あさきゆめみしの批評の返信
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あさきゆめみしの批評(元記事)
もってぃ です。
実は改定前のものも読んでいたのですが、こちらに投稿しようとアレコレ考えているうちに、自分の作品への(カイトさんのではないですが)コメントに考えさせられてしまって見合せてました。(ごめんなさい)
……そうしたら改訂版になってました。
でも、カイトさんには長文でコメントを頂いていることもあり、長文でコメントをさせて頂こうと思いました。
最初にあれ? と思ったのですが、これはホラーだったのですね。(ごめんなさい)
もってぃ がホラーはあんまり読まない人だということをご了承ください。
どちらかというとホラーはメインではないのかな、との印象で読み始めてました。
その上で、こういうしっとりとした作品は好きです。ホラーというより〝奇譚〟という感じですよね。
さて、もってぃ(以下、〝自分〟) が読んで思ったのは、文章が〝敬体〟───いわゆる〝ですます調〟で書かれていて、自分的には感情移入しにくいなー、というものでした。
初読時の第一印象は〝ナギちゃん〟との間に何か距離を感じてしまう、そういう感じでした。
常体の文体で、もうちょっと等身大の若い女性目線で綴った方が臨場感があるのじゃないかなー、と思ったのですが、コレは読み手の好みですかね。
一読者の好み、ということでちょっとだけ。
改定後、占い師さんが居なくなってしまいましたが、うーん、どうでしょうか?
改定前の版と比べられないので細かなことは言いにくいのですが、プロットの技法としては、いわゆる〝メンター〟であった占い師さんが居なくなることで、〝外部からの示唆〟という形で物語を動かすことが出来なくなってしまったように感じました。
確かに、改定前では占い師さんの登場の仕方が唐突だったようにも思いますが、その存在によって〝ヒロくん〟が自分の想いに歯止めを掛ける、という切なさが描かれていたとも思えるので、この改定は自分的には残念だったように思えます。
この改定によって、ヒロは〝…このまま、一緒にいけたらな〟と自分の想いを口にして、その流れのままに〝だってナギちゃん、放っといたらホームに飛び込みそうやったやん〟となるわけですが、だとするとヒロが現れる前に〝ホームに飛び込みそう〟なナギのシーンがないと繋がりがよろしくないような。
改定後の流れでは、ヒロが全部を納得した上でナギを諭しにやってくる、ということになっていると思うのですが、だとすれば、これによりヒロが〝メンター〟の役割を負うことになって、ちょっとヒロのキャラクターが薄口になってしまったような気がしました。
うん、あまり上手にコメントできていないですね。ちょっともどかしい。
(自分の好みを言ってるだけな気もしますし。。。ごめんなさい)
とは言え、こちらで頂きたコメントを次作に活かすのではなく、反映して改定する姿勢に感銘を受けました。
自分もこの手の物語が好きなこともあり応援したいです。
お互い、頑張りましょう!
あさきゆめみしの批評の返信
スレ主 カイト 投稿日時: : 0
もってぃさん、ご批評いただきありがとうございます。
そうなんです。これ、ホラーのカテゴリで書いてるんです。初出が怖い話の投稿サイトでしたし、一応、幽霊も出てきますし(笑 でも、書いた本人も「世にも奇妙な〜」にあるような話を意識して書いたので、「奇譚」とした方がしっくりきますね。
敬体で用いた理由は、まずこの話を「語り」として表現したかったというのが一つ。それから、主人公は学生時代から時を隔てて大人になってしまった、ということを表現したかったのか一つです。でも確かに、ですます調だと現在進行形の話、という感じは薄れてしまいますね。そこが、読んだ方が感情移入しにくい原因になっているのかもしれません。
占い師をすっぱり退場させたのは、自分の中でもかなり悩んだ結果です。やはり、「うーん」という感じですか。
あの占い師は「古くから駅で商売しており、電車に飛び込みそうな顔の客に声をかける」という設定があるのですが、今回の話は飽くまで「ナギ」の視点で進む物語なので、その設定を入れるところが思いつかなかったんですよね。学生時代にそんな噂を聞いていた、という形で入れ込む案も考えましたが、それよりは登場させずに、本人たちの力で問題を解決させた方がスムーズかなと思ってしまいました。
もう少し字数を増やして、学生時代の話も織り込むと自然になったかもしれませんね。
それから、改定後の話でヒロの立ち位置が揺らいでしまったことは、反省点です。改めて読み返すと自分でも、彼が結局何がしたかったのかが曖昧になっていると感じました。「電車に飛び込みそうだった」ナギについても、もうちょっと伏線を張るべきでしたね。ご指摘ありがとうございます。
この「あさきゆめみし」は、自分の中でかなり気に入っている作品なので、いろいろこねくり回してより良くしたいという気持ちが強いんです。今回頂いたご意見をもとに、また弄ってみようと思います。
「風の舞う地」も、新たな展開を見せてきましたね。続きが気になります。また、もってぃさんのページの方にお邪魔させていただきます。