ノベル道場/小説の批評をし合おう!

いとなしサテラさんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:ハート(レス)ブレイク

特殊な視点、構成で書いているので、途中で自分でも頭がこんがらがっていました。なので矛盾している点や、違和感を覚えたことなど、なんでも結構なのでご指摘いただけると嬉しいです。
その他、表現や設定に関する批評も大歓迎です。よろしくお願いします。
本サイトにも投稿しているのですが、カクヨムのほうが傍点処理されているので、こちらを選ばせていただきました。

上記の回答(ハート(レス)ブレイクの批評)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

 一応全文読みました。いやー独特な世界観が面白かったです。
 少し苦言をていするとすれば、実際に起きた「事実」と語り手の「感情」が長~く引き伸ばすように書いてあって、結局どうなんだ? と、混乱してしまいました。ところどころで、その時点までにわかった「事実」や「推測」をもったいぶらない言葉で、短く簡潔に、地の文で、書いてほしいと思いました。点で強調されても、強調されている点が多すぎてイマイチ頭に入りにくかったです。それでも点で強調したいのなら、地の文でもう一回同じことを別の言い方で書いてください。同じ事実を何度も違う言い方で書くことで、読者は知らないうちに自然に理解することができてしまいます。
◆例:地の文追加◆
――――――――――――――
(だって俺が、ゆいの体をズタズタに裂いたのだから)
 ゾンビになる前、俺がナイフでゆいを殺した。
(そしてしずく――恐らくはそのゆいがお前なんだ)
 ゾンビになってから、ゆいがしずくを演じているんだ。
(しずくが今解剖している死体、それが本当のしずくなんだ)
 ゾンビになることもなく、頭の潰れた死体がしずくなんだ。
――――――――――――――
 これだけでもかなり違います。もし今後も『点での強調』や、思わせぶりな言葉を使いたいのであれば、できるだけ直後に、断定の形で書き換えてください。
 私個人としては「事実」をはっきり書いた方が、「え? どういうことなの? なんで?」と思って続きが気になります。あいまいだと「ん? どういうことなんだ? 続き読めばわかるのか?」「ん? 続き読んでもよくわからないぞ。結局どういうことなんだ」となってしまいます。読者に読みこませてしまうのは、読みこまないと理解できないのは、私はよくないと思います。
 しかし、世界観やキャラクターたちはすごくよかったと思います。人間の汚さ(?)というか心のヤバさを描くような邪道は私は大好物なのでこれからも創作頑張ってください。

長所。良かった点

舞台設定、キャラクターストーリー

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定 オリジナリティ

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元記事:勇者と魔王の相対図形《ディアグラムマ》の批評の返信

ありがとうございます。
良ければなのですが、そのあらすじを使わせていただくことは可能でしょうか?

上記の回答(勇者と魔王の相対図形《ディアグラムマ》の批評の返信の返信)

投稿者 いとなしサテラ : 0 投稿日時:

 さすがに本編だったらあなたの作品じゃなくなっちゃいますけど、あらすじだったら全然大丈夫ですよ。
 でも、設定や本編の内容を全部知ってて書いたわけじゃないので、微妙なニュアンスの違いとかはご自分で修正した方がいいかもしれません。

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元記事:ハート(レス)ブレイクの批評の返信

再びの批評、ありがとうございます!

事実と推測の書き分けも大事なんですね。勉強になります。ただこれは他の方の感想でも答えているんですが、かけすBではかけすの心情しか登場せず、神の視点は登場せず、結局全部推測でしかないんですよね。なんで、また新しい誤解をしてるかもしれない。自分の普段書いている小説が、一人称の、そういう人間個々人の価値観や狭い視界によってすれ違いが起きてしまう、悲劇が起きてしまうというテイストなので、いつも色んな捉え方や他の可能性を残してしまうんですよね。結局、答えなんてものはなく、それぞれの物の見方があるだけみたいな。
三人称の場合、事実と断定すべきところは断定しきらないと駄目なんですね。ミステリーの、謎解き部分みたいな感じでしょうか。そして神は探偵ではなく全て知っているので、事実でないことを言ってもいいが嘘は駄目で、事実と推測もわけなくてはいけない。
難しいです。ですが、少し挑戦してみたくなりました。なので、また新しく三人称で違う物語を書いてみようと思います。もしお目にかかれることがあり、また興味を持って下さったら、その時は嬉しいですね。
世界観についてはお褒めいただき感謝です。他の方からも、そこは良いと言ってもらえてるんですよね。でもだからこそ、作者の力量の無さで殺してしまっているので、残念というか、悲しい感じです。技術を身につけてから書いてあげたかった。

