俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1446ページ目

「うす曇り七夕の逢瀬は二人きり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: うす曇り七夕の逢瀬は二人きり

こんばんは。はじめまして。

◆まず、初心者だと思ううちは、五七五のリズムは大事にしてみましょう。
 御句は「うすぐもり/たなばたのおうせは/ふたりきり」という 五・九・五 のリズムになっています。

季語は「七夕」。
 季語はひとつ。これはできています。
 (余談ですが、季語としては【旧暦七月七日】秋の季語になります。これはまあよいとして)

◆「逢瀬」とは一般的に「男女が二人きりで会うこと」なので、それをわざわざ「二人きり」と説明されても・・となります。
 俳句は五七五の十七音(御句は十九音ありますが)しかないので、わかりきった説明に音数を使うのは勿体ないです。
 逆にどうしても「二人きり」と言いたいのであれば「逢瀬」と言わない方がいいですね。

他にもいろいろありますが、まずはこれぐらいで。

ひとまず、下五の「二人きり」をやめて、リズムを五七五に調整してみましょう。

・七夕の逢瀬や空は薄曇り

こんな感じです。
ここからさらに「薄曇り」と言えば空のことなので「空」とわざわざ言わなくてもいいのでは・・?とかあります。
いろいろご自身で考えてみてください。

点数: 0

「修行僧滝傍らの薄氷」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 修行僧滝傍らの薄氷

おはようございます。

◆「滝」が夏の季語、「氷滝」が冬の季語です。最後まで詠むと「薄氷」(春の季語)を季語としたいのだろうという察しはつきますが・・

◆「滝の傍ら」ここが雑な描写に感じます。滝に近いのか遠いのか?
近いなら季語「薄氷」の感じはしませんし、遠いなら滝中の修行僧を無視しているような・・?

たぶんですが季語「薄氷」の季節感を勘違いしているのではないでしょうか?
滝が季語になりがちな点も含めて、考えてみてください。

・薄氷の川へ白衣の修行僧

点数: 2

「それぞれの羊に名ありうららけし」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: それぞれの羊に名ありうららけし

こんにちは。

御句、上五中七の素朴な発見が素晴らしいと思います。そして、それに見合った季語
いい句ですねえ。

ヒッチ俳句様の提案のように、上五中七は作者の好みの範囲で措辞の工夫はできそうなものの、この句はこの句で良い句だと思います。

点数: 1

「春っぽい駅でわたしも春っぽい」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春っぽい駅でわたしも春っぽい

こんばんは。

某所の入選句(笑)
あれに影響されてしまう句がこの春は増えるので、各所「普通の俳句」の選者さんたちは大変だと思います。
片や、今までにないような季語の使い方の句が増えて、選を楽しめるようになる・・・といいなあ、とは思います。それには送る側もクオリティを保たないとね・・・

御句、見た瞬間に例の句が頭をよぎりますが、それを抜きにすれば、面白い句です。

二度目の「春っぽい」は全部言わなくとも句意が成立しそうです。敢えて二度目の「春っぽい」を置くか別の措辞を置くかという選択はできそうに思います。なお様の提案句二句目がそうなっているのかな?

・春っぽい駅で春っぽいか私
・春っぽい駅でわたしはどうですか

点数: 1

「春めくや平仮名っぽいくらくしょん」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春めくや平仮名っぽいくらくしょん

おはようございます。

「春めくや半音高きクラクション」からの詠み直しということですが、季語と句材が同じ別の内容の句、というぐらいになりました。

◆「クラクションが平仮名っぽい音に聞こえた」という把握には一定のオリジナリティと共感がありそうです。

◆「平仮名っぽいくらくしょん」の、特に「くらくしょん」という表記には正直、作為を感じすぎてしまいました。
 「表記の工夫」は作者が考える必要がありますが、今回は作為を強く感じすぎてしまいました。
 「平仮名」の漢字表記にも問題を感じます。ここを「ひらがな」にするのは、詠みにくかったのでしょうか?

・クラクションがひらがなっぽい春である
・春めくやふあああと鳴るクラクション

【作為】の問題。
 だいたいどんな芸術でもお笑いでも、「ほらこうすると面白いでしょう?」「感動するでしょう?」という【狙い】が見え透くと、とたんに感動が薄れます。素人のお笑いや演劇がシラけるのパターンのひとつですね。
 俳句は十七音しかないせいか、【作為】を強く感じてしまう部分があったときに、他の部分でなかなか取り戻せません。
 また、俳句には「淡々と」「主張しない」などという教えもありますし実際にそういう佳句は多いですし、作為が強いものは季語が弱くなって「川柳」側に振れてしまったり、逆に「季語の説明」になってしまうことが多いです。

 どんなジャンルでも、作者が存在する以上【作為】は必ずあります。思ってても作為を感じさせない技術か、作為が見えた上でなお感動させる技術が、欲しくなってきますね。

 チャレンジは大好物ですし、独自性のありそうなチャレンジならコメントします。どしどしどうぞ。

点数: 1

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