俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1422ページ目

「とりあへずこの名月に投げキッス」の批評

回答者 なお

添削した俳句: とりあへずこの名月に投げキッス

負乗さん、こんにちは。
御句拝読しました。いいですねー、負乗さんワールド全開ですね。
不尽さんの「柏手」を意識しましたね。それがなくても面白い!

人により、「とりあえず」をどのように取るかで、色々ご意見が出るとは思いますが、負乗さんのことですから、あとでゆっくり会うので、取り急ぎ、ということですよね(笑)。

これはこのままいただきます、と言いたいところですが、悔しいですし(笑)、道場ですからちょっとお伝えさせてください。

原句、「この名月に」が少し気になりました。気にしすぎかもしれませんが、他の名月もありそう。「この」はなくてもいいのかなと。
また、「名月に」ですと目的の対象物を表しますが直接感があります。
「名月へ」なら方向を表しますよね。ここは、「空へ向かって」ということですから、「名月へ」のほうがいいかと。

・とりあえず名月へ投げキッス

当然、中七の字足らずが気になります。そこでちょっと語順を変えて、

・名月やとりあえずする投げキッス

「する」が音数合わせっぽいですよね。実際、その通りです(笑)。そもそも、しないなら詠まないから、「する」なんて言わなくていいですよね。

それならなぜこの提案句を置いたかというと、これなら、キッスの相手は月に限らなくなって、想像が広がるのではと思ったからです。
そういうわけでちょっと置かせてください!

点数: 1

「羽たたみ恍惚となる秋蝶の貌」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 羽たたみ恍惚となる秋蝶の貌

もんこさん、こんにちは。
御句拝読しました。
下五は、字余りにしてまで貌を入れることはないと思いますよ。
秋の蝶がいいと思います。
それに、仮に入れるとして、「貌」にこだわりましたか?顔ではなく?

また、「恍惚となる」ですが、流れからすると蝶が恍惚となるように読めます。作者自身が恍惚となるのならわかりますが、自分以外の人や動物が恍惚となっているかどうかは、かなり判断が難しいと思うのですが…。
私は、ご自身のコメントにあるような、緩やかにとかゆったりという形容のほうが自然だと思いました。

ちょっと時間の関係で、提案句はあらためて置かせていただきますね。

点数: 1

「羽たたみ恍惚となる秋蝶の貌」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 羽たたみ恍惚となる秋蝶の貌

もんこさん、こんにちは。再訪です。
コメントは先ほど置かせていただきましたので、提案句です。

恍惚と思えたのは、こんな風だったからではと想像して、

・羽たたみ風吹くままに秋の蝶
・羽たたみ風にまかせて秋の蝶

いわゆる、「されるがまま」の境地です。よろしくお願いします。

点数: 1

「行く秋や巻尾より繰る新句集」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 行く秋や巻尾より繰る新句集

あらちゃんさん、こんにちは。
御句拝読しました。
私は初読では、「巻尾」とは、柴犬とかの丸まった尻尾のことだとばかり思っていましたよ!マジ!
かつて、それをテーマに句選に応募したこともあり。
ですから、犬の巻尾と句集がどうつながるのかわからず、しばらく静観していました。
いま、皆さんの添削一覧を読んで、えっ、この巻尾って、巻末のこと?と初めて気がつきました。
あらちゃんさんは、本の最後のことを巻尾とおっしゃるのですね。初めて知りました。

私は、新しい書籍を手にした時、まず巻末を読み、そして後ろから読み進める人の気持ちわかりますよ。自分もそんなことありますから。

・行く秋や後ろから読む友の句集

表現を簡素にして、「新句集」を勝手に「友の句集」にしてしまいました。字余りが気になるかならないかのギリギリだと思いますが、「友の」という措辞に、賞賛や嫉妬、嬉しい、悔しい、そんな感情が見え隠れしたら読み手としては面白いかなと。

よろしくお願いします。

点数: 1

「秋時雨彼の人追いし濡れ鼠」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨彼の人追いし濡れ鼠

ゲルさん、こんにちは。私はくしゃみの句にコメント出来なかったので初めましてです。

御句拝読しました。なかなかムードのある句ですね。
とは言え、少し気になったところがありますのでお伝えします。

まず季語の「秋時雨」ですが、これは、この道場でお題になっているから使いましたか?
時雨というのは、晴れていたかと思うと急に雨が降り、しばらく降ったかと思うと知らないうちに止んでいたりする。そこで傘をたたむとまた降り出したりする。それが時雨で、時雨だけだと冬の季語ですが、秋を付けて秋時雨は秋の季語になります。
俳句としては、この、「降ったり止んだり」を活かすことができればしめたものですね。
その点、御句の「濡れ鼠」がちょっと違和感があったのです。もちろん、時雨でも濡れ鼠になることはあるかもしれません。
でも、もし、びしょ濡れやずぶ濡れを表現したかったら、まだ「秋の雨」のほうがいいですよ。降ったり晴れたりしませんから。

次に、「彼の人」です。お気持ちはわかりますが、俳句や短歌では、音数短縮のこともあり、思いを寄せている相手のことは「君」と表現します。もちろん、ルールでも絶対でもないです。
ただこの言葉を置けば、ある程度俳句をわかっている読み手であれば、ああ、ちょっと特別な人だな、とわかってくださると思います。使ってみてはいかがでしょう。

これらとゲルさんご自身のコメントから、次のようなのを考えました。

・先を行く君追ひかけて秋の雨
・秋雨や君の背中の遠くなり

作者が濡れているかどうかは読み手が想像してくれると思いますが、少なくとも「心は濡れている」と思ってくれると思いますよ!

点数: 2

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