以上、返信でした。ありがとうございました。

上記の回答(ハート(レス)ブレイクの批評の返信の返信)

投稿者 いとなしサテラ : 0 投稿日時:

以前にも書きましたが、一つの作品を三人称100%、一人称100%に統一する必要はありません。あれだけはっきりと視点を分けているので、かけすBは、地の文含め、完全にかけすの一人称にしてもいいと思います。心の声と一緒に、かけすが事実だと思うことを「きっと〇〇だ」「〇〇に違いない」と地の文で書けば、読者の頭に入りやすいです。それに、実際の事実と多少違っていたとしてもいいんです。この場合、かけすが勝手に事実だと思っているだけですから。
ちなみに、こういうのもありです。この作品ではかけすの目が見えていません。かけすが想定した事実よりも、現実の方が酷い可能性もあります。長々とかけすの推理が正しいと見せかけておいて、最後の最後でもっと酷い現実を地の文で書いたりすると、よりゾッとすると思います。「かけすは知らなかったが、動いていたのはしずく本人で、しゃべってるのは全部ゆいだった」とか。←書いててよくわからなくなりました。

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元記事:「有」して「無」の世界

力を入れた部分は会話や表現を入れたところです。

上記の回答(「有」して「無」の世界の批評)

投稿者 いとなしサテラ : 2 投稿日時:

 どうも、読者のサテラです。より読みやすくするためにどうするべきか、という観点から見た感想を書きたいと思います。キツいことも書くかもしれませんがご了承ください。

 まず、コレだけは頭に叩きこみましょう。「思わせぶりな地の文を書いて楽しいのは作者だけ」です。思わせぶりな書き方をしても読者が付いてきてくれるのは、作者にネームバリューがある場合だけだと思ってください。

 4つに分けて説明します。

(1)あらすじの書き方を知ろう。
 読者も読者で暇ではありません。日々、面白い作品、自分の好みに合った作品のためにネットを飛び回っています。そんな時、よくわからないあらすじで、ジャンルもよくわからない作品を読みたいと思う人はいるのでしょうか。
 あらすじに必要なのは、メインのテーマは何か、メインのジャンルは何かをパッと見でわからせる要素です。ベストセラーの本でも、CMやってる映画でもいいです。プロが書いたあらすじを読んでみましょう。『どういう人物』が『何をする』『どういうジャンル』の話であるかを書いてあると思います。
 あらすじには、ある程度のネタバレがないと読者は興味を持ちません。色んなあらすじを参考にした後、自分の作品は『主人公が何をするどういう話なのか』考えてみましょう。

(2)説明は不足しないように。
 小説は漫画や映画じゃありません。文字しか情報がないのです。小説には小説の書き方があります。アニメのナレーション、漫画の地の文をそっくりそのまま書いただけでは情報が不足します。視覚情報が足りないのです。
 物語には、必要な情報の過不足というものがあるのです。無意味な情報が多いと読者は頭が痛くなり、必要な情報がないと読者はわけがわからなくなります。いつ・どこで・どういう人が・何をしているところから物語が始まるのか。それを最初に説明してくれないと読者は心の準備ができないのです。
 じゃあ、実際に何を書けばいいのか説明していきたいと思います。

◆読者の頭に入りやすい順番◆
――――――――――
①舞台設定(時代・舞台・日常)
②見た目(景色・時刻・動かないもの)
③動き(行動・台詞・動くもの)
④補足説明(感情・情報)
――――――――――
 普通の物語小説の、基本になる書き方を説明します。あくまでも頭に入りやすい順番ということを念頭においてください。

