ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:帝国の守銭奴剣聖の批評

こんにちは。ざっと読んだ感想としては「全体的に甘いかな」という感じです。
キャラクターの個性もどこかで見たことがあり、ストーリーも起伏があまりありません。設定もあまり練られていないように感じました。

まず、この物語の主人公は誰なのでしょうか。ナハトとフェリス、ふたりの視点が混ざっています。どちらかというとフェリス側の視点が多いような気がしますので、フェリスに統一した方が読みやすいと思います。
少し前にとある新人賞の講評が話題になったのですが、審査員の先生が「小説は視点の芸術」と仰っていました。小説は絵で説明できる漫画や映画と違って、ひとりの登場人物の視点を通して読者は状況を理解していきます。他の先生方も同じように「視点」について言及されていました。ナハトとフェリス、どちらの視点で進めるとしても、他の登場人物の視点を同時進行で入れてはいけません。

例えば、3話と4話。3話はナハトの視点から始まっていますが、途中からフェリスに代わっています。「それが精一杯なのだろうか、一撃も打ち返してこない──それをフェリスは訝しむ。」の段落からですね。最後だけ一瞬ナハトに視点が移って、4話は団長の視点から始まって、そしてまたフェリスの視点に戻ってきました。だいぶコロコロと変わっています。ひとつの場面につき、ひとりの視点です。
正直、私もできていない部分ではあるので、今更ながら気を付けていることです。改稿する時も注意しようと思っています。講評もかなりためになることばかりなので、一読してみてはいかがでしょうか。小学館の警察小説新人賞です。

キャラクターについては、深みがないなと感じました。描写が全体的に希薄で、明確な目的が見えず、設定もオーソドックスです。ナハトが守銭奴になったのは孤児のため、フェリスが騎士になったのは貴族社会に嫌気がさしたため、それだけでない要素が欲しいと感じました。
例えば『フェリスが騎士を志したのは以上に発達した筋力によって実家では疎まれていて、抑圧され続けることに嫌気がさし家出同然で騎士になった』『しかし自分も知らない内に貴族の思考が染みついており、庶民と交わることに無意識な偏見を抱いてしまう』などでしょうか。

ナハトもまた『金を稼ぎたいが給金の低い一般兵に長いこと甘んじている』という矛盾もあります。一刻も早く孤児たちにまっとうな暮らしをさせてやりたいと思っているのであれば、なりふり構わなくなるのではないでしょうか。上昇志向はあるが素行の点で団長に却下されているという描写や、多少ゲスに見られても逐一フェリスに金銭を要求するなどがあってもいいかもしれません。優しさを表すのであれば、自分の物には金をかけず服もボロ雑巾になるくらい着るが、孤児には惜しみなく使っているなどでしょうか。
キャラクターに関しては薄味ですが、それは裏を返せばどうとでも味付けができるということでもあります。もうちょっと癖というか、突出した部分が一箇所でもあればいいかなと思いました。

ストーリーも終盤の山場やエピローグに向けて、設定の種まきや助走が足りないかなと思います。キャラクターの行動目的など、物語を読み進めさせる推進力がないんですね。
帝国の歴史、反対勢力、不死身に見せる魔法などが中盤~終盤に一気に出てくるので(見落としてたらごめんなさい…)、序盤から存在だけは匂わせてもいいかもしれません。裏切り者のミンネスを粛正する場面で「殺しても死なない、何だコレは!?」といった描写と入れるとかでしょうか。
キャラクターの関係性も、より起伏がほしいです。人物造形がより細かく、深くなればエピソードも生まれるかと思います。

長々と書きましたが、早急に直すべきは視点のブレだと思います。主人公をナハトかフェリスのどちらかに決めましょう。キャラクターの人物造形は言葉や行動にも直結しますから、作品内で使う使わないに関わらず、細かく決めておくといいと思います。

あと、私の作品が上に来てしまうかと思いますが、批評を書くかは十二田様におまかせします。
偉そうに書いてしまい、申し訳ありません。創作頑張って下さい!

