蝉二つ三つ転がれる炎天下
回答者 秋沙美 洋
こんにちは。はじめまして。
季重なり問題は、概ねたーとるさんの言う通りです。
少し補足しますと、この蝉は死んで地面を転がっているという事ですので、季語としての力は幾分か弱くなっています。
一方でもう一つの季語「炎天」ですが、上五にポンっと出るのみで、後は地面の映像となっています。空→地面のカメラワークもいささか忙しいですね。
炎天は天文の季語で、ギラつく空を描いてこそ活きる言葉です。中七下五で地面の映像を展開してしまうと、上五の炎天が季語として弱くなってしまいます。
つまり、この句は季重なりのようでいて、「蝉」「炎天」どちらも上手く立たせられていない、という問題点をはらんでいます。
・蝉二つ三つ転がれる炎天下
微妙に季語を変えました。炎天下とする事で、地面の映像として読者がいくらか想像しやすくなると思います。
季語を下五に配置する事で、読後の余韻を季語に残すという狙いもあります。が、この辺は個人的な好みによる所が大きいです。
点数: 1
添削のお礼として、秋沙美 洋さんの俳句の感想を書いてください >>
お目通しいただきありがとうございます。
酷暑とぎらつく太陽。太陽から目を背け暑さでうなだれ足元に目をやると蝉の死骸が転がっているということを表現したく思っています。
困っているのが、中七に蝉の状態を選ぶか蝉の場所を選ぶかそれとも違う言葉を、、添削をご検討頂けたら幸いです。