俳句添削道場(投句と批評)

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秋の田を望み聳える鳥海山

作者 Kazumasa  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

災害ボランティアで山形の庄内平野を訪れました。一面の田んぼから正面をみると、美しき鳥海山が望めます。雄大な自然の景色を素直に読みました。

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「秋の田を望み聳える鳥海山」の批評

回答者 なお

高井和正さん、こんにちは。
先日は、他の句のコメントで、関係ない高井さんのことを長々と述べて失礼しました。反省しています。

さて御句拝読しました。とてもいいと思います。秋の田を望む、これは臨むより望むが相応しいと思います。山から田圃は一望ですからね。

私は思うのですが、御句、雄大な自然をそのままお詠みでそれはいいのですが、言い方を変えれば普通すぎます。山は大体、田んぼを一望する農村地帯に聳えています。都会に寝そべっていることなどあまりありません。
望みとか、聳えてとかの動詞をつなげるよりも、オリジナリティを出してみませんか?

・鳥海山秋の平野を睥睨す
睥睨は、へいげいと読みます。

・秋の田の守り神なり鳥海山

これらが、鳥海山に重きが置かれ過ぎて、秋の田の恵みが描かれていないとお思いであれば、

・秋の田の恵みの波や鳥海山
・庄内の秋の実りや鳥海山

鳥海山はまだ登ったことがありません…

句の評価:
★★★★★

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「秋の田を望み聳える鳥海山」の批評

回答者 鈴蘭

句の評価:
★★★★★

こんにちは、こちらも拝見しました。シンプルかつ雄大な風景が素直に伝わってきて、これはこれで良さを感じました。

たとえば逆添削して「秋の田の向こうに聳える鳥海山」にするとつまらなくなるのは、単なる説明になるからですね。御句は「鳥海山が秋の田を遠くに望み、聳えている」という山視点の句なので、面白みが出ていると思います。

ただ、あまり自覚的ではない感じもします。望んでいる主体はどちらでしたか?
秋の田を望むやうなり鳥海山
秋の田より鳥海山を望みけり

さて、王道を行くなら客観写生ということで、山を望むのは自分です。「秋の田んぼから正面を見る」と仰っていますが、実際の自然には正面も何もなく、ただ自分が真正面に山を見たときの感動が「正面」という概念を生んだまでですから、この「正面」は使えると思います。一案として…。

秋の田の真つ正面や鳥海山
秋の田や鳥海山が真正面

点数: 1

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添削対象の句『秋の田を望み聳える鳥海山』 作者: Kazumasa
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