「行く秋や鏡の中に風立ちぬ」の批評
回答者 頓
博充様、改めてまして、頓でございます。
早速にて…。
「外に冬が近いと思わせる風が吹いていました」との作句に当たってのコメントでしたが、折角そのように感じられた、いや実感された意図が、御句には生かされていないように思います。家の中までも、という意図があるようには思いますが…。
その冬が間近に思えた風に、草木がどうなっていたのか、或いは自身が吹かれてどう感じたのか、そうした実兄、実感をお詠み(描写)になれば如何でしょうか?
これはあくまで想像ですが、冬間近の風が鏡の中まで吹いて来るように感じた、そう詠まられたのでは?しかし、美辞麗句を並べたよう感じられます。わざわざ鏡の中に風を吹かせる必要はないのではと…。それは、描写にはならないと思います。
こま爺様が、ご提案の句は、正に実兄を描写したもの、かと存じます。例えば、駄作で、ありきたりではありますが、
行く秋や荒ぶる風に木の葉散る
とすれば、少しは、こま爺様が仰せの、映像が浮かんで来るようになるか、と思うのですが…。
偉そうなことを申し上げました。
博充様に、僅かなりにでも、参考となれば、幸甚です。
点数: 1
外に冬が近いと思わせる風が吹いていました