紫陽花や傘をしまひて踏むペダル
回答者 卓鐘
添削した俳句: 紫陽花や深呼吸してペダル踏む
型にはハマっていますが、これでは季語が動いてしまいませんか?
つい自転車を止めて立ち止まってしまうような、綺麗な花なら何を持ってきても、そんなに句意が変わってこないというか。(もちろん映像が違うので、情景は変わるけれど、詩の核が変わらないと言いましょうか。)
ひまわりや、コスモスや、に変えてもそんなに趣が変わらない気がします。
提案句は、傘を出して雨のイメージを出し、ペダル踏むと動作ではなくペダルのアップで路地の濡れた様子を見せるようにしてみました。多少は、紫陽花が動きにくくはなったと思いますが、紫陽花を意識しすぎていて、取り合わせの妙と言える句ではありません。
植物、動物の季語との取り合わせは難しいですね。季語動かさず、しかもつきすぎず、なんか似合っている。そんな絶妙な距離感の取り合わせがなかなかできないです。
点数: 1