俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1448ページ目

「脈々と山蘇る野焼きかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 脈々と山蘇る野焼きかな

こんばんは。

ぱっと見は問題なさそうなのですが、「脈々と(山が)蘇る」というつながりになってしまいそうで、「脈々と」の意味がおかしな感じです。

この「脈々と」はどんな意味で使ったか?後になにか省略されているか?それによって推敲も変わるかと思います。

本来、「脈々と」は時間や流れが継続する意味ですので、まずそれを踏まえて

・脈々と山は焼かれてきたりけり

どんな意味でどの言葉をどう置くか?だと思います

点数: 3

「凍解や光あふれり仔牛の眼」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 凍解や光あふれり仔牛の眼

こんばんは。

文法警察みたいで申し訳ない。

◆「あふれり」が終止形では?
 三段切れです。
◆「あふる」は下二段活用では?
 助動詞「り」が使えません。

・凍解や光あふるる仔牛の眼
  ↑ 中七連体形。こうしたかったのではないですか?(仔牛だけに)

点数: 4

「山裾を一気に駈ける野焼きの火」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山裾を一気に駈ける野焼きの火

こんにちは。

できている句だと思います。

たとえばここからブラッシュアップするなら、

◆山裾を一気に駈ける野焼の火
 山裾を一気に駈ける野焼かな
こういう推敲をしてみて、ふたつの句の映像の違いを考えるとか
(前者は「火」に焦点を当ててクローズアップ、後者は季語「野焼」という広い映像の感嘆。どちらかが正しいというわけではありません)

◆「駈ける」があれば「一気に」が省略できるかも?と考えてみるとか
(「一気に」と入れるメリットもあるので、省略が正しいとは限りません)

正解はありませんので、いろいろ細かいところまで考えてみてください。
一案として別の形の句を置いておきます。「火」にさらに注目する形で。

・山裾を駈けぬけて野火なほ激し

点数: 1

「山あいや緋色染めたる冬落暉」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山あいや緋色染めたる冬落暉

こんばんは。はじめまして。
前の句も拝見しております。

前の句「逆光の山あいに燃ゆ冬茜」から同じような状態なのですが、
【何が何を緋色に染めているのか、言いたいことが伝わりにくい】という句です。

◆「山あい」とは「山と山の間」のことで、山ではありません。
 「山」ではなく「山あい」としたことで、「山と山の間にある何か」という意味になっていて、それが何かはっきりしません(一応、山と山の間に見えている空を思い浮かべましたが・・・)

◆「緋色染めたる冬落暉」という部分で助詞を省略しているため、
 「【何か】から緋色に染められている冬落暉」なのか、
 「【何か】を緋色に染めている冬落暉」なのか、
 判断しづらいつながりになっています。
 また、その【何か】も、言葉の繋がりからは「山の間にある【何か】」なので、上記したとおり判然としません。

コメントによれば、染まっているのは【空】ではないでしょうか?
【空】は「山を覆っている」ので「山あい」ではなさそうです。
言葉の繋がりの問題も感じますが、それ以上に、単語の選択が意味を伝わりにくくしているのでは?と思いました。

「山あい」「落暉」という言葉にこだわるより、大切なことをもう少しだけ「伝える」ということを意識した方がよいように思います。
たとえば

・燃ゆるやうな緋色や山の冬茜

こんな感じからスタートです。

点数: 1

「一枝の野火不死鳥の羽広ぐ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 一枝の野火不死鳥の羽広ぐ

こんばんは。

熱心な推敲お疲れ様です。
やや悪い方へ行ってしまった気配がします。

◆「野火」は「野焼の火」つまり「草木に延焼している火」のことです。
 この句は「一枝の火」=「着火のための火」ということで、まだ野火とはなっていないような・・・
◆後半「不死鳥の羽広ぐ」という暗喩ですが、
 「火」⇒「不死鳥」という連想が見え透きます。
 「火が燃え広がる」⇒「羽広ぐ」という安直さが気になります。
 その上で「敢えて大げさに比喩を置きました。過去幾度となく繰り返されていることを不死鳥に喩えました」という作為も見えます。
 そのためピンと来ない比喩になっています。

◆句の構成はかなり勉強されていると思います。
 「一枝の火」という小さな景から、句またがりで余計な言葉を使わずに「不死鳥の羽広ぐ」という大きな景へもっていくというのは、勉強していないとできない句形だと思います。

それだけに、比喩の安直さが惜しいですね。
比喩というのは難しいですしアイデア勝負のところがありますので、提案句は置けません。すみません。

点数: 3

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