものは「紅葉を悼んでいる?」と必ず読みます
そうなると、作者さんの表現しようとしていたことは伝わりません
手直しの句は、句の説明を私なりにこしらえたものですから、あまり参考にならないかもしれません
やはりお話を全部入れることは出来ませんでした
入りきらなかったところは、短歌にしていただくとよろしいかと思います
点数: 1