「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 風まかせ蝶の行方や子の背中
石鹸さん、こんにちは。
御句拝読しました。雰囲気はわかりますよ!蝶の飛び方というのは、鳥のように一直線ではなく、ひらひらと、あっち行ったりこっち行ったりしますからね。
ただ、気まぐれと風まかせとは、私は違うと思いますよ。気まぐれは、例えば、右も言っていたのに、あるいはみんなで右と決めたのに、急に左にいくとか、一人だけ行くのをやめるとか。割と意思が感じられます。
対して、風まかせは、何も決めてなくて、その場の雰囲気や思いつき、それこそ天気や風向きでどうにでも、ということだと思います。あまり意思は感じられないような。
では蝶の飛び方はどちらなのか。蝶があちらこちらに飛ぶのは確かですけど、それが気まぐれか風まかせかは、蝶にしかわからないでしょう。
・あちこちと飛び蝶々は子の背中
なんだか当たり前すぎて面白くないですが、相手動物の観察句です。読み手が、「あ、蝶々も疲れたのかな?」とか、「お子さんは気がついているのかな?」なんて思ってくれたらいいなと思いました。
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