俳句添削道場(投句と批評)

秋沙美 洋さんの添削最新の投稿順の288ページ目

バスを待つ学生達のハンディファン

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: バスを待つ片陰聞こえるファンの音

こんにちは。

俳句においては美しい表現や飾り立てた言葉よりも、気取らず自然な言葉を用いた方が上手くいきやすいです。逆にお洒落な表現をしようとして17音の器を溢れさせてしまったり、よく分からなくなってしまうのは初心者あるあるです。
その点御句は割と自然な言葉で纏まっているので、その点は好感が持てます。

後は、「バスを待つ片陰/聞こえるファンの音」切れの位置は適切か?
「ファン」だけでハンディファンと読者に伝わるか?
「聞こえる」「音」などは削っても問題ないか?
など色々考えるポイントはあります。

ハンディファンで夏の雰囲気は十分漂うので、提案句では片陰を削ってみます。

・バスを待つ学生達のハンディファン

「聞こえる」も「音」も書いていませんが、ハンディファンの音が聞こえて来る感じしませんか?
そんな感じです。

点数: 6

蝉二つ三つ転がれる炎天下

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 炎天やころがるせみの二つ三つ

こんにちは。はじめまして。

季重なり問題は、概ねたーとるさんの言う通りです。
少し補足しますと、この蝉は死んで地面を転がっているという事ですので、季語としての力は幾分か弱くなっています。
一方でもう一つの季語「炎天」ですが、上五にポンっと出るのみで、後は地面の映像となっています。空→地面のカメラワークもいささか忙しいですね。
炎天は天文の季語で、ギラつく空を描いてこそ活きる言葉です。中七下五で地面の映像を展開してしまうと、上五の炎天が季語として弱くなってしまいます。

つまり、この句は季重なりのようでいて、「蝉」「炎天」どちらも上手く立たせられていない、という問題点をはらんでいます。

・蝉二つ三つ転がれる炎天下

微妙に季語を変えました。炎天下とする事で、地面の映像として読者がいくらか想像しやすくなると思います。
季語を下五に配置する事で、読後の余韻を季語に残すという狙いもあります。が、この辺は個人的な好みによる所が大きいです。

点数: 1

向日葵や空白多き時刻表

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: ひまわりや電車は一時間ニ本

こんにちは。

電車の本数の少ない長閑な田舎の風景と、向日葵との取り合わせ自体は悪くないと思います。
が、「電車は一時間二本」というのが映像ではなく報告の言葉になっているのが引っ掛かります。
向日葵に向かって電車の予定を説明しているような、ちょっと不思議な感じです。
提案句、もう少し映像に寄せてみます。

点数: 1

遅桜吹雪いて雨後の吉野川

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 雨上がりの吉野川ふぶく二度目の遅桜

こんにちは。

季節外れではありますが、習作という事で、道場ですから当季以外を詠むのも良いでしょう。
練習ならば、頑張って十七音に収める努力はしたいですね。長い固有名詞を使いたいなど、やむを得ない字余りなら許容出来なくもないですが、十七音で問題なく詠めちゃう内容を字余りさせるのは頂けません。
「二度目の」とか言っている場合じゃないですよ…。

点数: 1

二千年越しを開くや大賀蓮

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 時超えて帰り咲きたる大賀蓮

こんにちは。

コメントにあるエピソードは初耳でした。
既にたーとるさんが仰っていますが、二千年という具体的な数字を入れるともっと良いと思います。
コメントにある「二千年の旅」という言葉、素敵ですが僕の技量では上手く調理する事が難しかったので、他の方にお願いしたいですね。

点数: 1

秋沙美 洋さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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