 まず、物語が①どこのどういう場所から始まるのか書きましょう。序盤だと、「俺」のいる「戦場」がどんな地域のどんな場所にあるか、ですね。「俺」みたいな一人称の場合、主人公の感情・過去・立場が舞台設定になる場合もあります。
 次に、物語が始まる場所が、②どういう見た目のどういう状況かを書きましょう。戦場の途中から始まるのであれば、周りに誰がいて、主人公が何と戦っていたのか、今なにが目に入るのかですね。「戦況」の中身の説明です。ここまではまだ、リアルタイムで動いていない情報、読者の心の準備に必要なことだと思ってください。文字しか使えない小説では見た目の情報というものがすごく大事です。
 続いて、③動くものを書きましょう。動くものとはカッコで囲んだ台詞、動作を表す言葉のことです。台詞は誰でもわかります。序盤の文章での動作は、「滅多打ちにする」「救助に向かう」「真っ二つにする」みたいな言葉です。物語は動かないと話が進まないので、重要な要素となります。動作があると、見た目も変わります。滅多打ちや真っ二つにした敵の見た目がどうなっていくのかを書くと、読者にもよりわかりやすく伝わります。
 最後に、④補足説明を書きましょう。動きの後なら、その動きの理由やこめられた感情など。台詞の後なら、誰がどういう風に言ったのかの説明、新しく出たキーワードの説明なんかですね。登場人物が多い場合は特に重要になってくるのが「誰が言ったのか」という情報です。

 物語を描く時、理想的なのはこうです。まず①舞台設定・状況説明をする。そして、②見た目⇔③動き⇔④動き・ものに対する説明、を書く。後者の三つが行ったり来たりすることで、物語は進行します。
 人物の過去なんかは現代から見れば変わらないことです。地の文でページを使ってバーっと書いたとしても、現代の物語から見れば①舞台設定の一種です。しかし、過去のスト―リーだけを見た場合、①舞台設定・②見た目・③動き・④補足説明等が出てくるので、結局は現代の物語と変わりません。もちろん、設定は現代と過去の両方を考えなくちゃいけないですけどね。

(3)一つの文をスマートに。
 一つの文に「2」で説明したような情報を詰めこみすぎると読者はわけが分からなくなります。「見た目」「動き」「補足説明」は別の文に分けましょう。「時系列」「条件」「人物」「動作」「説明」も別の文に分けましょう。一つの文は『○○が~~した』『◎◎で□□だ』くらいの要素にダイエットさせましょう。それが読者の限界だと思ってください。具体例を書きますね。

◇一部抜粋◇
――――――
「おい! そっちに行ったぞ!!」
「わかった。 報告ありがとう」
俺は、使い慣れた剣術で敵を滅多打ちにする。
一匹倒すのだけでも大変な作業なのに、ここの砂原には約三十匹くらい生息している。
「そっちは大丈夫か!!」
――――――
↓お試し推敲

◇設定一部改変◇
――――――
「おい! そっちに行ったぞ!!」
「わかった。 報告ありがとう」
 俺の焦った忠告に、仲間は冷静に返した。
 俺は剣を片手に持ったまま、砂原を駆けた。そして、新たに動く植物を見つけて立ち止まる。砂に紛れるような土気色の、枯れ木のようにも見える奴ら。報告の原因となった植物型のモンスターだ。砂原には約三十匹くらい生息していると見られている。周辺地域や人への被害が増える前に、仕留めなくてはならない。
 俺の剣を握る手には力が入った。どこを狙えば致命傷になるか。今の位置関係からどのように攻撃すればいいかを脳内でシミュレートする。そのやり方を、記憶にはなくても体が覚えている。肉体に残された経験と勘がおおよその答えを導き出す。いつの間にか、敵へ向かって俺は駆けていた。
 植物と言えど、敵は知能あるモンスター。俺に向かって一本のムチのような枝を伸ばしてくる。だが、想定の範囲内だ。俺は進路を変えず、植物もどきのかなり手前で剣を持ち上げる。
「はあああああ!」
 俺は体重を乗せ、一気に振り下ろした。炸裂音。俺の腕に馴染む剣、体に染みついた剣術による一撃だ。名もない一撃によって、ムチ状の枝は飛び散った。
 その後は流れ作業だ。一番の武器を失って甘い攻撃しかできないモンスター。民間人にとってはまだまだ危険だが、俺はプロらしいからな。防御と回避を織り交ぜつつ、枝を一つ一つ確実に切り落とす。そして、幹にあたる部分を数度攻撃。動きが完全になくなったところで根っこを引っ張り出し、専用の道具で焼却して終わった。
 このモンスターたちには自己修復能力、驚異的な自己治癒能力がある。しかし、それが十全に生かされるのは武器があってのもの。丸裸にした後は伐採と焼却によってとどめを刺す。そういう手はずになっていた。
 一匹を倒しきるだけでも大変な作業。調査報告の『およそ三〇』という数字を思い出して嫌気がさした。一つの戦闘が終わったからといって、ゆっくりしてはいられない。俺の仲間も戦っている。
「そっちは大丈夫か!!」
――――――