上記の回答(帝国の守銭奴剣聖の批評の返信)

スレ主 十二田 明日 : 0 投稿日時:

さそり様、コメントありがとうございます。

いただいたコメントを総括すると、
・視点のブレ
キャラクターの造形
・設定の提示のペース配分
になるかと思います。

特に視点のブレは他の方からもご指摘をいただいているので、直すのは必須ですね。それと設定周りはより理解しやすいように序盤から少しずつ提示されるように、ストーリーとの絡みも考えてみます。

貴重なご意見ありがとうございました。
さそり様の作品も読ませていただきますので、今しばらくお待ちください。

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元記事:EVERGREEN -Lilac's Recollection.-

こんにちは。
以前こちらに批評を依頼した『EVERGREEN』の設定を使った短編です。

短くまとめる練習として1万文字程度に収めました。2~3000文字ほどオーバーしてしまいましたが……。あまり短編を書いたことがないため、塩梅がよく分かっていません。

世界観や設定の説明はさらっと流しましたが、何となくでも伝わっているかが不安です。
キャラクターの内面描写を中心にして、姉妹、恋敵、友達を内包した微妙な関係性をイメージしました。ちゃんと書けているか、キャラクターに魅力を感じられるか教えて頂きたいです。

私は説明や描写を書き過ぎる癖があり、減らしてスッキリさせたいのですが、かといって伝わらなくなるのも嫌だなとグルグル考えてしまいます。
そもそもジャンルも迷子で……SFでいいのでしょうか……。
参考にしたいので、感想を頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

上記の回答(EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評)

投稿者 十二田 明日 : 1 投稿日時:

『EVERGREEN -Lilac's Recollection.-』最後まで読ませていただきました。

率直な感想としては、絶対的に尺が足りないなと感じました。
本作の設定、プランツとソイル等はとてもよく出来ていますし、エリザベスとライラックの性格、特にライラックの心情はよく描けていたと思います。

ただ今作のように大切な存在との別離で切なさや哀愁を誘うタイプの作品は、一定以上の描写の積み重ねがないとキャラクターの気持ちに感情移入するのは難しいように思います。
今作で言えばマーヴィンの存在は、昔語りで語られるのみなので、ライラックの持つ罪悪感や喪失感がどのくらいのものなのか、ちょっと分かりづらかったですね。逆に死に際のライラックが抱いた、エリザベスを守れなかったことへの後悔はとても伝わってきたので、これは偏に描写の量の違いなのかなと思います。

なのでさそり様の気にされているところは基本的に問題ないと思います。
ただこのストーリーを、この分量で展開するのには少し無理があった気がしますね。技量うんぬんではなく構造的に。単純に描写の量を増やすだけで、今作もより面白くなる余地があるように感じました。

十二田から言えることはこれくらいでしょうか。
少しでもさそり様に資することがあれば幸いです。それでは。

長所。良かった点

独創的な設定、キャラクターの心情描写は申し分なし!

良かった要素

キャラクター オリジナリティ

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元記事:EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評

『EVERGREEN -Lilac's Recollection.-』最後まで読ませていただきました。

率直な感想としては、絶対的に尺が足りないなと感じました。
本作の設定、プランツとソイル等はとてもよく出来ていますし、エリザベスとライラックの性格、特にライラックの心情はよく描けていたと思います。

ただ今作のように大切な存在との別離で切なさや哀愁を誘うタイプの作品は、一定以上の描写の積み重ねがないとキャラクターの気持ちに感情移入するのは難しいように思います。
今作で言えばマーヴィンの存在は、昔語りで語られるのみなので、ライラックの持つ罪悪感や喪失感がどのくらいのものなのか、ちょっと分かりづらかったですね。逆に死に際のライラックが抱いた、エリザベスを守れなかったことへの後悔はとても伝わってきたので、これは偏に描写の量の違いなのかなと思います。

なのでさそり様の気にされているところは基本的に問題ないと思います。
ただこのストーリーを、この分量で展開するのには少し無理があった気がしますね。技量うんぬんではなく構造的に。単純に描写の量を増やすだけで、今作もより面白くなる余地があるように感じました。

十二田から言えることはこれくらいでしょうか。
少しでもさそり様に資することがあれば幸いです。それでは。

上記の回答(EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評の返信)

