元記事:カラーシンドロームの批評
自分もまだまだ勉強中の身であるため、本来はこういったことを言う立場では無いのですが、僭越ながらコメントを書かせていただきます。もし、上から目線のように感じましたら申し訳ありません。
●面白いかどうか
まだ解明されない謎の風呂敷が広げられているだけであるので何とも言い難いところではありますが、カラーシンドローム、ルカの生い立ち、死神……等随所に知りたいと思わされることが散りばめられているかと思います。
●演出が上手く働いているかどうか
絶望からの希望、無色からの虹という演出はとてもいい演出かと思います。
●分かりにくくないか
豊富な表現のレパートリーがあるというのは諸刃の剣ですね。文章単体を見ると、細かい部分も描写されておりとても分かりやすいです。
しかしながら、読者としては冗長な部分が多く、序盤においてこれを読み止めてしまう方は一定数おられるのではと思いました。
【下記その他】
①『追記、それから……』という部分がまだ同様の文が続いているという意味なのか、あえて書かれていないという意味なのか読み進めていかなければわかりませんでした。
ここの視点は主人公、ヒロイン特に明言されておらず俯瞰的な視点を採用しても問題ない気がするので《何か書こうとして、消された跡があった》等で補足してもいいのかと思いました。何を書こうとしたんだろうというルカの疑問に後で読者を追い付かせるということにも繋がるかと。
②私の好みかもしれませんが、特に序盤のストラクチャー、ビルディングといったものは横文字表現でない方がいいのかなと思いました。
チャイムのように日常で馴染みのある物は別として、極めて流麗な日本語文が並んでいる中で、これらの単語を使われているところが少し気になりました。
③リニアモーターカーに乗っていたから始まる過去シーンは、その前に回想を思わせる表現、例えば、《本当に、変な奴だ。そう思いながらベッドに横たわっていると徐々に意識は沈んでいった……》等、切り替わりを示すものがあった方がいいのかなと思いました。唐突な過去回想に一瞬置いていかれたので。
④5年前の惨劇による発症原因について、パターンA:記憶が無意識に封印されていたパターン《なぜ、忘れていたんだろう》、パターンB:過去に囚われているパターン《5年前のあの日から》等の方が繋がりが綺麗ではと思いました。
そんな大きな転機になる出来事があったのに今気づくのか?と疑問に感じたので。
⑤フィッシュオレは何か隠された意味があるのなら別ですが、少し違った表現のがいいのかなと思いました。
肉屋野菜は高級品なのに魚は貴重ではない?化学的な味がする方がいいのでは。また、色が無いことによる無味さ《何を食べても一緒だ》等を演出した方が、ルカの美味しそうに食べる姿に惹かれるものになるかと思いました。
⑥絵具を吸い込む描写について、細かい部分なのですが、今まで何故発症が見られなかったのか?と感じてしまいました。
インクは?建物の塗料は?今まで触ったものがあるはずなのに今回が初めて。ルカと一緒にいるから等設定があるのでなければもう少し掘り下げる方が望ましいかもしれません。
⑥唐突なルカへの助けが不明。例えば、誰も自分を助けてくれる人などいないと死神が言う中、ドットーレが検体が死なれたも困るかと教えたとかでルカが訪ねてくる等の方が主人公の諦観した人生観からは良いのではと思いました。(そこまでルカに惹かれた描写が無い。また、会いに行くにしても、そこまで弱っているのに疾走する等と描写があり整合性が取れない)
⑦唐突な戦闘シーンは少し混乱しました。上記の病人の下りとの整合性もそうですが、凪のような静かな文章から、突如ファイティングポーズ、パンチ等不自然な表現が出てくるため。
違う場面で戦闘シーンを入れるか、もし、ここを入れるのであれば、例えば《鎌が近づく中、ルカの声が扉の先からする。何故か無性に会いたいと思った》等キャンバスを台無しにされた時は抵抗できなかったのにそれに抗うことができたような意志の強さの違いを暗示させる表現でもいいのかと思いました。
⑧ルカのキャラクター性、無邪気を演じているのかといった想定もありますが、『難儀』はつっかえ、『遺産』はすぐさま謝罪するほどに正しく認識するといったところでどういった精神年齢の設定なのか少し疑問に思いました。
上記の回答(カラーシンドロームの批評の返信)
スレ主 s.s : 0 投稿日時:
読んでくださりありがとうございます。
序盤の冗長さに関しては他の方の指摘により気がついています。一応、改善策もいただいたのですが、まだ、改稿できていません。改稿したら少しは改善するかと思います。
ストラクチャーやビルディングはSF感を出す為に書いたのですが、違和感ですか……個人的には気に入っているので、変更は検討します。
回想シーンは繋ぎが丁寧になるように、導入を追加しようと思います。
フィッシュオレは魚を模したジュースでそんなもの、美味しいはずがないのでそうしたのですが、確かに化学的な味がする、と書いた方がしっくり来ますね、ちなみにこの世界で魚は貴重です。
絵の具を吸い込むシーンはウィリアムが色を求めるが故、そう言った能力をカラーシンドロームにより発症した、と言った感じです。それは色を見えるルカを羨ましく思ったからそう言った能力が発現したのですが、説明すると長くなるので端折りました。説明するかは検討します。
ルカの助けに関しては、主人公は手紙のくだりで友達が欲しく思っており、そして、それまで拒否していたものの、友達になってくれるのがルカだと、どん底に落ちたとき気がついたから、助けを求め走りました。
体が弱っていたのに走ったのは心変わりが早急な気がします。違和感が出ないように改稿してみようと思います。
戦闘シーンに関しても、違和感が出ないように改稿してみようと思います。
ルカに関して、難儀は分からないのに、遺産はわかるのは少しおかしいですね、改稿しようと思います。
最後に、感想ありがとうございました。
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目的:プロになりたい!
要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: カラーシンドローム この書き込みに返信する >>