「頭二つ抜けたる吾子と風薫る」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 頭二つ抜けたる吾子と風薫る
こんばんは。
「頭一つ抜ける」という慣用句があります。身長で抜く意味ではなく、能力が他の人より優れている意味で使われます。
その慣用句から派生して、比較できないほど優れている場合に、強調表現で「頭二つ以上抜けている」などと表現することがあります。
なのでこの句は、「吾子が優秀な能力を持っている」という誤読があると思います。(ただし、その能力は全くわかりません)
前の句のコメントもあわせて、
「子が親の背を抜いた」という感慨を言いたいであろうことはわかりますし、季語「風薫る」の選択もわかるのですが、表現を失敗しているように思います。
特に俳句において「頭二つ分ほど高い」という説明に執着するかどうか、は重要なところだと思います。
・風薫る結婚の子に背を抜かれ
・頭ふたつ分親より高い子や薄暑
点数: 1