スレ主 さそり : 0 投稿日時:

こんにちは。批評ありがとうございます!返信が遅くなってしまい、すみません。

設定や心理描写を褒めて頂きありがとうございます。特に心情描写は苦手なので、ちゃんと伝わるように書けたのは嬉しいです。

ご指摘のあった通り、マーヴィンはライラックの回想という形でしか出せませんでした。もうちょっと書きたいなとは思ったのですが、特殊な設定のある小説なので説明も必要になるため、削った部分です。何となくでも「ライラックの大事な人だったんだ」と分かってもらえるような描写の仕方ができればよかったですね。短編は取捨選択があるから難しいです。精進したいと思います。

貴重な批評を頂き、ありがとうございました。

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元記事:EVERGREEN -Lilac's Recollection.-

こんにちは。
以前こちらに批評を依頼した『EVERGREEN』の設定を使った短編です。

短くまとめる練習として1万文字程度に収めました。2~3000文字ほどオーバーしてしまいましたが……。あまり短編を書いたことがないため、塩梅がよく分かっていません。

世界観や設定の説明はさらっと流しましたが、何となくでも伝わっているかが不安です。
キャラクターの内面描写を中心にして、姉妹、恋敵、友達を内包した微妙な関係性をイメージしました。ちゃんと書けているか、キャラクターに魅力を感じられるか教えて頂きたいです。

私は説明や描写を書き過ぎる癖があり、減らしてスッキリさせたいのですが、かといって伝わらなくなるのも嫌だなとグルグル考えてしまいます。
そもそもジャンルも迷子で……SFでいいのでしょうか……。
参考にしたいので、感想を頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

上記の回答(EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評)

投稿者 北原 滝康 : 1 投稿日時:

 序盤の握手のシーンの次から説明が始まるところは少し気になりました。説明パートに入るのが早すぎた気がします。多少、後回しにしてしまっても「退屈だから読むのやめよう」よりはましだと思います。「そろそろ説明が聞きたい」っていう気持ちで、読者を引っ張ることもできるかと思います。
 全体としては、完成度がめちゃくちゃ高いと思いました。キャラクターも十分、魅力的だと思います。人間が植物人と協力して蟲と戦うっていうストーリーもよかったです。

長所。良かった点

 世界観がよく作りこまれている。破滅した後の世界ということで、環境破壊への警告にもなっていて、かつ人間が住めなくなった過酷な環境に人はどう向き合うのかっていう課題にどんな回答が出てくるのかっていうのも、楽しみなポイントだと思いました。

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定 文章 オリジナリティ

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元記事:EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評

 序盤の握手のシーンの次から説明が始まるところは少し気になりました。説明パートに入るのが早すぎた気がします。多少、後回しにしてしまっても「退屈だから読むのやめよう」よりはましだと思います。「そろそろ説明が聞きたい」っていう気持ちで、読者を引っ張ることもできるかと思います。
 全体としては、完成度がめちゃくちゃ高いと思いました。キャラクターも十分、魅力的だと思います。人間が植物人と協力して蟲と戦うっていうストーリーもよかったです。

上記の回答(EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評の返信)

スレ主 さそり : 0 投稿日時:

こんにちは。批評ありがとうございます!返信が遅くなってしまい、すみません。

完成度が高いというお言葉、とても嬉しいです。ありがとうございます。
説明を入れる場所については、参考になりました。世界についての説明は最初にした方が親切なのか、もう少し後でも不自然でないのか迷っていたので、ありがたいです。

貴重な批評を頂き、ありがとうございました。北原様の作品も読ませて頂いておりますので、もう少々お待ちください。

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元記事:はりねずみのおひっこし

三幕構成の習作として書きました。
構成として、ちゃんと書けてますでしょうか?
ライトノベルじゃなくてすみません。

上記の回答(はりねずみのおひっこしの批評)

投稿者 さる・るるる : 1 投稿日時:

