「雌鮭の尾の擦り切れし骸かな」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 雌鮭の尾の擦り切れし骸かな
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
大江さん、初秋の句、コメントありがとうございます!
好意的なコメントとても励みになります。「初」とつく季語について、そして「かな」の詠嘆について、教えていただきとてもうれしいです!
御句、産卵のためにぼろぼろになった、もう獲られることもない旬を越した雌鮭の骸。生き生きと遡上する鮭でなく、むしろボロボロになった雌鮭の方にクローズアップしていく。
何も食べずに、流れに逆らって遡上し、とにかく産卵場所を目指し、自分の尾まで擦切らしてまで、産卵を達成する凄絶な姿。命の一滴が燃え尽きるまで生き、そして死んでいく。その骸に焦点を当てる。新たに生まれた鮭と死にゆく鮭、命が交差する。これが生命の秋なのかもしれないなと思わされる句でした(*'▽')
大江さん、また、げばげばの句で気になるものがありましたら、ぜひコメントいただけるとうれしいです!
点数: 1