 やりすぎました。可能な限り、必要そうな情報を入れて行ったらこんなのになりました。間違いなく一部設定を改変していると思います。私はあなたの設定全部を知っているわけではないですからね。
 とりあえず「滅多打ち」にして「秘奥義」を出さず「大変な作業」にしました。剣と言えば、持つところと刃が付いているのはみんな知っているので、見た目は省略しました。しかし、「植物型」も「魔獣」も作者のあなたしか詳しい設定を知りません。誰が聞いてもわかるように「動く植物」「植物型のモンスター」「枯れ木のようにも見える奴ら」「植物もどき」と、色々な書き方をしてみました。その場に主人公と敵の二人しかいないからできることです。それと、ところどころ記憶喪失を匂わせる書き方をしてみました。会話で明確に出てくる前に書いておくと、読者は「やっぱりか」と納得してくれることでしょう。

(4)その他、伝えたいこと
 段落の最初の文には空白(スペース)を入れましょう。読みにくいです。常識です。
 登場人物が多すぎて読者が付いていけません。人物を減らしましょう。一人一人とのやりとりを濃密にしましょう。主要人物とサブ要員に差をつけましょう。
 非日常的な言葉は必ず説明しましょう。よく目にしますが、「魔獣」「勇者」も作品や作者によって設定が違います。できる限り、最初に会話で出てきた時や、敵として出てきた時なんかに説明しましょう。リアルタイムの動作がある場合は、動きに関わる部分だけサラッと説明しましょう。詳しい説明は、動作が終わった後なんかにしてもいいんです。
 部隊、メンバーの一員として戦ってるのはいい設定。主人公が強すぎる作品にうんざりしてる人は多いと思います。仲間がいるのなら、仲間にも主人公にも弱点や欠点を用意しておいて、お互いにカバーさせるとチームとしての一体感が出るかもしれません。弱点がある方がピンチの演出もしやすく、ちょっとした戦闘にもスリルが生まれます。考えてみてください。

 以上です!

 どんなに素晴らしい話、どんなに面白い設定を考えても、読者に伝わらなければ意味ないです。読みにくければ、多くの人は読むのをやめます。お互い、単なる「自己満足」で終わらないようにしましょう。小説というものは、読者も満足できる「他者満足」があって初めて作品として完成するんだと思います。作者が小説家になれるんだと思います。
 応援してるのでめげずに頑張ってください。

長所。良かった点

 設定。キャラクターストーリー

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定

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元記事:僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜

異世界転生しない異世界転生小説です。今回はこの作品の欠点を皆様に教えていただこうと思っています。
「この表現はいらない」や「こういった点はちょっと……」など、この作品を読んで気になった点を教えていただけたら幸いです。
 それとこの小説はパロディーネタが多いのですが、「ここはいらない」などといった点も教えていただけると嬉しいです。

上記の回答(僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜の批評)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

 どうも。読者のサテラです。とりあえず一話を読んでみて思ったことがあるので書きますね。キツいことも書くかもしれませんがご了承ください。
 そうですね。一回冷静になりましょう。全体的な雰囲気として、作者のあなたが冷静さを欠いています。客観的になれていない部分が多々あります。もっと落ち着いて自分の文章を読み返してみましょう。
 まあ、こんなことを言われても実感沸かないと思います。ですから、第一話の具体的な部分とともに解説していきたいと思います。客観的になれていないと私が判断した理由について。