残念ながら、三幕構成を理解されていません。

私は、三幕構成を、こう定義しています。
「登場人物の“感情”をデザインする」ためのモノ、
または「登場人物の“感情”をコンロールする」ためのモノと言い換えてもいいです。
つまり“感情”の揺れ動きを、全体を俯瞰しながら、作っていく設計図だと考えています。

そのため、まず、三幕構成を考える時は、
「一幕」と「三幕」を行ったり来たりして作ります。
それは、「対比」を、常に意識して、作っているからです。
例えば、「主人公とは」、“物語の中で、一番、成長した人”とか
物語の“最初”と“最後”で、“行動や考え方が変わった人”などと言われています。
また、「物語とは」、“主人公を成長させること”、とも言われています。
そう考えると「一幕」で「弱い人」と設定すれば、
「三幕」では「強い人」になっていないといけません。
つまり、対比した関係にします。
そうしないと、主人公は、成長していないことになります。
そのため「一幕」と「三幕」を、セットで考えます。

それでは、上記を参考に、この小説を検証してみましょう。
「一幕」は、主人公のハリネズミが、
人見知りのため、いじめられて村を出ています。
そうなると、「三幕」は、「一幕」を受けて、
対比した形になっていなければなりません。
ところが、この主人公は、「三幕」でも、相変わらず、人見知りで、
自分の家に閉じこもり、ネズミの方から訪ねて来ています。
彼女は、何の努力もせず、向こうから、幸せが勝手にやって来ているのです。
これでは、何の感動も起こりません。
ちょっと声をかけたぐらいでは、状況は一変しません。
主人公が、“大きな障害”に立ち向かって、
“ありったけの勇気”を振り絞ってこそ、読者が共感し、感動が生まれるのです。
もうこの時点で、三幕構成が上手くいっていないことが分かります。

さて、この部分を、もう少し説明しますね。
この小説は「一幕」で、ハリネズミは自ら村を出ています。
もちろん、これでも、何ら問題はありません。
ただ、説明の便宜上、村を自ら出るのではなく、「追い出された」とします。
そうなると、最後は自ずと「迎い入れられる」となります。
つまり、対比ですね。
そこで、次に、「追い出された者」が、
最後に「歓迎される」設定(状況)って『どんな事』でしょう?
例えば、それは、「“誤解”されて」追い出されて、
「“誤解”が解けて」迎い入れられた、といった発想をしてみました。
そうなると、「二幕」も、ある程度、決まってきます。
【一幕】で、ある“問題”で誤解されて村を追い出されたなら、
【二幕】で、また一幕と同じ、ある”問題”に直面し、苦渋の選択の末、
【三幕】で、一幕とは“逆の選択”をし、誤解が解け、また村に迎い入れられる
という話の流れになります。

“なぜ”と「二幕」が、そうなるかというと、パターン(型)だからです。
スミマセン、身もフタもない結論で。
こういった、パターンを、いくつも覚えることが大切です。
ただ、パータンは無限にあるワケではなく、結構、少ないモノです。

で、対比の話を、今度は、「キャラクター」や「人物配置」に広げていきます。
主人公は、【女の子】のハリネズミです。
となると、次に、相反する相手を、設定する必要があります。
ここでは、【男の子】のネズミのちゅーたを置きます。
つまり、関係を「女と男」にします。
そして、主人公の【人見知り】とは逆に、ちゅーたの性格は【人なっつこく】します。
つまり、主人公と対比させ、【混じり合わない二人】を作ります。
この混じり合うはずのない二人を、どうやって混じり合わせるか、です。
ここが、ドラマです。よくドラマという言葉を聞くと思いますが、
「ドラマとは」、専門用語で、“主人公の葛藤を描く”ことを指します。
つまり、人見知りの主人公が、苦手な男の子に話しかけたくないケド、
どうしても、話しかけなくなくちゃいけない“究極の状況”を作ります。
ここ、大事です。つまり、“究極の選択”をさせるのです。
そして、その選択肢に、「相手」も入っていなければなりません。
「自分」か「相手」か、です。
この小説は、自分の針が「切られる」か、「切られない」か、すべて自分都合です。
ここが面白くありません。

