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元記事:亡国のフロイライン (初稿)の批評

他の質問で見かけたので以下の戦闘シーンについてだけ。
>>すると、目の前に巨大な陰が現れた。グロテスクな触手が久住をめがけて放たれる。
すると、先ほどの銀髪の女が前に躍り出て、触手をサーベルで切り落とした。その後、陰の頭の中心をめがけてサーベルを振り下ろす。鋭い悲鳴と共に陰は跡形もなく消えた。

上記部分について言えるのは、描写が少なすぎるということです。率直に言って、ドラクエなどのターン制コマンドバトルのテキストのような感じです。
・目の前に巨大な陰が突然現れたインパクトが伝わらない
・巨大な陰の形状もわからない
・触手のイメージがわかない
・銀髪の女はどのように躍り出てきたのか
・どのように切ったのか
・どのように鋭い悲鳴なのか
・どのように跡形もなく消えていったのか
これらを手間ひまかけて描写すれば良くなると思います。
以下一例。

「何だあの変な女、まぁ……美人だったけどさ」
 中途半端な罵りと共に、足元を気にしてやや伏し目がちに歩く篤志にふっと影がかかる。
 薄暗い周囲がさらなる闇に満たされた。
 えも言われぬ寒気を覚え、はね上げた視線のすぐ先には、頭から暗黒のシーツを被った巨人のような陰。
 見上げた頭部らしき箇所には漆黒の無貌、腕の代わりにのたうつ二本の触手が生えた異形。足はなく、地の上をうねるようにじわじわと這い寄る巨体。
 突然の出来事に驚き、見慣れているわけもない怪異に固まる篤志の瞳に、大蛇のように身をくねらし空中を進んでくる触手が映った。
 迫りくる死の予感が、視覚を研ぎ澄ます。
 音を失った世界を、冗談のようなスローモーションで向かってくる異形の魔手。ヒルのように滑る表皮が怪しく、グロテスクに光る。
 もどかしいほど遅い自分の動きに焦りを感じながら身をかわす篤志の視界に、突然銀光が飛び込んだ。
 夜空を流れる星のように、斜めに振り下ろされたサーベルが、闇と共に触手を切り裂く。
 白刃とたなびく長髪が、月光を受け宙に銀の弧を描いた。
 女剣士は勢いのまま回転すると、しなやかに身をひるがえし跳躍し、陰の頭頂から一気に切り下ろす。
「ギィィィィィィィィィィ!」
 ガラスを引っ掻いたような、姿に似合った嫌悪を感じさせる硬い断末魔の悲鳴をあげ、巨体がのたうち、形を失いどろりと崩れていく。
 粘つく汚泥のようなそれは、地表に広がることもなく瞬時に染み込むように消えていき、やがて跡形もなく消滅した。

よくわからない部分は勝手にイメージして、ささっと書いてみました。
こんな感じで良いのではないかなと、文量はかなり増えるのですが。
アクションシーンに限らずですが、作者が思うほど読者はイメージできませんので、想像の手助けになる描写をクドくならない程度まで散りばめるのが良いかと思います。ハイケさんの場合は、冒頭を見る限り描写できないわけではなさそうですよね。書き急ぐ意識から、焦って話を進めたのかも知れないですね。
参考になれば幸いです。

上記の回答(亡国のフロイライン (初稿)の批評の返信)

スレ主 ハイケ : 0 投稿日時:

具体的なアドバイスありがとうございます!
アクションシーンが薄いことは感じていたのですが、吐き出すことに集中してしまい疎かになっていました。
とりあえず最後まで書いてみて、調整していきたいと思っています。

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元記事:亡国のフロイライン (初稿)の批評

読ませてもらいました。
処女作としては、中々の力作ではないでしょうか。一捻りあるプロットが良いです。

「張りぼての街」が分かりづらいとの指摘もありましたが、個人的には素敵な表現だと思いました。ただ、缶コーヒーさんがおっしゃるように、何故「張りぼての街」なのか、具体的に語る部分が欲しいですね。
「その車窓に映してきたのだろう」という表現も、個性的で素晴らしいです。そのあとに続く「~遊園地は閉園する」が物悲しく、際立てる効果になってます。