①時代を考えよう
 まず、『異世界転生』の説明が変です。「近年、若者たちを夢中にさせるライトノベルのジャンル」という部分。何がおかしいかわかるでしょうか。『近年異世界ものが人気』なのは、我々の時代。2017年前後の話なんですよ。
 一応確認ですが、未来の話ですよね? 未来の話であれば書き方は変わるはずです。書き換えの例は後で書きます。

②視聴者層を考えよう
 この番組はどこの誰へ向けた放送なんでしょう。オタクか。一般人か。それによって説明しなきゃいけない言葉も変わってきます。
 オタク向けだったとしても、我々の時代とは違います。未来のオタ文化ができているはずです。「異世界ものはオワコン」が常識の未来だってありえます。
 とりあえず、非オタクの人が聞いてもわかるレベルで説明しておくのが無難です。

 ①時代と②視聴者層を踏まえた上で、異世界転生を説明すると以下のようになります。

ーーーー
 若者向けの娯楽小説、ライトノベル。そんなライトノベルにおいて、二十世紀前半から根強い人気を誇ってきた一つのジャンルがあります。それが『異世界転生』です。現代で死んでしまった主人公が、全く別の世界、異世界で生まれ変わって大活躍するという冒険ものです。
ーーーー

 いかがでしょう。ラノベと異世界ものの説明だけでコレなんです。なんとなくわかっていただけたでしょうか。
 その世界の人たちの言葉で書かれていないと、読者は冷めます。文字からイメージを膨らませるのは読者の仕事です。作者は、イメージを文字にするのが仕事です。登場人物の目から見える光景を、登場人物のクチから出る言葉で書いてみましょう。
 また、普通の言葉で説明する、ということも本当に大事です。誰にでもわかる言葉で書かないと、読者の誰かを切り捨ててしまうんです。作中の視聴者層、作品の読者層を意識してみてください。無知で非オタな視聴者にもわかるように説明しましょう。

③そもそも騙されているのがおかしい
 序盤ですら、主人公を騙せているのが不思議です。そう思わせる要素がいくつかあります。設定不足とも想像力不足とも言えます。

◇序盤の違和感◇
(1)映像と役者だけじゃ誤魔化せない。環境音と匂いと手触りはどうしているのか。

(2)ソレっぽいゲームが出てそう。オタクならVR→異世界もの、みたいな妄想してそう。

(3)CMやるほどだったらニュースでVR機器の現状くらい誰でも知ってるはず。まず可能性として、そこを疑わないのは変。

(4)望月君が最初に全く疑わない時点で、精神的にどこか壊れている。妄想と現実の区別がついていないのは普通ではない。番組で「思い込みが激しい」くらいは言っておくべき。

 今一度、設定が甘くないか考えてみてください。

④番組が公平性を欠いている
 主人公がゼウスと会話するシーンですが、説明しているのはゼウスの方ですよね? 望月君が痛々しい妄想をしていたとしても、痛々しい設定を喋ったのはゼウスの方ですよね。
 では、どうして番組内では「彼の考えた痛い中二病設定についていったあの神様役のおじいさん」なんていうセリフが出てくるのでしょう。一度、冷静になって考えてみてください。
 番組のコメントも遠回しに望月君をバカにしているように感じて不快です。放送されたら絶対コレ炎上しますよ。望月君は芸人じゃない一般人ですからね。一般人をバカにしたら視聴者の反感を買いますから。たまにはバラエティ番組を真剣に見てみてください。

⑤シーンはしっかり描写しよう
 主人公が書店に訪れたシーンはなんのために書いたのでしょうか。役割としては、主人公の現実と非現実の分岐点、と言えます。しかし、番組自体は主人公の目が覚めたところから始まっているので省略もできます。必要とも不要とも言える部分なんです。
 どうしても直前の主人公のシーンを入れたいのであれば、しっかりと書きましょう。中途半端が一番いけません。

◇原文抜粋◇
ーーーーーー
 いつも通り学校帰りに書店に寄り、一番の娯楽である異世界転生もの小説を買いに行った。
 入荷していた新刊に描かれた”金髪碧眼エルフ”に心を奪われていた俺は、背後から近づいてくる男に気づかなかった。
 その男に睡眠薬のようなものを飲まされて、目覚めたらそこはさっきまでの書店ではなく豪華絢爛の神殿だった。
ーーーーーー
↓お試し推敲