この小説は、主人公が変わるための状況づくりが弱いです。
童話なら、もっと残酷な展開でもいいと思います。
ここを、常套手段の「死」で説明します。
つまり、「主人公が死ぬ」か、「ちゅーたが死ぬ」か、という状況を考えます。
そう考えると、人物が足りません。天敵を出しましょう。
猛禽類の「フクロウ(メス)」を登場人物に加えます。
ここは、女と女の戦いにしました。ま、ここは、性別はどっちでもいいんですけど。
つまり、フクロウが襲ってきて、主人公が「ちゅーたに声をかけて助ける」か、
「黙って自分が助かる」かという究極の二択を作ります。
ここまでが「二幕」です。

そして、その「二幕」を受けて、「三幕」はお察しの通り、
主人公は、勇気を振り絞って、ちゅーたに声をかけます。
普通は、「自分が死ぬ」か、「相手が死ぬ」かを考えた時、必ず自分を取ります。
しかし、物語は、普通とは逆の選択にします。
ちゅーたに声をかけた結果、自分が死んでしまう、という結末もあるでしょう。
ただ、ちゅーたに声をかけた結果、自分も助かる、という結末もあります。
つまり、“自分から話しかける”という
行動を起こす展開は“絶対”で、その後の結果は様々です。

そこで、次に、行動原理を考えてみます。
主人公は、この究極の選択を、
どういった理由で決断するのでしょうか?
ちゅーたは、恋人ならまだしも、見も知らぬ人です。
いきなり、助けるだけでは、主人公の考え方がまったく理解できず、
何の感情も沸き起こりません。
つまり、自分の命を投げ出しても
助けなければならない理由を作って「一幕」で説明しておく必要があります。
そのエピソードから、今度は、違う選択をしようと頭では思うのですが、
実際は、足がすくんで、行動に移すことができません。この部分がドラマです。葛藤です。
それくらい、重い十字架を背負わせましょう。深い傷を心に負わせましょう。
主人公を、徹底的に追い込めば追い込むほど、ラストは、大きなカタルシスが得られます。
例えば、前の村で親しくしてた子ネズミがいたが、目の前でフクロウに襲われてしまった。
その罪に苛まれ、ショックから立ち直れないハリネズミは、新しい村に向う途中で、
親しくしていた子ネズミと瓜二つのちゅーたと出会い、とか、
イジメられている時に、フクロウに襲われ、自分はハリがあるから助かったが、
ネズミたちは、みんな、食べられてしまった、とか、
いかようにでも、ネズミ(赤の他人のちゅーた)を助ける動機づけのエピソードが考えられます。
ここを考えることが、物語の要と言えます。

さて、ここまで長々と説明してきましたが、
そもそも、「三幕構成」よりも、最も重要な「テーマ」が見えません。
つまり、“伝えたいこと”です。
例えば、「いじめはダメ」とか
「友達を作る時は、まず自分から話しかけよう」とか、
「人見知りは損しちゃうよ」とか、そういった単純なメッセージです。
この小説を要約すると、
イジメられたハリネズミが、村から逃げ出し、男の子に話しかけて、また逃げ出した。
そうしたら、なんと、男の子の方から訪ねてきてくれた・・・。
コレって、「環境を変えると棚ボタで幸せがやってくる」って趣旨でしょうか?
この部分を、ハッキリさせていないのが、一番の問題かもしれません。
言いたいこと、伝えたいことを、もっと明確にして、これをハッキリさせた上で、
「一幕(状況)」「二幕(問題)」「三幕(解決)」を
当てはめて、シンプルな話の骨子を作ってみてください。
あとは、それに肉付けしていくだけです。

三幕構成って、理解するのも難しく、それを自分の小説で、
「うまく再現する」にも、かなりの時間を要します。
そうそう簡単にはいかないかもしれません。
しかし、ひたすら、書いては人に見せ、書いては人に見せを繰り返し、
小説を研磨していくのが一番の方法かと思います。
頑張ってください。

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元記事:王の影

初めまして。吉川と申します。
歴史を題材にした小説をよく書いている者です。
しかし日本の戦国時代や幕末などのメジャーな時代ではなく、中国古代史などマイナーな舞台を好んで綴っているので、時代背景の説明がどうしても不可欠な気がします。
序盤の文中にストーリーから外れず、時代背景を上手く組み込められているかが不安です。

