俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1382ページ目

「中秋の長雨癒える我が身に硫黄の香」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 中秋の長雨癒える我が身に硫黄の香

猿さん、こんにちは。
御句拝読しました。まず、どちらが流れがいいかといいますと、掲載句のほうがいいです。理由は、字余りはできるだけ上の句で収めて、中の句および下の句には影響を及ぼさせずに済ませることです。
その意味では、御句、掲句では上の句が九音と派手に字余りしていますが、コメントにある比較対象の句の、下の句がめちゃ字余りよりは、許容範囲と思います。

ただ、できるだけ五七五の定型に収めたいと思います。その良さは、猿さんもおわかりのことと存じます。

掲句の上の句ですが、「中秋の長雨」、これは「秋雨や」ではいけませんか?
「秋雨(秋の雨)」には「長く降り続く雨」という意味があり、さらに、「これが降りはじめるまではまだ残暑と言えるが、これが季節の変わり目で、この雨の後は急に涼しくなり冬の訪れを感じる」という意味があります。御句にピッタリではないでしょうか?

・秋雨や癒える我が身に硫黄の香

本来は、ここから、中七以降の吟味に入るところですが、ここまでで疲れましたので(笑)、今日はこれにて失礼します。

点数: 0

「淀三川やなぎに入りて川蜻蛉」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 淀三川やなぎに入りて川蜻蛉

溝川さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。これは気持ちのいい句ですねー。好きなタイプの句です。

「淀三川」、この呼び方は初めて知りました。まずこれがいいです。

しかし気になりましたのは、柳と川蜻蛉の季重なりです。
ご存知のように柳は春の季語、川蜻蛉は夏の季語です。できれば、季節の違う季語を一つの句に置くことは避けたいですね。

そうなりますと、御句では、川岸の木は柳と主張しなくても意味は通じるのではと思いました。

・淀三川並木に集ふ川蜻蛉

「やなぎ」から「並木」にしましたが、「岸辺」とかでもいいかなと思いました。よろしくお願いします。

点数: 1

「かくれんぼ君見つからず大花野」の批評

回答者 なお

添削した俳句: かくれんぼ君見つからず大花野

めいさん、こんにちは。
御句拝読しました。これはとてもいい句です。というか、好きな句です。
花野という季語と全体のテーマ、雰囲気が、とても良くマッチして、幻想的なイメージになっていますね。このまま短編小説になりそうです。

ただ、負乗さんもご指摘ですが、中七「見つからず」ですと、切れが入ってしまいますので、「見つからぬ」のほうがいいかなとは思いました。

それと同時に、「見つからぬ」でも、結果を言ってしまうことになる。それなら、

・かくれんぼ君を探して大花野

これだと、「どうなったの?見つけられたの?」と、読み手が心配になる(句に入り込める)のではと思いました。

とは言いながら、「見つからぬ」でも、「えー、それでどうしたの?そのままで帰ってしまったの?」と聞きたくなりますよね。だからOKなのかな…。

いっそ、「君」は、隠れているうちに花か虫になってしまって、作者には探し切れないとか、そういう展開にする?

・かくれんぼ君は花野の人となる

花か虫になると言いながら、人となると言っている。コメントと提案句が一致していません。ダメだこりゃ。

点数: 1

「七草に入れてあげたや猫じゃらし」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 七草に入れてあげたや猫じゃらし

今朝吉さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。猫じゃらしはたくさん生えていますね。だんだん茶色っぽくなってきましたか?

御句、私は句意が分かりましたが、「七草」は新年の季語で、今朝吉さんも1月7日にお粥を食べると思いますが、あの行事を指すのですね。
ですので、御句は「猫じゃらし」と季語が重なっているということもありますが、うがった見方をすると、「お粥に猫じゃらしを?」と読む方もいるかもしれません。それは避けたいと思いました。

・メンバーに入れてあげたや猫じゃらし

ごめんなさい、提案句は苦しまぎれです。他の方々に託します!

点数: 2

「ポッケから取り出したるは放屁虫」の批評

回答者 なお

添削した俳句: ポッケから取り出したるは放屁虫

ヒッチ俳句さん、こんにちは。
今朝吉さんの作品の七草に関するアドバイス、有難うございました。
とても勉強になります!

ただ、誤解だけは避けたいので申し上げますと、七草は、俳句の歳時記では、「春の」とか、「秋の」とかが付けば、それぞれの季節を代表する草花七種類を指し、それぞれの季節の季語だと思います。
ただ、単に「七草」だと、「七種」とも書きますが、正月7日の節句のことです。
これは、私も不安があったので、手元の歳時記にあたって確認しました。
そしてこの日が知られているのは、お正月で弱ったと思われる胃を休ませるために、菜を刻んで炊き込んだ粥を食べるという習慣から、「七草粥」が有名になっています。

私は、当句の「七草に入れて」が「秋の七草に加えてあげよう」ということではなく、七草粥を連想して、「七草粥に猫じゃらしを入れようと言うのか?あまり美味しそうじゃないなぁ」とか思う人がいたら気の毒だな、もったいないなという気持ちでアドバイスをさせていただきました。
七草=七草粥とは私は全く思っていませんが、そのように取られないようにしたいですね、ということでした。

ネットですから誤解のないようにと、いつも丁寧な解説に努めているつもりですが、混乱させてしまいましたようで申し訳ありません。
今後はさらにわかりやすいコメントを心がけていきますので、引き続きご指導よろしくお願いします。

点数: 3

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