俳句添削道場(投句と批評)

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秋時雨彼の人追いし濡れ鼠

作者 ゲル  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

自分より先の方にいる傘を持っている想い人を傘を持たない自分が雨の中追いかけると言う場面です。
傘を刺す人は自分を待ってくれないという切なさと、秋時雨の侘しさを重ねたつもりです。

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「秋時雨彼の人追いし濡れ鼠」の批評

回答者 なお

ゲルさん、こんにちは。私はくしゃみの句にコメント出来なかったので初めましてです。

御句拝読しました。なかなかムードのある句ですね。
とは言え、少し気になったところがありますのでお伝えします。

まず季語の「秋時雨」ですが、これは、この道場でお題になっているから使いましたか?
時雨というのは、晴れていたかと思うと急に雨が降り、しばらく降ったかと思うと知らないうちに止んでいたりする。そこで傘をたたむとまた降り出したりする。それが時雨で、時雨だけだと冬の季語ですが、秋を付けて秋時雨は秋の季語になります。
俳句としては、この、「降ったり止んだり」を活かすことができればしめたものですね。
その点、御句の「濡れ鼠」がちょっと違和感があったのです。もちろん、時雨でも濡れ鼠になることはあるかもしれません。
でも、もし、びしょ濡れやずぶ濡れを表現したかったら、まだ「秋の雨」のほうがいいですよ。降ったり晴れたりしませんから。

次に、「彼の人」です。お気持ちはわかりますが、俳句や短歌では、音数短縮のこともあり、思いを寄せている相手のことは「君」と表現します。もちろん、ルールでも絶対でもないです。
ただこの言葉を置けば、ある程度俳句をわかっている読み手であれば、ああ、ちょっと特別な人だな、とわかってくださると思います。使ってみてはいかがでしょう。

これらとゲルさんご自身のコメントから、次のようなのを考えました。

・先を行く君追ひかけて秋の雨
・秋雨や君の背中の遠くなり

作者が濡れているかどうかは読み手が想像してくれると思いますが、少なくとも「心は濡れている」と思ってくれると思いますよ!

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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「秋時雨彼の人追いし濡れ鼠」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

ゲルさま、はじめまして。よろしくお願いします。
中学生での俳句への挑戦、嬉しいです。ぜひ楽しんでくださいね☆

さて、とても雰囲気のある句で、いい感じですね!
「好きだ」とか「切ない」など直接的な言葉を使わず、読者に想像してもらう句になっているのも、とても良いなと思いました。

気になったのは、素因数分解さまもコメントされているように、「鼠」の比喩がわかりにくく、実際に鼠が誰かを追いかけていったように見えてしまうところです。

また、「彼の人」も悪くはないのですが、フワッとしていて誰のことかわかりにくい気がしました。コメントにある「想い人」か、「君(きみ)」が良いかなぁと(俳句では「君」と言えば好きな相手のことを差します)。

ゲルさんのコメントを参考に、
・傘捨てて傘の君追う秋時雨
・君の背は僕を待たない秋時雨
などとしても良さそうですね。
またよろしくお願いします!

点数: 2

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秋時雨かさの背中の想い人

回答者 素因数分解

句の評価:
★★★★★

 はじめまして。ゲルさんのように若い方が、俳句をされるということをうれしく思います。

 さて御句(あなたの句という意味になります)ですが、「濡れ鼠」という比喩が分かりづらいので、ここはストレートにゲルさんが”見た光景”を描写した方が、ずっと読み手に伝わりやすくなります。
 好きな子を追いかけているということは、ゲルさんに見えているのは、その子の「背中」だと思います。また「かさの背中」とすることで、作者はもしかしたら傘をさしていないかもしれないと読み手に想像させることもできます。

 もし俳句を勉強されたいのでしたら、プレバトで有名な夏井いつき先生の「世界一わかりやすい俳句の授業」がオススメです。語彙は豊富な方だと見受けましたので、少しコツをつかめば、きっと上達できると思います。

 追伸。受験勉強がんばってください!

点数: 1

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添削対象の句『秋時雨彼の人追いし濡れ鼠』 作者: ゲル
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