「くちなしと言わずも知れる香りかな」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: くちなしと言わずも知れる香りかな
御指名されましたので・・・
「近い」「遠い」「付きすぎ」などの用語は、一句の中で季語と他のものを「取り合わせ」た句の時に使う用語です。意味やイメージが近い場合「近い」「付きすぎ」、関係がわからない場合「遠い」と言うことが多いです。
とりあえずアドリブで三句。駄句ですいません。
1.夏空や雲間から射す光あり
2.夏空やタンスの中の古下着
3.夏空や学校まではあと五分
1は「季語が近い」句の例です。季語以外の部分で「空」を描写しているのに、季語で「空」を重ねて無駄にしてしまっているので、意味が勿体ない上に、句の受け手の想像が膨らみません。季語を説明しているようにも見えてしまうなど、あまり良くない状態です。
2は「季語が遠い」句の例です。「遠すぎる」場合、季語と季語以外の部分がつながらないので、句の意味がよくわからなくなる場合が多いです。
3は1より遠く、2より近い例です。これなら意味は通じますし、風景もなんとなく出ますか?
初心者のうちは1のような「近すぎる」句を作りがちですね。季語を他の部分で描写したくなるので。
理屈はまだありますが、単純にはこんなところです。
点数: 1