◇しっかり書く場合◇
ーーーーーー
 あの日、俺はいつも通りの行動をした。学校帰りに書店に寄ったのだ。俺にとって一番の娯楽である、異世界転生ものの小説を買うためだった。
 店内にて、新刊をチェックしていた俺の目を奪ったのは〝金髪碧眼エルフ〟の表紙だった。金糸のようで美しい髪。緑色の大きな瞳。耳たぶの先が尖った特徴的な耳。俺の大好物だ。幼い外見の可愛らしい少女であればなお良い。
 だから、いつものように本を手にとって眺めてしまった。背後に俺の様子をうかがっている誰かがいたというのに。
 美少女エルフちゃんを前に、頬もクチも緩んでいた当時の俺。俺の背後の男は、俺の明らかな隙を見逃さなかった。男の手によって口内に突っ込まれるラムネ状の固形物。薬か!? ドラッグ、毒薬、薬物、そういう言葉が頭の中に浮かんだ。
 男は手で俺のクチを覆った。開かないように男の手に力が入る。異物を放りこまれただけで気持ち悪かったのに。俺はより気分が悪くなった。吐き出したい。しかし、我に返った。金髪碧眼エルフの目の前じゃないか! いくらフィルムに包まれている本でもダメだ。水を吹き掛けたりしたら俺は俺が許せなくなる。だから、俺は錠剤も水も飲みこんだ。こうするしかないと判断した。今思えばバカだ。俺の意識はすぐに途切れた。
 寝ていた、ということに気が付いた時、俺は知らない場所にいた。不快感のない冷たい空気が場を満たしている。とても白い場所だ。視界に入るのは、白い石で造られたであろう、美しい彫刻・美術品。……豪華絢爛な神殿。ソレが俺の受けた印象だった。
ーーーーーー

 はい。かなりアレンジ加えちゃいました。
 主人公が睡眠薬だと知ってるわけがないので、曖昧に書きました。主人公の視点が行方不明だったため、未来の主人公が当時を思い出して語ってるように書きました。「あの日」「当時」「今思えば」で語り部との時間差を強調しました。薬だけ飲ませるのって難しくないか、と思って水を追加しました。

 ちなみに、書店のシーンを省略せずに、神殿から物語を始める方法もあります。

◇神殿から始める場合◇
ーーーー
 俺はある日突然、知らない場所で意識を取り戻した。
 あれ。寝てるのにいつもの布団じゃない。どういうことだ。
 目を開けた俺の目に飛び込んできたのは全く知らない内装の空間だった。神々を象ったであろう像、絵画、装飾の数々。注ぎ込んでくる柔らかな光。澄んだ清らかな空気。この場所を一言で表すなら神殿という言葉がぴったりだ。
 ちょっと待て、おかしいぞ。俺は本屋で『金髪碧眼エルフ』の本を探してたはずじゃ……。
(書店のシーンに続く)
ーーーー

 はい。結局、私が言いたいのは、色んな書き方があるよってことです。
 色んな書き方があるんですが、作者目線になっちゃうとおかしいところも出てくるので、冷静になりましょう。

 まあ、私から言えることは以上ですかね。

 最後に。熱意だけで書いた文章は、自己満足で終わりやすいです。自分と似たような人にしか伝わりません。色んな人が満足する、他者満足にするためには、冷静さと客観性が必要です。同じことをもっと色んな角度から見て表現してみましょう。それができれば今書いている作品ももっと素晴らしい表現で書けるはずです。
 期待しているので頑張ってくださいね。

長所。良かった点

 独特なアプローチ、挑戦は素晴らしいです。ただ、考えるべき視点が多い、茨の道です。自分の設定に振り回されないよう頑張ってください。

良かった要素

ストーリー 設定 オリジナリティ

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜

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清貧に生きる野良神官は魔物退治をしながらお金を稼ぐ夢を見る

投稿者 兎野羽地郎 返信数 : 2

投稿日時:

実際に投稿して半年以上になりますが、残念ながら感想をいただいておりません。読んでくださっている方もいらっしゃる様なのですが、読んだ後... 続きを読む >>

欠点の指摘歓迎!

