俳句添削道場(投句と批評)

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風まかせ蝶の行方や子の背中

作者 石鹸さん  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

外でゆっくりとしている子供の背中に蝶が止まったという情景であり、蝶は基本的に規則性も無く何も恐れずただ気まぐれに生きている感じがしました。
気まぐれな感じを表現するのに風まかせというのは合っているのか、そしてこの句は日本語として間違ってないか少し疑問になっています。
褒め言葉 厳しい批評どっちも歓迎です

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「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評

回答者 なお

石鹸さん、こんにちは。
御句拝読しました。雰囲気はわかりますよ!蝶の飛び方というのは、鳥のように一直線ではなく、ひらひらと、あっち行ったりこっち行ったりしますからね。

ただ、気まぐれと風まかせとは、私は違うと思いますよ。気まぐれは、例えば、右も言っていたのに、あるいはみんなで右と決めたのに、急に左にいくとか、一人だけ行くのをやめるとか。割と意思が感じられます。
対して、風まかせは、何も決めてなくて、その場の雰囲気や思いつき、それこそ天気や風向きでどうにでも、ということだと思います。あまり意思は感じられないような。

では蝶の飛び方はどちらなのか。蝶があちらこちらに飛ぶのは確かですけど、それが気まぐれか風まかせかは、蝶にしかわからないでしょう。

・あちこちと飛び蝶々は子の背中

なんだか当たり前すぎて面白くないですが、相手動物の観察句です。読み手が、「あ、蝶々も疲れたのかな?」とか、「お子さんは気がついているのかな?」なんて思ってくれたらいいなと思いました。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

石鹸さん、こんばんは。
精力的に作句されていますね。改めてよろしくお願いいたします。
かわいらしい雰囲気のある句だと思いました。

疑問として、「や」をどういう意味で使っているのか気になります。
俳句でよく使われる、切れ字の「や」(例:古池や蛙飛びこむ水の音)
②「AやB」のように、物を並列で表す助詞「や」(例:米や野菜を買う)
どちらで使われていますか?

①だとすると、「蝶の行方は風まかせだなぁ!子どもの背中がある」という意味になりますね。「子の背中」が唐突で、蝶と何の関係があるのかわかりにくいです。
②だとすると、「蝶の行方と子どもの背中が風まかせだ」 という意味に。子どもの背中が風まかせというのは、これもちょっとよくわかりません。

コメントも読ませていただきましたが、ちょっとわからないです、ごめんなさい。
「子供の背中に蝶が止まった」ことと、「蝶はただ気まぐれに生きている」ことと、どうつながるのでしょうか?
少なくとも「風まかせ」という言葉を虫に使うのはやめた方がいいと思います(文字通り、風に吹かれるままに飛んでいるように見えてしまうので)。

その他、本当に蝶が何も考えず風まかせに生きているのかとか、色々気になってしまいました。
想像を挟むよりも客観的に、見たとおりに描写した方がいいと思います。
・紋白蝶少年の背に止まりけり
・初蝶の風に吹かれて揺れてをり

また、初心者の方でしたら、「季語5音」+「季語と関係のない12音」という形(いわゆる「取り合わせ」)の方が圧倒的に作りやすいです。
たとえば、
・蝶々やテラスに香るナポリタン
みたいなイメージです。
興味があればどうぞ↓
https://www.youtube.com/watch?v=OTBNV8mhUDQ

またよろしくお願いします。

点数: 1

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「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。はじめまして。

ふたつの句を拝見しました。初心者様ですね。

◆五・七・五の言葉をわけて作っておりますね。それが原因でリズムが微妙に悪くなっています。
 いわゆる「三段切れ」という、あまりよくない状態です。

 春の蝶/電柵通る/緩慢と
 風まかせ/蝶の行方や/子の背中

 癖でそうなっているのか、そういうものだと思い込んで作っているのかはわかりません。
 ぶつぶつ切れる三段切れがあまりよくない理由は「読んでいてぶつぶつ切れて感じるから滑らかでない」「中七が上五、下五のどちらにつくかわからなくなりやすい」など、いろいろあります。

 他の方の提案句を見てもらえばわかると思いますが、五七五のどちらかの切れ目はつながっていて、「十二音+五音」あるいは「五音+十二音」になっていて、なおかつリズムは「五・七・五」になっているものが多いと思います。
 まずは、そういう作りを目指してください。

◆「風まかせ」というのが文法的に間違っているとは思いませんが、なんとなく「雰囲気が良いから使ってみた」という感じがします。
 そして、「風まかせ」と言えばまさに風に吹かれて飛んでいる様子です。下五の「背中に止まっている蝶」と合っていないのはわかりますでしょうか?
 言葉は雰囲気で使うのではなく、受け手にどんな映像を見せたいのか、というのを意識して使った方がよいです。

コメントの「誰かの背中にとまった蝶」と「蝶の飛び方は気まぐれに生きている感じ」というのは、別々の思いだと思いますので、別々の句にした方がよいと思います。
コメントから二句作ってみます。

・蝶を背に止めてゆっくりしている子
・気まぐれに生きてる感じ蝶飛んで

点数: 1

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「風まかせ蝶の行方や子の背中」の批評

回答者 ゆきえ

句の評価:
★★★★★

石鹸さん様 こんにちは
お世話になります。
慈雨様が適切なコメントされていますので
提案です。
・遊ぶ子の背中に蝶の飛ぶばかり
お子様の背中に蝶が戯れるです。
よろしくお願いいたします。

点数: 0

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添削対象の句『風まかせ蝶の行方や子の背中』 作者: 石鹸さん
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