あさきゆめみしの批評の返信
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あさきゆめみしの批評(元記事)
こんにちは、サイドです。
作品、読ませていただきました。
個人的には読んでいて、静かで、切ない気持ちになれる作品だったと思います。
ナギの語りが一人称でありながら、「~~いました」などの柔らかな表現であったことに大人っぽさがあり、家庭を持ち、きちんと生活をしている一人の人間という雰囲気がありました。
もちろん、ヒロとの会話などもあり、完全に自立しているというワケでもなく、後悔とまでは言わなくとも、言葉にできない淋しさ、孤独を持っている人物であるとも思います。
ただ、そこに関しては、大人になれば誰もが持つ、すれ違った人、通り過ぎた人へ対する寂寥感、悪い意味ではない諦観という表現であると感じています。
これを、ヒロとの会話を経て、彼との思い出といい意味での「さよなら」をする物語と取るのなら、最後にヒロが笑顔でいることは、後腐れのない「さよなら」であったと言えるのではないでしょうか。
個人的には、ヒロは最初から、ナギをここではないどこかへ連れて行くつもりはなかったし、ナギもまた、彼にすがってここからいなくなろうと考えていたとは思いません。
何と言うか、僕もそこそこに大人の年齢なので、叶わないと分かっている願いでも、ちょっとした悪戯心を滲ませて口にすることはあります。
御作では、地の文からも、それがシニカルではないと感じさせますし、ナギもヒロもお互いが本心から、口にしているとは思っていないんじゃないでしょうか。
そう言う意味では、付き合いがあった分、理解があるというか何と言うか。
ヒロという存在がどこからきて、どこへ帰って行ったのかは、ロマンですね。
単純に、ナギの願望が生んだ妄想とも言えるし、思い出を引きずっている彼女に「そのくらいで、一区切りしてもいいんじゃないか?」とヒロが顔を出しに来たとも言える。
ただ、物語として作者様が大切とされているのは、ナギが前を向く事と僕は取っているので、どちらを取るかはそれほど重要ではないのでしょう。
あさきゆめみしの批評の返信
スレ主 カイト 投稿日時: : 0
サイドさま
初めまして。読んでいただきご批評もありがとうございます。
サイドさんの批評を拝見し、「そうそう、そういうことが言いたかった!」という気持ちです。作品、というか自分の言いたかったことを端的に言い表していただき、こんなに嬉しいことはありません。
作品は他者の目に触れた時点で、作者の意図するものとはまた別のものに(多かれ少なかれ)なるものだと思っていますので、ここまでドンピシャで伝わるのは珍しいのではないかと思います。感性が近いのかもしれません。
「ボコボコにしてください!」なのに、お褒めの言葉ばかりで、おまけに改定前のものまで興味を持っていただき恐縮です。
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にて公開しております。もしよろしければ、お暇つぶしに使ってください。
そしてまた、作品を読んでいただけるよう精進したいと思います。よろしくお願いします。