「山あいや緋色染めたる冬落暉」の批評
回答者 イサク
こんばんは。はじめまして。
前の句も拝見しております。
前の句「逆光の山あいに燃ゆ冬茜」から同じような状態なのですが、
【何が何を緋色に染めているのか、言いたいことが伝わりにくい】という句です。
◆「山あい」とは「山と山の間」のことで、山ではありません。
「山」ではなく「山あい」としたことで、「山と山の間にある何か」という意味になっていて、それが何かはっきりしません(一応、山と山の間に見えている空を思い浮かべましたが・・・)
◆「緋色染めたる冬落暉」という部分で助詞を省略しているため、
「【何か】から緋色に染められている冬落暉」なのか、
「【何か】を緋色に染めている冬落暉」なのか、
判断しづらいつながりになっています。
また、その【何か】も、言葉の繋がりからは「山の間にある【何か】」なので、上記したとおり判然としません。
コメントによれば、染まっているのは【空】ではないでしょうか?
【空】は「山を覆っている」ので「山あい」ではなさそうです。
言葉の繋がりの問題も感じますが、それ以上に、単語の選択が意味を伝わりにくくしているのでは?と思いました。
「山あい」「落暉」という言葉にこだわるより、大切なことをもう少しだけ「伝える」ということを意識した方がよいように思います。
たとえば
・燃ゆるやうな緋色や山の冬茜
こんな感じからスタートです。
点数: 1
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雪の合間の晴れた日に山が燃えるような緋色に覆われ山影が眩しくて見えない様です。
よろいお願いします。