俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1622ページ目

「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 風まかせ蝶の行方や子の背中

石鹸さん、こんにちは。
御句拝読しました。雰囲気はわかりますよ!蝶の飛び方というのは、鳥のように一直線ではなく、ひらひらと、あっち行ったりこっち行ったりしますからね。

ただ、気まぐれと風まかせとは、私は違うと思いますよ。気まぐれは、例えば、右も言っていたのに、あるいはみんなで右と決めたのに、急に左にいくとか、一人だけ行くのをやめるとか。割と意思が感じられます。
対して、風まかせは、何も決めてなくて、その場の雰囲気や思いつき、それこそ天気や風向きでどうにでも、ということだと思います。あまり意思は感じられないような。

では蝶の飛び方はどちらなのか。蝶があちらこちらに飛ぶのは確かですけど、それが気まぐれか風まかせかは、蝶にしかわからないでしょう。

・あちこちと飛び蝶々は子の背中

なんだか当たり前すぎて面白くないですが、相手動物の観察句です。読み手が、「あ、蝶々も疲れたのかな?」とか、「お子さんは気がついているのかな?」なんて思ってくれたらいいなと思いました。

点数: 0

「トリアージタッグの黒に蝶々」の批評

回答者 なお

添削した俳句: トリアージタッグの黒に蝶々

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。慈雨さんは最近、色々とチャレンジなさっていて、私も勉強させていただき有難うございます。

本句も初読ではなんのことやらさっぱりわかりませんでした。ご自身のコメントを読んで知りました。そしてまた、下五あえて「字足らず」と。
私は、なんとか五七五にまとめてみよう、という定型派ですので(慈雨さんもそうですよね)、この字足らずの効果を鑑賞するよりも、やはり五七五にしてみたらどうなるかを考えてしまいます。

・蝶とまる黒きトリアージタッグに
・トリアージタッグの黒に白き蝶

すみません、そもそもトリアージタッグの本質をわかっていないで、単に音数合わせだけしているようで気が引けます。
ですが置かせていただきました。よろしくお願いします。

点数: 1

「死に水のかわりに一粒の苺」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 死に水のかわりに一粒の苺

めいさん、こんにちは。
御句拝読しました。なんともやるせない状況ですね。でも、悲しい景色の中、苺の赤が際立っている。それは鮮明に浮かび上がります。

ここから理屈っぽくなります。
「死に水」は、亡くなった方のご臨終の後からくちびるを濡らしてあげるものですので、その代わりに苺を、ということであれば、食べるということはありえないと思います。
ですので、ここは私はくちびるに押し当ててあげたいです。亡くなった方の、色を失ったくちびるが、苺の赤色で生命を吹き返すように見えるかもしれません。

そしてご懸念の「かわりに」ですが、私は特に散文的とは思いませんでしたが、音数の関係で「代えて」にさせていただきました。

さらに理屈ですが、この光景では、苺は、ガラス鉢に盛って枕元に供えてあったりするのではなく、いくつか食べたわけでもなくて、(作者が)指でつまんでいるためどうしても一粒でありますので、数は省かせていただきました。

・死に水に代えて苺を唇に

でも、

・死に水に代えて苺の一粒を

もありですね。これは唇に押し当てることは想像してもらいます。
よろしくお願いします。

点数: 3

「サッカーやゴール神業世界沸く」の批評

回答者 なお

添削した俳句: サッカーやゴール神業世界沸く

ネギさん、こんにちは。
御句拝読しました。よほど三笘の1ミリに感動なさいましたね!
それはいいのですが、御句からは三笘の1ミリは伝わりませんよね。
ここは道場ですのでコメント欄があり、大いに活用すべきです。例えば、難しい語句が入っている場合などは、その説明を置くことは道場の読み手に対する配慮だと思います。ただ、本番(私は外部の句選のことを指しています)の場合は基本的にコメント欄などはないので、俳句だけの勝負になります。五七五で読み手に作者の思いを伝えるわけです。
その点から、御句、二つのことが気になりました。

まず上五の「サッカーや」ですが、「や」が効いていません。この「や」は、どのような意味で置かれましたか?「いやー、つくづくいいもんだなー、サッカーというやつは〜!」とでもいうような感じでしょうか?

次に、「ゴール神業世界沸く」ですが、昔から、神業のようなゴールは数多生まれています。これだけをみて、三笘には結び付けず、古いところではペレや釜本、マラドーナからジーコ、アルシンドなんていうところからスタートする人たちもいると思いますが、それでも構いませんか?というか、それが狙い?

よろしくお願いします!

点数: 1

「花桃の景色またたくのぞみ行く」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 花桃の景色またたくのぞみ行く

鈴木恒夫さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。花桃、いいですねー。なんだか山梨県わ想像しますけど、のぞみ号は通らなさそうです(笑)。
先にイサクさんがきっちりしたコメントをなさっているので、もういいかなとも思いましたが、コメントが、一人では寂しかろうと勝手に思いまして出てきました!
コメント重なる点があるかと思いますが、ご容赦ください。

御句、ちょっと戸惑いました。
一つには、またたくをどう捉えたらいいのか。誰が、何をまたたくのか?一般には、人間が瞬きをする間、要するに、一瞬ですよね。
それとも、明かりまたたく、というように、きらめくこと?

二つ目は、のぞみ行く、です。まあ、これは、コメントを読まずとも、希望とかの意味ではなくて新幹線のことと推測します。しかし、作者がのぞみに乗っているのか、見ているのか。それはわかりません。もちろん俳句は読み手の想像次第といいますが、できれば作者の思いからかけ離れた頓珍漢な読みはしたくない。作者の思いに寄り添った鑑賞をしたいと思っています。

ここで、こんなふうに読みました、というパターンをいくつか挙げておきます。

A:桃の花の里にのぞみが差し掛かったが、瞬く間に過ぎ去ってしまった。のぞみ号は早いなあ。
(乗っている、見ている両用)

B:桃の花の里は、陽春の光に瞬いているようだ(または、夜の桃の花の里は、提灯が飾られてその灯りが瞬いてきれいだ)。そんな景色を見ながらのぞみ号の旅は続く。

どちらにしても、次のように提案します。

・花桃の里駆け抜けるのぞみ号
・花桃の里一瞬にのぞみ号
・のぞみ号瞬く間に花桃の里

三句目は「またたくまにはなもものさと」と、五七五ならぬ五六七になってしまいましたが、置かせてください。
よろしくお願いします。

点数: 0

なおさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

名の由来知らぬ世代や昭和の日

回答数 : 18

投稿日時:

関税はどこ吹く風や桜散る

回答数 : 25

投稿日時:

キャタピラに蝶のとまりて戦止む

回答数 : 23

投稿日時:

年ごとに歩く距離減る花見かな

回答数 : 21

投稿日時:

街道に名残の雪の消え残り

回答数 : 24

投稿日時:

なおさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

暮早し急ぎの文書届きたり

作者名 ドキ子 回答数 : 2

投稿日時:

尺八の息のもれるや春二番

作者名 三角すい 回答数 : 2

投稿日時:

春の昼ランドル環のやうな吾

作者名 めい 回答数 : 0

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