「夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて
Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。きれいな秋らしい光景が浮かびますね。
浮かぶのですが、御句、季語がないと思います。「夕暮れ」は秋っぽいですが、季語ではないです。
季語季語とうるさいと思われるかもしれませんが、サッカーのハンドやオフサイドと同じで、お伝えしないことにはまいりませんのでご勘弁ください。
ではどうするか?
・秋の暮黄金のじゅうたん踏みしめて
としますと、季語の問題は解決するのですが、次は中八と言って、五七五にしたいなと思うわけです。今は、「こがねのじゅうたん」で八音ですよね。これを七音に。
・秋の暮れ金のじゅうたん踏みしめて
「暮金」とつながってしまうので、「暮れ」と「れ」を入れました。
しかし、このようにしても、避けられない悩みがあります。それは類想類句ということで、おそらく、夕日にひかる黄金色の落ち葉のじゅうたんは、昔から相当詠み尽くされてきていると思うのです。
このテーマはよほどのオリジナリティを出さないと、「おっ!?」と目に留まるのは難しいと思います。
でも、Aさんの工夫で道は開けますよ。トライしてみてください!
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