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お嬢様の正体を暴け!

投稿者 甘露 返信数 : 8

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楽しんで読んで頂けたでしょうか? そうであれば、何が良かったでしょうか? そうでなければ、改善点は何でしょうか? よろしくお願... 続きを読む >>

欠点の指摘歓迎!

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キミのカタチは不定形

投稿者 珠川理緒 返信数 : 7

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キャラクターの心情描写には力を入れました。 続きを読む >>

欠点の指摘歓迎!

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元記事:NTR政策が施行された国に住む純愛派はどう生きればいいですか?

力を入れた点はプロローグでの寝取られ描写、主人公の片鱗の匂わせをできてるかなと
不安な部分や指摘してほしい部分は、まず状況描写と心理描写、一人称視点での文の構成部分。あと会話パートが凄い苦手なのでどういう意識をすればいいのかアドバイスが欲しいです。

まだ完結していないのであれですが、3話くらいまでの会話パートと加筆してみた1話がマシな文になっているかを教えていただきたいです。

なろうにも投稿してそちらには書いているんですけど、この作品を書こうと思った経緯がぬきたしとコードギアスとガンダムseed作品を見て、サイクロン先生の漫画を見た結果の自分が女として寝取られるという悪夢の産物なので、とりあえず影響されてみようって感じで書いた作品です。

上記の回答(NTR政策が施行された国に住む純愛派はどう生きればいいですか?の批評)

投稿者 じょうじ : 0 投稿日時:

新作がまた行き詰ったので来ました。1話まで読みました。

タイトルの時点で、ぬきたしを意識しているのがわかってしまいました。似ていると思うと比べてしまいます。いうまでもないですが、ぬきたしの方が全然面白いです。似たものを作るとハードルが上がるので避けた方がいいと思います。

PNTR政策というネーミングの意図がわかりません。ギャグ寄りにするところなはずですが終始シリアスなので、どんな気分で読み進めればいいかわかりませんでした。NTRが許される世界観がピンとこず、ぬきたしの劣化設定にしか見えませんでした。

少女に声をかけて助けた理由がわからないです。声が似ている?みたいなことがきっかけのようですが、共感できませんでした。主人公の葛藤もあやふやで何が言いたいのかわかりません。「だろう」「かもしれない」とかあいまいな表現を使いすぎです。

主人公を私と言ったり女と言ったり、名前で言ったりでわかりづらいです。ここぞというとき以外は統一してほしいです。

瞳の力の定義がよくわかりませんでした。強制力はないという割に敵の動きを止めてるので??となりました。特殊能力は中途半端にすると、かっこよくないです。強いと話が終わっちゃうから弱くしてるんだと思いますが。それと、結局使うんならコンタクトする意味がわからないです。

専門用語は説明するなら全部してほしいです。できないならいっぺんに出さないで、小出しにしていってほしいです。説明があったりなかったりは、説明が全くない以上に頭に入らないです。

終始ぬきたしの既視感がついて回りました。特にキャラの名前まで引っ張ってくるのはパクリといって差し支えないと思います。オリジナルの設定で書くことをお勧めします。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/16818093077374944721

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: NTR政策が施行された国に住む純愛派はどう生きればいいですか?

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元記事:リベラはふたたび夢を見る

2022年8月31日締め切りの文学賞に応募したいと考えております。読んでいただいた方の率直な感想がほしいです。キャラクター、プロット、主張などの感想や厳しめの意見など頂戴出来たら嬉しいです。
本作は処女作です。厳しい意見を覚悟してます。忌憚のない意見をお願い致します。

上記の回答(リベラはふたたび夢を見るの批評)

投稿者 ふ じ た に : 0 投稿日時:

初めまして。
あらすじや作品説明があったので、御作の狙いどころやアピールポイントが分かりやすくて良かったです。
文章も理解しやすく、書き慣れている印象を受けました。

異世界と婚活の要素は、個人的に面白そうだと思いました。

ただ、本文を読む前に感じたのは、私の認識不足かもしれませんが、想定読者が分かりづらかったです。
主人公30代男性の結婚志望者で、主人公の活躍や異性との関係性を描くのではなく、異世界の問題がメインで、作風がシリアスのようです。

