俳句添削道場(投句と批評)

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花野道先生虫に好かれをり

作者 イサク  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

虚にいかないように作った花野句。目指すは諧謔。

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 お七

騎馬戦の拙句に沢山のアドバイス、ありがとうございました。大変参考になります。イサクさんだけでなく、皆さんそれぞれのご意見もありがたく拝読しています。

俳句にしてでも伝えたい騎馬戦の○○」を探してみてくださいという言葉に目から鱗が落ちました。そうですよね。当たり前のことを書いても面白くも何ともないのですから。今後はどうしても伝えたいと思ったことを俳句にしたいと思います。

さて、御句の感想です。虫にも好かれる先生はきっと生徒たちからも好かれているのだなあと思いました。生徒に囲まれている先生の姿が目に浮かんできました。心が温かくなる句ですね。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも的確なコメントありがとうございます。

御句、花野道を歩いてると、なんか先生ずっと虫がついてきてるね、っていう。そういうおかしみですね。自分が虫に好かれてるようにいるというのも確かにいいですよね、長谷さんの言う通り。
でも、じゃあ、なぜ私にせず中七に先生って入れてきたんだろう。
虫に好かれている、虫にまとわれている先生に何か惹かれてしまう。そういう魅力を先生の魅力でもあるのかなー。私に虫がよってくるねん、ということでなく、あの先生に虫が寄ってきてるでー、虫に好かれてるんちゃう、あははと笑いながら、その先生への愛着をも表しているような、そんな受け取り方でした。句意と逸れてるかもしれませんが(^▽^)/

点数: 2

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 長谷機械児

句の評価:
★★★★★

イサクさん、「六条御息所」句等々の批評ありがとうございます。

「花野たつ~」は考えはした形ですが、句またがり箇所が「ろくじょうのみや|すんどころ」となるので回避してました。
でも、ここは季語を先に示した方がよかったですか。一方、「ポケモン」句では季語は後で。
句意そのものを変えてしまう訳でない語順の選び様は、難しいです。

御句について。

花野“道”の句なので、道を通ってきたら、虫が先生の服か鞄か頭の上かにくっついてきた、ということだと思いますが…。
「先生」は必要でしょうか。「虚」の入り口になっているのではないか、と思います。
この肩書きだけの第三者について、何だと思うかは読者に委ねられているので、また漱石小説のキャラクターとかが顔を覗かせたりするのではないかと。

「先生」を除いて、「私」のこととして別の語を足すのはいかがかと。

 花野道虫に好かれてしまひけり
 花野道虫に好かれて連れ帰る

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

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先生にばかり虫寄る花野道

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

春の野原ではなく花野ですから、(蝶やてんとう虫といった華やかな虫ではなく)カマキリやカナブン辺りに好かれているのかな。鬱陶しそうにする先生の顔が浮かびます。
添削句、細かな部分だけ…これは好みの問題でしょうが。

点数: 1

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

いつもお世話になっております。
「風が止んだ瞬間が怖い」というのがあったので上五はどうでもいい要素というわけではないのですが、「しづまりて」で十分というのはあるかもですね〜。
少しでも具体的描写を、と思ったのが説明っぽくなってしまってそう思わせてしまったのかも?
季語論みたいなのは機会があれば聞いてみたいですね。とりあえず花野難しかった〜。
私は幻想のイメージから逃れられませんでした。
リアルに寄ろうとすると遠山を背に夕日が〜とか自転車盗まれた〜とか何かありそうなやつしか思い浮かばず…。

こちらほのぼの句ですね。
げばげば様の読みがするどく私も共感したくなって登場しました。
これは主役が「私」だと句意が変わってしまう気がします。
虫の鬱陶しさに焦点が当たってしまうか、自分の滑稽さ=ちょっと愛すべき部分を自分からアピールする嫌らしい感じになってしまうと言ったら大袈裟かもですが…。
あははと笑われるのは、「先生」だからいいんですよね。
ベストな配役であるように思います。
ああでももう少し偉い人が集中攻撃されて気まずい句とかでも…句意が変わってしまうし、やりすぎでしょうか。
あんまり関係ないですが機械児様の漱石の先生というとやっぱり「こころ」の?
集中攻撃されるのはKの方って感じがします、何となく。

点数: 1

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

再登場。
あーやられましたか。
兼題変わったらそっちの方がよかったやんパターン。はやさんが言うてたやつー!
たしかに空の景の方がしっくりくるやもですね。
花野は地上やから、地上で振動してる感が出る、なるほどー。夕花野から遠くきこえてくるヘリがわりとぴたっっっときたのですが、音くらいの方が良かったのかなー、そもそも合いにくいのかなー。秋の空は合ってるなー。

わざわざ前のお題を出してきた私って一体…。はやさんの真似して締めよ。ありがとうございます😊

点数: 0

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。イサク様、いつもお世話になってます。
御句も情景が浮かびました。先生が子どもたちを連れて花野道を歩いている。先生は当然、花の名前を子どもたちに教えようとする。その途端、一人の子どもが「先生、おでこに虫が止まっているよ!」慌てて追い払う先生、笑う子どもたち。気を取り直して先生、花の説明をしようとすると今度は頭の上にトンボが。みんなゲラゲラ。そんな秋の光景。

こういう句、好きです。

点数: 0

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花野原わが顔虫に好かれをり

回答者 よし造

句の評価:
★★★★★

拙句秋の空・・・丁寧なコメントありがとございました。ご指摘の点は考えますが、私の考えを一応。「あたりまえ」・・・十字架の影は十字架はどうでしょう。
中七の終止形止め・・・文法的には問題があることは認めますが、終止形で切るが、軽い切れでこの終止形は連体形のようにも働くという止め方がわりと好きなんです。俳句独特の味が出ると思っています。例えば「ピアノソロロビーに流る青葉宿」(作者名失念)という句がありますが、これは流るるという連体形の働きを終止形がもっていると思います。
もちろん、はやさんのように読んでも文法上は正しいです。
御句・・皆さんの鑑賞はちがうのではないか。この句の面白さは花よりも虫に好かれる人間という視点だと。違いましたか。先生は、諧謔味を出すための措辞と考えました。そうなら、こんな表現もというのが掲句です。

点数: 0

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「花野道先生虫に好かれをり」の批評

回答者 はや

句の評価:
★★★★★

子ども目線の句だと思うのですが、先生への親しみが伝わってきます。虫に好かれているのに便乗(?)して、こっそり背中にくっつき虫(オナモミとか)をくっつけて「先生ほんとに虫に好かれてるね!」って言って笑ってそう。そして先生も笑ってくれそうです。

今回も「敢えて」の句なのかなと思いました。
「先生虫に好かれをり」って描写じゃないですよね、子ども目線の「説明」ですよね。「虫に好かれる」って「擬人化」だし。ここで皆様から教えていただいてなるほどーと思っていたことをガンガン打ち砕いてくださる。初心者大混乱です(笑)
イサクさんに前にコメントいただいた『俳句のほとんどのルールは「~ねばならない」ではなくて、「~た方が上手くいく(可能性が高い)」ですので』というのを、自ら示されているのだなあと思いました。
「説明」でも「擬人化」でもこの句の情景はありありと浮かぶし、心あたたまるいい句だと思うし、もうほんとすごいの一言に尽きます。
これからもよろしくお願いいたします。

点数: 0

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