まだまだ推敲の余地はありますが、出だしの文章は良い出来だと思いますよ。
ただ、そのあとはご自分でも自覚されている通り、正直拙いです。ですが、根気よく丁寧に組み立てていけば、良い文章に必ずなります。その力は十分あると、1ページ目を読んで確信しました。
めげずに頑張ってください。

文章以外の部分でひとつ助言を。

物語の中核は、魔女二人の対決の場面なんですが、それにしてはあっさりしすぎです。
ローデリカが終始リードして終わってる。普通に考えて、ここは苦戦しつつギルベルダが逆転する流れです。結果はどうであれ、読者にそう思わせる工夫が必要です。

鬼のタイプにバリエーションを持たせ、ギルベルダが有利になるターンを作りましょう。

まず最初のターンで、ローデリカが大きくリードします。
次はギルベルダが唯一有利なターン。ここで点数を稼がないと勝ち目はありません。なんとか逆転し、久住は喜びますが、ギルベルダの表情がさえない。何故なら、思ったほど差をつけることが出来ず、次はローデリカが有利なターンだからです。
予想通り、再度逆転を許してしまいます。
そして迎えるはラスボス。倒すことができれば、ギルベルタの逆転もありえますが、圧倒的にローデリカが有利な状況。絶体絶命に追い詰められたギルベルタの運命は…

という展開を作っておいて、不利な状況から知恵と勇気で(久住の協力なんかがあっても良いかもしれません)あと一歩のところまでローデリカを追い詰める。が最終的には負けてしまう。

そうすれば読者の興味を引き付けることが出来るでしょう。

上記の回答(亡国のフロイライン (初稿)の批評の返信)

スレ主 ハイケ : 0 投稿日時:

ご回答ありがとうございます。
これから改訂を重ねていく予定なので、参考にさせていただきます。

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元記事:亡国のフロイライン (初稿)の批評

【主人公を決めよう】
主人公の定義は色々あるケド、
最初と最後で、「行動や考え方」が変わった人。
つまり、「この物語で、一番、成長した人」と言われています。
また、「手に入れることが、すごく難しいものを、
何が何でも手に入れようとしている人」とも言われています。
それを念頭に置くと、
この小説には、そいうった主人公に値する人物はいません。
まず、「久住篤志」「伯爵」「鬼」は違います。
ということは、「ギルベルダ」か「ローデリカ」のどちらかでしょう。
どちらでもイケると思いますので、まずは、どちらかを主人公に据えて、
それに基づき、主人公を成長させましょう。
例えば、自分の能力を高めていくことに疑問を感じていたが、
努力することの素晴らしさを見出し、その結果、最強の力を持つ、とか、
何かの事件(出来事)に遭遇し、そのことで自分が変わっていくのが主人公です。

【テーマを決めよう】
これがないと、読者がどこへ向けて、物語が走っているか分かりません。
そうなると、読者の興味が失せてしまうんです。
しかし、最初から決めておかないとイケない訳ではありません。
書いていて、なんとなく、自分で掴めてきたら、
その時、はっきりと設定し、それを意識して直していきましょう。
まず、この作品だと、少年ジャンプの法則「努力」「友情」「勝利」が
当てはまるのでは?と思いました。
仮に、ギルベルダを主人公とした場合、
弱い魔女のギルベルダは鬼を倒す努力をして、ローデリカとの友情が芽生え、
そして、最後に伯爵に勝つ、と。
また、「どういう作品か、ひと言で言い表せるモノ」という定義もあります。
まず、自分の小説を、ひと言で説明できるようにしましょう。
これを「ログライン」と呼ぶこともあります。
ちょっとネットで検索してみてください。
で、仮に、ギルベルダを主人公とした場合、
「弱い魔女が、女王になるために、強いライバルに勝つ話」
という感じではないでしょうか?

