「土蜂の彷徨う如く近寄れリ」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 土蜂の彷徨う如く近寄れリ
弓削素直男さん、こんにちは。
御句について。
「彷徨ふ」と「近寄る」を“如く”で繋いでいますが、コメントを読む限り、この二つは繋がっていないと思います。
「彷徨ふ」ようなのは土蜂の飛び方で、「近寄る」は何だかよくわからないうちに、あれよあれよという間に起った結果。
なので、「彷徨ふ」は「土蜂」につける言葉として、「近寄る」についてはその前に一旦切るとか、あるいは「近寄る」という動詞自体を省略するとかいったやり方があるかと。
土蜂の彷徨うてをり近寄れり
彷徨へる土蜂いつの間に此処に
あと、仮名遣いは統一すべきです。「もふもふ」句で「ふはり」と表記されているので、弓削さんは旧かなを使うつもりがあると思われますが、御句は「彷徨う」と新かなになっています(提案1句目の「彷徨うて」はウ音便です、念のため)。
今後ともよろしくお願いします。
(と、提案しながらも少々不安あり。デジャブかなあ…提案2句ともに、どこかで見たような気がする…が、検索してもそれらしい句はヒットしない…)
点数: 1