「春の暮れ伸びる捻じれる猫の腹」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 春の暮れ伸びる捻じれる猫の腹
万年雑草さん、こんにちは。
学校の句をお詠みですので、てっきり若い学生さんかと思い込んでしまいました。考えてみたら、何歳でも学校は行きますね、失礼しました!
さて御句拝読しました。私も猫ちゃん飼っていた時は、こんなこと思いましたよ。
御句、季語の「春の暮れ」を先に持ってきて、猫の腹で着地なさっています。もちろんこういう構成もあり、特に万年さんのようにお写真をご覧になっての作句ですと、お写真の猫に気が行きますから、このような構成になると思います。
ただ、御句、読み終わりますと、頭の中に猫のお腹だけが残り、俳句で大切な季節感がちょっと残りにくいかと。
その点、先のお二人は、しっかりと季語を下五に持ってきていらっしゃいますよね。私も賛成です。
それに、上五におきますと、中七の「伸びる」と区切りたくなり、「暮れ」と「れ」を入れたくなりますが、この季語はやはり、「春の暮」としたいです。その点からも、下五をお勧めします。
・猫の腹伸びて捻じれて春の暮
めいさんが先に「る」で韻を踏んだ提案をなさっているので、私は「れ」で踏んでみました(笑)。
よろしくお願いします。
点数: 2