さて、ここまで書いて、ふと、疑問が湧きます。
先ほど、主人公とは、「手に入れることが、すごく難しいものを、
何が何でも手に入れようとしている人」と書きましたが、
「手に入れることが、すごく難しいもの」とは「女王になる」ことですよね?
ギルベルダも、ローデリカも、「どうして女王になりたい」のでしょうか?
ここが一番、肝心です。この部分が、この小説には書いてありません。
登場人物の行動原理に関わってくる、非常に大切な部分なんです。
そのために、絶対、人を絡ませていきましょう。
それも、最も大事で、最も身近な人間を絡めるのです。
例えば、父、母、兄、姉、弟、妹、そして恋人などです。

仮に、こんな設定はどうでしょう。
二人の母はお互いに女王を目指していたが、戦いの末、戻らなかった。
実は、二人のライバルは、母の代からの遺恨を引き継いで、ずっと戦ってきたのだ。
だからこそ、二人は、女王の座を絶対に譲ることができない、
亡き母のためにも、とか、こういう感じです。

もちろん、女王の座に着くと、
恋人が結婚してくれるとか、死んだ兄を甦らすことができるとか、
なんでも、いいんです。
とっても大事な部分なので加えてください。
物語に、ぐっと深みが出てきます。

とりあえず、ここまで。
本当は、「序破急」まで触れたかったんですけど、
もうお腹イッパイだろうから、
気になった時に、「序破急」のことは、ネットで検索してみてください。

上記の回答(亡国のフロイライン (初稿)の批評の返信)

スレ主 ハイケ : 0 投稿日時:

ご回答ありがとうございます。
確かに、まだまだ改良しなければいけないことはたくさんありますね。ご指摘、参考にさせていただきます。

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元記事:亡国のフロイライン (初稿)

短編の冒頭。
あまりに文章が下手すぎて、ツライです。改良のお手伝いをして欲しいです。

上記の回答(亡国のフロイライン (初稿)の批評)

スレ主 ハイケ : 0 投稿日時:

すみません。
改訂に伴い、非公開にさせていただきます。

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元記事: 血の雨ときどき、怪異~美少女探偵の私は、腕っぷしの強さで呪いの連鎖パニックを乗り切る~

オカルトな怪異に霊的な力ではなく、物理的な力(腕っぷしの強さ)で立ち向かっていくというのが本作のコンセプトです。
また怪異の規模が話が進むごとにスケールアップし、クライマックスで最大になる流れになっております。

上記の回答( 血の雨ときどき、怪異~美少女探偵の私は、腕っぷしの強さで呪いの連鎖パニックを乗り切る~の批評)

投稿者 読むせん : 0 投稿日時:

読みやすいです。
カクヨムの文体でも違和感のない、ちょっとハードボイルドな感じがイイね(´Д`)b

雰囲気的に「なろう」で掲載しても上位を狙えると思います。なろうはアクション要素強めの「ホラー」は人気が出やすいですから。

 これはこれでOKですが、キャラのヴィジュアルがもう少し早い段階で描いてあると妄想が捗( はかど)りそう。言動もキップのいい姉御肌な探偵にウザ可愛い依頼人、独特な清涼感のある相方。「嘲(あざけ)る」が「囀( さえずる)る」に感じちゃうくらい。

「頑張っている女の子」が好きな女性読者層にも受けると思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
イチャモンとしては

1ページの文字数が多い。
「ここでヒキにして次のページをドキドキしながらめくりたい!!」ってシーンがチラホラあります

怪異が怖くない。怖そうというか『倒すべき敵が出たぞー』くらいのギミック色の強い軽いものなので、ゾッと感が薄いのはちょっと残念。

コメディーリリーフが無い
全体的にクールすぎて緊張感がなく、緊張感をやわらげたり緩急になるコメディー要素がないので、クスリとも笑わず読んでいく感じがあります。

なかなかいい感じです。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/1177354055627514026

