「一枝の野火不死鳥の羽広ぐ」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
熱心な推敲お疲れ様です。
やや悪い方へ行ってしまった気配がします。
◆「野火」は「野焼の火」つまり「草木に延焼している火」のことです。
この句は「一枝の火」=「着火のための火」ということで、まだ野火とはなっていないような・・・
◆後半「不死鳥の羽広ぐ」という暗喩ですが、
「火」⇒「不死鳥」という連想が見え透きます。
「火が燃え広がる」⇒「羽広ぐ」という安直さが気になります。
その上で「敢えて大げさに比喩を置きました。過去幾度となく繰り返されていることを不死鳥に喩えました」という作為も見えます。
そのためピンと来ない比喩になっています。
◆句の構成はかなり勉強されていると思います。
「一枝の火」という小さな景から、句またがりで余計な言葉を使わずに「不死鳥の羽広ぐ」という大きな景へもっていくというのは、勉強していないとできない句形だと思います。
それだけに、比喩の安直さが惜しいですね。
比喩というのは難しいですしアイデア勝負のところがありますので、提案句は置けません。すみません。
点数: 3
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3回めの読み直しです。
よろしくお願いします
現在は野焼の火入れは、ガスバーナを使いますが
それらがなかったころは細長い枝先に火をつけて
ここから枯れ草に火を移して行きます。