「残雪の足跡指になき契り」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 残雪の足跡指になき契り
こんにちは。はじめまして。
多少俳句の経験のあるような感じでしょうか?
句のみでも、言いたいことはわからなくはないです。
コメントを見て、なるほどと思いました。
正解は一つではない、俳句の手段はさまざまである、という前提でお聞き流しいただければ幸いです。
◆句そのものに、文法上の問題や構造の問題はないように思います。
中七の途中で意味が切れるが五七五のリズムを保っている、いわゆる「句またがり」の形ですね。
◆「契り」という言葉の強さ・言いすぎ感が気になりました。
「契る」で婚姻関係を想起させるのは、昭和歌謡みたいですよね。また、身体関係をほのめかす言葉でもありますので、今回のような使いかたは避けたい気がします。
◆「無き」だと「無い」という意味が強いため、ひらがなの「なき」でふわっとさせたいという意図は理解できます。
◆「泣き」「亡き」の連想は・・私はしませんでした。
別れたときに指輪を外すのは理解できるのですが、「相手が亡くなったとき」にはそれほど早く指輪を外すものなのでしょうか? なんだか、亡くなって自由になった!という意味にとれてしまいそうですし、私は「亡き」は想像しないと思います。
俳句の韻律としては、コメントに「指輪の跡」とあります。句の中に「足跡」とあります。
こっちを生かしたい気がしますね。
・残雪に足跡くすりゆびに跡
またよろしくお願いします。
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