要望 : 長所を教えてください! スレッド: 血の雨ときどき、怪異~美少女探偵の私は、腕っぷしの強さで呪いの連鎖パニックを乗り切る~

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元記事:ゴーレム乗りは荒野を駆ける(トルク・ギア改稿版)

 以前、こちらで意見を頂いた『機動装鎧トルク・ギア』という作品の改稿版です。
 すみません、ちょっと手抜きなのですが、五分割だった前回と違い、今回は前編・後編分けとなっています。
 前編:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/9vDrKBA96kM2aHSmNKpermnFuFxGKd5w
 後編:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/wJoQuGDifzfuVXio5VUb2Lmba1ahK3s2

 以下、前回意見を下さった方への『書き直したところ』メモになります。
 ・戦闘描写の削減/簡潔化
 ・登場人物の口調の差別化/似た口調にならないように調整
 ・会話シーンの追加/ヒロイン格のキャラクターとの会話の追加
 ・冒頭にあった主人公とその母親の会話の削除
 ・登場メカニック・脇役の追加。名無しモブのセリフを差別化
 ・最終決戦シーンの書き直し

上記の回答(ゴーレム乗りは荒野を駆ける(トルク・ギア改稿版)の批評)

投稿者 さる・るるる : 2 投稿日時:

初見です。
なので、常連さんとは違う視点です。
申し訳ない。前半の、かなり前段階で、飽きました。
したがって、そこまでの感想です。
まったく役に立たないかもしれません。

●飽きた理由
1.どういう話か、なかなか提示されない。
2.主人公に魅力がない。
3.何でもかんでも書いてあるので情報過多。
4.予定調和。
5.セリフがつまらない。

1.【どういう話(テーマ)か、なかなか提示されない】
戦争・ロボットモノなんだろうけど、
復讐劇なのか、自分探しなのか、どう言った話なのか、なかなか提示されません。

プロットに『己は軽々しい気持ちで戦っていたのかもしれない』と
思い悩むこととなる。とあったので、ここがテーマかと思い、その部分まで読みましたけど、
何を伝えたいのか、よく分かりませんし、印象にも残りませんでした。
しかもその後、またスグに銃撃戦が始まってしまうので、うやむやのままです。

もっと、テーマを「端的」に、「強烈」に描写すべきです。
出す部分も、もっと前ではないでしょうか?

もし、主人公が「戦うこと」に対し
「何も考えたことなかった」と言う「戦う意義」についてがテーマならば、
流れ者のジェイクが、「お前は死ぬ。近いうちに・・・」と予告し、
そのあと、スグに主人公を瀕死の重傷にまで追い込むぐらまでしないと、読者に残らないです。

また、このシーンは、【何でもかんでも書いてあるので情報過多】の最たる場所です。
地の文は不要です。セリフとセリフの間に、くどくどと説明を入れるのはやめましょう。
完全に、テンポを阻害してますし、言いたいことが、どんどんボヤケてきます。
「端的」に、「強烈」に、です。しかも、言葉を変えない、です。

2.【主人公に魅力がない】
キャラ作りの基本は、「長所」と「短所」をセットで考えることです。
自分が読んだところまでだと、常に、主人公が強いことを強調しています。
完璧な人間です。つまり、人間臭さがないのですよ、15歳の少女なのに。

誤解を恐れにずに言えば、短所(欠点・弱点)こそが「魅力」です。
特に、短所を読者に晒しておかないと、キャラに魅力を感じません。

例えば、戦うことは誰にも負けないが、幽霊が嫌いだから夜が大の苦手、とした時、
「本当のなぜ」も用意しておきましょう。
実は、幽霊嫌いと冗談めかして言ってるが、本当は、両親が、夜の襲撃で亡くなったため、
どうしても夜になると、そのことを思い出してしまうため、夜が苦手なのだ。
だから、常に不眠症なのだ、と。
そうなると、いつもアクビを噛み殺している無敵の女性パイロットというキャラが生まれます。
なので、戦う時以外は、いつも寝ぼけ顔。しかし、その裏では、両親の死という強烈なトラウマがある。
こう言ったギャップを用意することが、キャラの面白さを生むのではないかと思っています。

