「秋桜さやけき朝の乱れ髪」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 秋桜さやけき朝の乱れ髪
おはようございます、からの朝からこちらの投句は気づいていたのですが、なにぶん超繁忙期にて空き時間でまとめていたら夜になりましたこんばんは。
偉そうに発言すると自分の結果が出なくなりがちな癖があるので、コメントを控えめにしたいところなのですが、卓鐘様のお気持ちに応えて通常運転・・・ああ全ボツ怖い。
すでにいろいろ出てますね。他の方と重なるところもあると思います。
◆最初に気になったのは上五です。
敢えて傍題を用いた意図は汲めませんでした。
主題季語の持つ力と切れ字「や」の持つ力。どちらを考えても、この内容で私なら「コスモスや」の入りになりそうです。
◆「さやけき」と「乱れ髪」の作為。
時間情報「朝の」も要一考と感じています。
「さやけき」この使い方で季重なりとは思いませんでしたが、季語「爽やか」とは異なる「さやけし」の意味【はっきりしていて明らかである。 あざやかである。明るく清らかである。】を中七冒頭で出して、連体形で「朝」につなぐという流れ。「コスモス」を信じて「朝」ならば「さやけき」は言い過ぎかも。
「乱れ髪」の作為臭は他の方からも出ています。そして「朝の乱れ髪」なので後朝を思い起こさせますね。
ここで、鑑賞に迷いが出ました。髪は風で乱れたのか、別の理由で乱れたのか。
卓鐘様の出したい風景はキャッチできていない気がします。
と、ここまで書いて気づきましたが「さやけき」が戻って「秋桜」にかかるならば上五「や」切れはできないのですね。ですがそれなら「秋桜さやけし」と切った方がいいかなあ・・・
ポスト掲載句の方は「木偶の坊」との取り合わせが良いと思います。
げば様のコメント通り、中七「野」「風」「行く」これらの単語のブラッシュアップで「木偶の坊」が自分か他人か、自虐なのか理由あっての「木偶」なのか、そこまで引き寄せられそうな気がします。
点数: 3