俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1381ページ目

「長き夜や遠き駅より汽笛の音」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 長き夜や遠き駅より汽笛の音

博充さん、こんにちは。
御句拝読しました。
旅の夜って、よほど友だちと酒盛りでもしない限りは、いつもより早く寝床に入りますよね。余計に夜の長さを感じると思います。御句の汽笛は、寝床に入ってもなかなか寝付けない様子を表していると思います。

御句、まず気になりましたのは「汽笛の音」です。「汽笛」は「汽車の音」ですので(ガタンゴトンではなくポッポーですが)、「汽笛の音」ですと「汽車の音の音」になってしまいます。

また、先に申し上げましたように、旅の夜でこその心境だと思いますので、ぜひ「旅」は入れたいと思いました。

・長き夜や汽笛数へる旅の宿

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「そつと行く花野の果ての世界かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: そつと行く花野の果ての世界かな

負乗さん、こんにちは。
御句拝読しました。
私の考え違いかもしれませんが、「花野」って、秋の草花が咲き乱れ、涼しい風の吹き渡る広々とした草原。とてもいいところだと思います。
できればずっと居たいくらい。
でも負乗さんは、その先の世界へそっと行きたいと、それを楽しみに思っている。
その先の世界がどのようなところかわからないので、だから楽しみでそっと行きたいのか、どういうところか知っていて楽しみなのかわかりませんが、私は花野の先にはあまり面白くない荒涼とした砂漠とか岩場とかが広がっているような気がして、そこがちょっと不安でした。

どうせなら、

・そっと行く花野の中のレストラン

とかなら楽しそう。

まさか、花野の果ての世界って、「あの世」?

点数: 1

「おはようと幸運を呼ぶキノコ生え」の批評

回答者 なお

添削した俳句: おはようと幸運を呼ぶキノコ生え

笙染さん、こんにちは。
御句拝読しました。いい名前を持つキノコですね。キノコというと、シイタケやマツタケがある反面、毒キノコなどがあってイメージは人それぞれだと思いますが、「幸運を呼ぶキノコ」という別名はいいですね。

ただ、その別名は一般的ではなく、馴染みがないので、単に幸運を呼ぶキノコというと、キノコは全てがそうなのかと誤解されるかもしれません。
そんなわけで、まずは「『幸運を呼ぶ』という噂の」という感じの提案を二句置かせてください。

・幸運を呼ぶとの茸ひょっこりと
・鉢植えに幸を呼ぶらし茸生ゆ

御句の雰囲気は「キノコ」ですが、動植物の季語は漢字でという俳句の原則に従って、「茸」という漢字表記にしました。

次の二句は、御句のポイントの「おはよう」を残してみました。

・幸運の茸顔出すおはようと
・おはようと幸運を呼ぶ茸かな

幸運を呼ぶといっても食べるのは危険ですよね。えっ、もう食べた?

点数: 1

「秋の田を望み聳える鳥海山」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の田を望み聳える鳥海山

高井和正さん、こんにちは。
先日は、他の句のコメントで、関係ない高井さんのことを長々と述べて失礼しました。反省しています。

さて御句拝読しました。とてもいいと思います。秋の田を望む、これは臨むより望むが相応しいと思います。山から田圃は一望ですからね。

私は思うのですが、御句、雄大な自然をそのままお詠みでそれはいいのですが、言い方を変えれば普通すぎます。山は大体、田んぼを一望する農村地帯に聳えています。都会に寝そべっていることなどあまりありません。
望みとか、聳えてとかの動詞をつなげるよりも、オリジナリティを出してみませんか?

・鳥海山秋の平野を睥睨す
睥睨は、へいげいと読みます。

・秋の田の守り神なり鳥海山

これらが、鳥海山に重きが置かれ過ぎて、秋の田の恵みが描かれていないとお思いであれば、

・秋の田の恵みの波や鳥海山
・庄内の秋の実りや鳥海山

鳥海山はまだ登ったことがありません…

点数: 0

「炎暑行列の先には素麺」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 炎暑行列の先には素麺

猿さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。

二点気になりました。
1. 私の読み方が悪いのかもしれませんが、御句、リズムが良くないですね。えんしょ/ぎょうれつのさきには/そうめん、でいいですか?
三九四ですか?五七五ではなく?
五七五の定型そのままではないとしても、もう少し基本に寄せてほしいと思いました。

2. 季語ですが、「炎暑」が夏の季語で、「素麺」は夏っぽいですがこれだけでは季語にならないので季重なりではないとのことですね?

これらが気になって、その上で、すみませんが初読では意味が取れませんでした。ご自身のコメントを拝読して、そういうことかと思いましたが、それは原句からは読み取りにくいのではと思いました。

思いを伝えるには、

・長々と行列そうめん流しかな

「流し素麺/そうめん流し」は夏の季語になります。これで、炎暑と言わなくても、暑い中を並んだと想像してくれると思います。
よろしくお願いします。

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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