序盤で読者の心を掴めていないのか、今までの作品で感想をいただいた経験がありません。
今回の作品もまだ序盤3話までですが、宜しければ多角的にアドバイスなどいたたきたいです。

中国最古の殷王朝中期にあったとされる王宮内の分裂を題材に、王様の側近を主人公にしたミステリー調の小説です。

上記の回答(王の影の批評)

投稿者 kanegon : 0 投稿日時:

こんにちは。掲載されている第4話まで読みました。
殷王朝時代の武丁王、というのはなかなか面白い題材に目をつけたと思います。
自分は武丁王時代を描いた小説というと、沈黙の王、と、婦好戦記、しか読んだことありません。そもそも他に作品が存在するのか知りません。ですが、甲骨文字の第一期で、殷王朝の中興の王というのは題材としては十分に魅力はあると思います。既存作品が少ないというのは、競争が少ないということでもあるし、読者に新たにこの時代の魅力を知ってもらう余地もあるということでもありますし。
で、作品についてですが、8000字ほど、10万字で完結と考えると、1割弱ということになるでしょうか。まだ冒頭のみということになりますが、そこまでを読んだ上での感想であることをご了承ください。
歴史もののスタートとしては良いと思います。
文章はほどよく重厚さもあって、それでいて読みにくいわけでもなく行けるので、歴史物ウェブ小説として理想に近いところじゃないでしょうか。殷王朝の状況提示についても、三人の王が並び立ってめんどくさいというのを上手く示していたと思います。
主人公のキャラも、無理なく提示できていて良かったです。
情景描写もいい感じでした。歴史事実の羅列で終わらず、梅の香りがあったり、それについての主人公の受け取る感情があったりと、あざやかに描かれていたと思います。
最初の事件も起きているので、冒頭の1割か2割で必要と思われる主要キャラの提示と最初の事件とこの作品が何をやるのかの方向性の提示については、ある程度満たすことができていると感じました。

ただ、ミステリ部分に関しては、まだ冒頭で不明な部分も多いのですが、やや問題あるかなとも感じました。
これに関しては、私がミステリはさほど好きではなく、そんなに造詣が深いわけでもないので、ピント外れな意見になってしまう可能性も低くはないのですが、ミステリとしては犯人を特定する必要性が薄いので、興味を抱きにくかったです。
三人の王のうちの一人を毒殺しようとしていたら、何者かに先に弓矢で殺された。というシチュエーション。言ってしまえば結果オーライとしか思えないです。これが、自分の君主が殺されそうになった未遂事件とか、自分自身が狙われた未遂事件だったら犯人が誰であるのか真剣に追いかけようとするところですけど。勿論犯人や動機が不明である以上、今後自分の君主や自分が狙われるようになる可能性も否定できませんが、主人公が犯人捜しをする必然性を感じない。犯人捜しをするのは殺された王の遺族や臣下、というのが普通の流れだと思いますので。
また、三人の王のうちの一人が目上の立場、という情報は早めに出してほしかったです。
そして、三人の王のうち一人を毒殺しようとするなら、狙うべきは目の上のたんこぶであるその目上の王じゃないのかなと思いました。動機の部分、ということになります。
更に、弓矢で殺したとのことですが、実行犯が確保できていないくらいの遠距離から射たということは、相当な強弓の使い手なので、ちょっと調べればすぐに容疑者が絞られるような気がします。
また、主人公は、誰が殺したのか、と言いながら、犯人捜しをしようとしていないように見えました。目上の王から呼び出しを受けて忙しいという事情があるのでしょうけど、宰相という身分があるからには自分の部下を使えるはずで、ならば聞き込みなどで強弓を使える容疑者を数人に絞って特定するあたりまではすぐにできそうです。殷の時代の人間がそこまで合理的に犯人捜しをするかという気もしますが、ミステリ仕立ての物語にする以上は、読者が納得できるような論理性とかは必要にも思います。
そもそも思ったのですが、占いとかが力を持っている時代を舞台にしてミステリをやるので、相性は悪そうではあります。それを成り立たせるにはよほどの技量が求められるでしょう。
以下、作品の評価に関係ないことですが。
今まで作品で感想をもらえたことがないとのことですが、歴史ジャンルはマイナーそのものですし、ましてや日本史ではなく、三国志でもないマイナーな中国古代史題材では、感想をもらえる以前に読んでもらえること自体が難しいと思います。
なので、投稿サイトに作品を掲載するだけではなく、作品の存在自体を知ってもらうためにも、積極的な交流が必要なのではないでしょうか。
佳穂一二三先生などは人柄にもよるのでしょうけどその辺の交流が非常に上手で、私もいくつか作品を読んでいただき感想をいただいたことがあります。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/995116640/119637063