だから、「なんで強い奴と戦いたいのか?」という問いに、
「考えたこともなかった」という答えでは、「強さの裏付け」がなく、魅力が感じられませんでした。

物語の基本は、主人公を成長させていくことです。
例えば、最初は「親の仇のために戦っていた(自分のため)」けど、
最後は「難民キャンプのために戦う(みんなのため)」といった感じに
「考え方」をシフトさせていくのが、主人公の成長物語として定番です。
つまり、不完全なキャラの方が、物語作りやすい、主人公を成長させやすいと言えます。
そのため、ぜひ、短所を作っておきましょう!!

3.【何でもかんでも書いてあるので情報過多】
何を書いて、何を書かないか。これは非常に難しい問題です。
「必然性があるか、ないか」と言い換えた方がいいかもしれません。

地の文で、いらぬ説明が多過ぎる印象です。
例えば、以下のような“地の文”がありました。
他のヤツが多勢に無勢で襲われているのは見逃せない。ライカはそういう少女であった。
次に“セリフ”が、こう続きます。
「アタシの荒野で非道をされる奴がいるのなら、手を貸してやるのが人情じゃないの!」

まず、主人公の「考え方」が、“あらかじめ”地の文で説明されます。
そして、それを“裏付ける”「セリフ」が来ます。

つまり、地の文と、セリフの内容が、一緒です。
同じことを繰り返さなくても分かります。
ここは、「セリフ」だけで十分伝わります。

そして、以下のような“地の文”もありました。
「彼のGGはあちこちに欠損があり、そんな機体で危険な荒野を横断しようという“彼の豪胆さが窺い知れる”」
“彼の豪胆さが窺い知れる”と書いてあれば、その後の展開が読めます。
そして、それを裏付けるかのように、敵に勝ち、さらにシュミレーターでも主人公に勝ちます。
ツマラナイです。なぜなら、予想を裏切らないから。
物語というのは、自分の予想を見事に裏切ってくれるから、面白い!!と思うのです。

例えば、「そんな機体で危険な荒野を横断しようというなんて、“大馬鹿野郎だ!!”」
とあれば、主人公が助けに行くのも、道理が通ります。 
“豪胆なヤツ”を助けに行くのでは、道理が通りません。
そうなると、地の文がない方が、引っ掛かりがなく、物語を進行できるのではないでしょうか。
もしくは、上記のように道理の通った言葉に変えていくか、ですね。

これ以外でも、かなり「必然性がない」と思われる余分な部分が多く見受けらました。
色々とピックアップしたら4500文字を軽く超えましたので、バッサリ捨てました。ご勘弁を。

4.【予定調和】
最初、女性パイロットの日誌だと思いました。
ただ、日常の出来事を、淡々と書き綴ってあるだけです。
出来事はあります。他のロボットと戦ったり。でも、これって、パイロットの日常です。
事件が起きていないです。
じゃ、事件って、どういうことを指すのか?

自分が読んだところまでだと、主人公の思い通りに物語が進んでいます。
トーマスのところに物を売りにいく、喜んで買ってくれる。
ジェイクを助けに行き、相手も喜んで受け入れてくれる。

例えば、「今日もいい天気ですね」「そうですね」では何も始まらない。
でも、「今日もいい天気ですね」「そうですか?」と否定されると、ドラマが始まる、と言われます。

ジェイクを助けに行って、受け入れられた、ではフツーです。
ジェイクを助けに行ったが、拒否された!!となれば、これはドラマ(事件)です。

物語を面白くする秘訣は、主人公を、どんどん窮地に追い込むことです。
つまり、主人公の思い通りにさせてはいけません。
がんじがらめに縛り、主人公を、絶対に自由にはさせない。
あらゆる手を使って、フラストレーションを溜めさせ、
最後の最後に、感情を爆発させるからこそ、カタルシスが得られるのです。

