パイレーツ・オブ・新世海の批評の返信
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パイレーツ・オブ・新世海の批評(元記事)
こんにちは、サイドです。
最後まで読ませていただきましたので、感想を書かせていただきます。
ちょっとキツイ言葉も出て来るかと思いますが、「そういう意見もある」程度に捉えていただければ幸いです。
一度最後まで読んで、散歩をして、頭の中で感想をまとめたんですが、一番気になったのは、「どの年齢層に向けているんだろう?」でした。
まず、主人公のライチに関してですが、年齢や容姿の描写がなく、最初は15歳くらいだと脳内で設定していました。(語感から少女だとも思いました
しかし、言動に幼いところが多かったため、12歳ていどに修正しました。
ですが、勇敢になったり、つたなかったり、妙に聡かったりして、主人公像がつかみずらく、物語への感情移入が難しかった、というのが正直なところです。
漫画のワンピースに例えれば、場面場面でルフィになったり、ウソップになったり、ロビンになったりするので、頭がついて行かなかった感じでしょうか。
言い換えれば、ダイの大冒険のダイなのか、ポップなのかとも。
ヒロインのベリィについては、ポニテなどの描写はあるものの、やはり具体像が浮かばず、辛い過去を持つしたたかな少女、なのか、男勝りの快活な少女なのか、キャラクターが定まっていなかった感じがあります。
この二人に限らず、キャラクター描写に関しては、意図して説明を省いているのだと思いますが、詳細に世界観が設定されている物語なだけに、ないならないで不自然さが際立ってしまっていると思います。
ただ、語彙が少ないとか、設定がいい加減という訳ではなく、いい要素がたくさんあるのに、置き場所がちぐはぐになっている印象ですね。
そう思わせている原因は、地の文の描く世界観にあると思います。
もし、狙っている読者層が「小学生高学年ていどの児童文学」であるのなら、「競合、価値、財政、デメリット、リスキー、脳内麻薬、ハグをかわす」などの表現は大人びすぎていて、噛み合わないのではないでしょうか。
大人でも、「空を穿つ矢印 夜天光」などの表現をされると「お? おぉ?」ってなるのに、低年齢層へ向けているのなら、「?」となると思います。
逆に、15~18歳ていどの年齢をターゲットとしていたとするなら、今度はライチを始めとするメインキャラクター達の行動原理が幼いというか、青くて、ついていくのが辛いかもしれません。
その分、パパイヤなどの大人がしっかりしているのなら「そっか、この人たちが導くんだな」となるんですが、そうでもない。
寓話や童話にでてくる、ちょっと頼りない大人像って感じでしょうか。(きつくてごめんなさい)
「お前ならできるぜ。多分な」や「俺が見込んだ男だからだ」は、大人が子供の成長を信じる大事なシーンだと思うんですが、残酷さが前面に出て来る世界観で、根拠もなく「ただ信じる」みたいな感じだと、「うーん?」となりました。
これ以前に、「ライチはあの時、~~という行動を選んだ。だから、信じられる男だ」みたいな裏付けが欲しかったです。
ベリィが途中でデレるのも唐突で、あそこまでの世界観と彼女の言動からだと、家族が欲しいと言われてからのリアクションは、
「ま、いたらいたで、面倒でもあるけどね、家族って」
と言って肩をすくめる、ていどの淡白さがしっくりきます。
何と言うか、男勝りなままでいいというか。
デレるな、ではなく、まだデレるには早いというか。(ここは個人差があると思いますが
次に気になるのは、サバイバルなのか、海洋ロマンなのか? という物語のテーマです。
序盤は閉塞感と絶望感が強く、息苦しい圧迫感もリアルで、「過酷な環境をしたたかに生き抜くアウトローの物語」の印象でした。
ですが、王都や錬金術師なども出て来て、「壮大な世界を冒険するファンタジー」へ舵を切っていったことで、何を主題に見ればいいのか、戸惑いました。
その他、相利共生 民主的なシステム、シンジケート、マネーと言った現代的な用語がちらほら見られて、世界観とマッチしていなかった点も多々あったと思います。
個人的には、序盤の切迫した世界観の中、要素を「ロストトレジャー」「海賊」「怪物」の三つに絞り、命をかけて戦う物語、で完結する世界にした方が分かりやすかったと思います。
パイレーツ・オブ・新世海の批評の返信
スレ主 s.s 投稿日時: : 0
サイドさん、読んでくださりありがとうございます。
年齢層についてですが、一応、広く十代の男向けです。児童文学は狙っておらず、中高生を対象にしています。
今回、この物語を書くにあたって参考にした、神撃のバハムートや鬼滅の刃が大体そのくらいなので、この物語も大体そのくらいに設定して書きました。
表現に関してですが、難しい表現は多々みられるものの、次に続く文でそのことについて説明されていたり、文脈をある程度理解していればどのような意味なのかが伝わるように書いたつもりです。
ので、言葉の意味は分からずとも、どう言ったニュアンスの表現かは理解できると思います。
キャラクターのブレですが、これは書いてる途中に私も薄々気づいていまして、というのも、元々私はストーリー重視の短編を書いていましてその際にキャラクター設定をほとんど決めずに書いておりました。短編なのでキャラのブレはほとんど起こらなかったのですが、長編になるとそうもいかず、このような状態になってしまいました。
遺恨を残すのは、創作をしている者として心苦しいのですが、流石にキャラをしっかり定めてから一から書き直すというのは、私のモチベーションが持たないので、今回はこういうものだと思ってください、すみません。
ベリィについては、性格描写のシーンを修正することにより違和感を消そうと思います。
かなり、物語に合わせて登場人物の性格を歪ませているので、そう言ったことが起こらぬよう頑張ります。
一応、この物語の主題としては「残酷な世界を謎を解くために生き抜く」と言うものです。
しかし、レイピアを倒してからはそれまでの物語とはかなり様変わりをすると思います。戦闘シーンの有無やそれ以外にもかなり違う点があるので……
けれども、物語の都合上、そうせざるを得ないので、どうにか主題を固定できるよう熟考してみます。
世界観にミスマッチな言葉ですが、これに関しては海賊についての知識をひけらかしたく、そう言った言葉を選んでしまいました。
しかし、私個人として怪物マネーや怪物シンジケートと言った言葉は気に入っており、更に実際の史実も関係しての言葉選びなので、この二つは変えたくありません。
なんか、反論めいたことを言ってしまいましたが、どれも貴重で納得のいく意見なので、キャラクターのブレふくめ、可能な限り修正し、面白いお話にしていきたいと思います。
ご丁寧に批評をしていただきありがとうございます。お互い、頑張りましょう!