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 王の影

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元記事:皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号

この作品は海洋冒険小説をオマージュした宇宙戦艦モノ(スタートレックや宇宙戦艦ヤマト)です。
星域帝国の政変に巻き込まれた宇宙軍艦に乗り合わせた人々を描く群像劇となっています。
軍事・政治・メカについての難解な用語や描写で読み進めにくい、という指摘は多くの方から頂いてもう解っているのですが、こちらで伺いたいのは登場人物に対する評価をお願いしたいです。

(ああ、なんだか偉そうな言い方に聞こえてしまってますね……ごめんなさい。)

先にも書きましたが用語が難解で地の文も多く、設定過多のきらいもあって、自分で言うのも何ですが読み進めにくい作品(しかも30万文字超……)ですが、理解できない部分は読み飛ばすくらいでも大丈夫です。
また〝男の子向け〟の戦争物語ではありますが、その一方で〝韓流ドラマ〟的な恋愛模様も織り込まれていますので、女性視点の意見も頂けたら嬉しいです。

よろしくご指導お願いします。

上記の回答(皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号の批評)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

 ええと、すみません。親戚の看護等が発生しており、多分二週間くらい細かい批評は出来そうにないので一つだけ。

>軍事・政治・メカについての難解な用語や描写で読み進めにくい、という指摘は多くの方から頂いてもう解っているのですが、こちらで伺いたいのは登場人物に対する評価をお願いしたいです。

 とのことですが、プロローグから2話くらいまで読んでみた所での感想を言うと、ハッキリ言って論外です。
 皆さん、作者さんを傷つけないようにと明言しなかったんだと思いますが、そもそも小説ってぇのは『読めてナンボ』です。

 持ち手の欠けたコップや、穴の開いたお皿に料理を盛って来て、しかもそれが冷めていたり・泥で汚れている。そんな状態で『味を評価してください』と言うのはハッキリ言っておこがましい。

 そしてあなたの作品の読みにくさは、『そういうレベル』です。

 特に問題と感じる点としては、読み仮名の多さ・専門用語の多さ等……。まあ要するに、既に言及されているであろう部分ですが。
 とにかく、『これいるの?』ってものが多いです。
 細かい世界観を作る事は重要かもしれませんが、それ以前に物語の大筋や大雑把な雰囲気が見えることが大事です。
 
 また、設定解説や読み仮名はそれだけで尺を潰します。特に、本作で多用されている読み仮名に関しては『作者のコダワリ』的な厳密には不要なものが多く、読みにくさを増す要素となってしまっています。

 俺が最も問題と感じるのは、この作品が2年近く前の作品であることです。この二年で技術的成長があったのであれば、今更二年前の作品を持って来るべきではない、と言うのは理解出来ますよね? だって今更乗り越えた壁の問題点を指摘されても困るでしょうし。
 もしこの二年間で技術的成長が無かったというのであれば、まずは『読みやすい文章』の練習をするところからです。

 もし、『読みやすい文章』の練習をしたいというのであれば、ある程度おつきあいしますので、このスレッドに返事を下さい。
 もし、それでも『内容の評価が欲しい』と仰るなら、俺には答えかねますし、『たのもー!』で書いている以上、この読みにくさの作品で批評がもらえると思うなよ、と言っておきます。『ボコボコにしてください』ですからね、言うべきことを言わせてもらいました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893449088

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号

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