EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評の返信
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EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評(元記事)
『EVERGREEN -Lilac's Recollection.-』最後まで読ませていただきました。
率直な感想としては、絶対的に尺が足りないなと感じました。
本作の設定、プランツとソイル等はとてもよく出来ていますし、エリザベスとライラックの性格、特にライラックの心情はよく描けていたと思います。
ただ今作のように大切な存在との別離で切なさや哀愁を誘うタイプの作品は、一定以上の描写の積み重ねがないとキャラクターの気持ちに感情移入するのは難しいように思います。
今作で言えばマーヴィンの存在は、昔語りで語られるのみなので、ライラックの持つ罪悪感や喪失感がどのくらいのものなのか、ちょっと分かりづらかったですね。逆に死に際のライラックが抱いた、エリザベスを守れなかったことへの後悔はとても伝わってきたので、これは偏に描写の量の違いなのかなと思います。
なのでさそり様の気にされているところは基本的に問題ないと思います。
ただこのストーリーを、この分量で展開するのには少し無理があった気がしますね。技量うんぬんではなく構造的に。単純に描写の量を増やすだけで、今作もより面白くなる余地があるように感じました。
十二田から言えることはこれくらいでしょうか。
少しでもさそり様に資することがあれば幸いです。それでは。
EVERGREEN -Lilac's Recollection.-の批評の返信
スレ主 さそり 投稿日時: : 0
こんにちは。批評ありがとうございます!返信が遅くなってしまい、すみません。
設定や心理描写を褒めて頂きありがとうございます。特に心情描写は苦手なので、ちゃんと伝わるように書けたのは嬉しいです。
ご指摘のあった通り、マーヴィンはライラックの回想という形でしか出せませんでした。もうちょっと書きたいなとは思ったのですが、特殊な設定のある小説なので説明も必要になるため、削った部分です。何となくでも「ライラックの大事な人だったんだ」と分かってもらえるような描写の仕方ができればよかったですね。短編は取捨選択があるから難しいです。精進したいと思います。
貴重な批評を頂き、ありがとうございました。