「教室の机の花びん秋澄めり」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 教室の机の花びん秋澄めり
げばげばさん、「富士はふぢ色」「跨線橋」「六条御息所」句の感想ありがとうございます。
「彳つ」に恐怖感を持っていただいてありがたいです。「立つ」では地に足つけて堂々とした感じがするのを、どうにかしようとした果てですが。
御句について。
・初読の感想は、卓鐘さんと似たような「サイコパス…」ですが、「いじめ」「嫌がらせ」の光景として見ていました。
・付け加えると、この上五中七の景に、リアリティを感じにくいです。御句以前に、TVドラマなどでこの種の演出を見たときから感じていたことです。私の記憶では教室の中に花瓶という物自体がなく(あればきっと、「窓硝子」や「蛍光灯」とともに、割った/割れた記憶が“あるある”的に残っていると思うのですが)、あったとして、机の上に置いたら掃除の時間はどうするのでしょう(生徒は何事もなく淡々と花瓶を退け、机を舁くのでしょうか)。
私としては教室に花瓶があるというだけで異質感を覚えるので、以下のよう感じで。
教室に花瓶のありて秋の朝 (季語「秋の朝」なら、爽やかを過ぎて肌寒さもあり)
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1