現在の異世界系の流行は、主人公の活躍がメインで描かれ、明るくテンポの良い作風が多いため、どういう要素や展開を好きな読者を想定しているのか、ぱっと見では分からなかったんです。
特に婚活なら、ヒロインとの関係性がメインで描かれないと、せっかくの要素が活かされていないように思いました。

また、

>「人間が善であり夢魔が悪である」という価値観は本当に正しいのか。

というような読者に問いかける(考えさせる)作風ですが、
推理ものやミステリーを除き、読者に考えさせる題材はエンタメではなく文学的だと思うので、エンタメからは避けられがちな要素のように思いました。
以下、参考サイト
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/wakasaki/wakakaki201712.html

御作がエンタメのカテゴリー的に大丈夫なのか余計なお世話だったら申し訳ないのですが心配になりました。

あくまで個人的な意見なので、合わなければ流してくださいね。
ではでは、失礼しました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://novel.daysneo.com/works/54218229a6f24be0747fa7e32933ed4c.html

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: リベラはふたたび夢を見る

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元記事:憑きモノ

8年くらい前に書いた作品なんですが、プロットも設定も無しに完全思いつきでモチベーション頼りに勢いだけで出来た小説です。一応、某J小説新人賞の一次がなぜか通りました。
長所も欠点もフルボッコでも何でも良いのでご指摘宜しくお願いします!
こういうシチュエーションがあった方が良いとか、ここは要らない等具体的なアドバイス歓迎です。

上記の回答(憑きモノの批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

拝読しました!
面白いお話だと思ったのですが、少しだけ気になる点があったので、そちらから述べさせて頂きます。

①登場人物が覚えられない
主要人物5人のキャラ紹介文が挟まれますが、この設定を覚えきるのは、個人的に難しかったです。また、読まれずにスルーされる読者が少なからずいるように思えます。この紹介文はばっさりカットして、お話の中で登場人物を覚えてもらえるように変えていくと、よりよくなるのではと思います。

では登場人物を印象付けるには如何致しましょうということですが……どうしましょうね。
5人から3人にまで減らせますか?人数が減るだけで後述の「この台詞は誰だろう問題」も一気に解決します。文章もすっきりまとまると思いますので、今いる5人各々の役割を3人分へと圧縮する方法が個人的には一番宜しいかと思います。

それが難しいならば、主人公+一人をメインに置いて、他を賑やかしのサブに置くのはどうでしょうか。物語のプロットを弄って、二人一組のペアで行動させるのも良いかもしれません。

後はその人物を特徴づける一般名詞をあだなに付けるのは如何でしょうか。例えば動物名で統一すると、背の高い子はキリン、寝癖が凄い子はライオン……みたいな。戦隊ものの色分けや、RPGのような役職名も覚えて貰いやすいかもしれません。本名を覚えてもらうのはすっぱり諦めて、「どの子がどんな性格か」をまず読者に掴んで貰うのが目的です。人物名より一般名詞の方がイメージしやすいですからね。

②台詞を誰が話しているのか分からない
正確に言うと、理解するのに労力を要する、でしょうか。口調も分けられているので、しっかり読み込めばどの台詞を誰が話しているのかは掴めます。ですが、"~と○○は言った"と直接的に誰がと銘打った台詞以外は、「この台詞はどの子だろう」とつっかえてしまう箇所が何個かありました。

原因は5人という大人数でお話しているからに尽きると思われます。これが3人以下だとあまり発生しない問題ですね。どうしてもゴチャゴチャしてしまいます。

登場人物を絞るのがベストな解決策だと思いますが、他の策としては、1別行動させる、2お話の区切りごとにスポットを当てる登場人物を変える(若草物語のような)、3主人公+一人をメインに据えて、他の人物をサブキャラに落とす。読者に覚えて欲しい人物の優先順位を上げる方法です。
以上3つが自分が思い付いた案です。

最後に『某J小説新人賞の一次がなぜか通りました』→おめでとうございます!この作品がプロに評価されたということですね。誰にでもできることではないです。色々書きましたが、引き込まれる部分も確かに存在したので(後述の良かった点に挙げます)少し手直しすれば大幅に良くなると思います!

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 憑きモノ

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