前に書きましたが、物語の基本は、「主人公の成長させる」こと。
もう少し詳しく説明すると、成長させるためには、
問題(葛藤、障害、障壁)を与え、それを乗り越えさせることです。

ジェイクを「助けたいのに、助けられない」という状況を、どう切り抜けるのか?
これは、いわば見せ場です。

戦えば無敵だが、相手が助けを求めていない。
これを強引に助けてしまっては、面白くないですよね。さあ、どうしますか?
ここが予想外の展開になれば、「この物語、面白れー!」となります。

しかも、キャラの個性に合わせた、対処をしていかなければなりません。
問題が起こるたびに、場当たり的な行動を取ってしまっては、辻褄が合わなくなりますからね。

そして、“地の文”です。
だいたい、主人公の「考え方」が示してあり、
その後に、それを裏付ける「動き」がついてきます。
それでは面白くないです。それは、主人公の考えは「理屈」だから。
理屈って、ツマラナイんです。
読者は、理屈を読みたいワケじゃないんです。
じゃ、何が読みたいのでしょう?

例えば、非暴力主義の男が、暴漢に襲われて、話し合いで解決しようと試みます。
これは、この人の考え、いわば理屈のシーンです。
しかし、暴漢に刺され、この男は、カッとなって、暴漢を殴り倒してしまう。
これが、感情です。

人は理屈だけで動くワケでありません。
「感情」と言う、コントロールできないモノがあるのです。
そこが、面白いのです。
理屈じゃ説明できない、主人公の「感情」を、もっと知りたいのです。

人は二面性を持っています。
セリフで自分を偽り、“地の文”で本当の自分(感情)を吐露している部分が読みたいのです。
そして、最後には、押し殺していた、感情の爆発を期待しています。

読者は、もっと予想を裏切る「キャラ」と「展開」が欲しいのです。

5.【セリフがつまらない】
身も蓋もないことを言ってしまえば、
セリフが面白い人って、そうそういないです。

だいたい、筋の運ぶための「説明ゼリフ」ばかりで、
キャラの「個性を魅せる」印象的なセリフが、皆無なのが普通です。

まずは、セリフの中身が、キャラの感情や思想、経験に基づいているか、どうかです。
口調だけではダメです。
つまり、キャラの作り込みが甘い、と。

そのため、プロは、登場人物の履歴書を作っています。
設定ではなく、生まれてから、現在に至るまでの緻密なのものです。
作中では、ほぼ使われることはありません。
しかし、これを作ると、キャラが自分のモノになる、と言われています。
これを作るのが、大好きな人もいます。

得てして、キャラ作りが得意な人は物語を作るのが下手で、
物語を作るのが得意な人は、キャラ作りが下手だったりします。
まあ、二つとも得意な人がプロになるのでしょうね。

さて、長くなりすぎました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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要望 : 長所を教えてください! スレッド: ゴーレム乗りは荒野を駆ける(トルク・ギア改稿版)

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元記事:芽吹く蝶

こんにちは!はじめましての方ははじめまして!
エニシダといいます!

エブリスタのコンテストに応募し、落選したものになります。
今後につながるために欠点、改善点等を教えていただきたいです!

7,000字ちょいの短い話になります。
文字数制限のある公募だったので、色々と詰め込み感があるような気がしています……

よろしくお願いします!

上記の回答(芽吹く蝶の批評)

投稿者 カイト : 1 投稿日時:

先日は拙作にコメントいただきありがとうございました。
貴作を読ませていただきました。他の方がおっしゃるように、無駄な部分がちょこちょこと見受けられるかなという印象です。自分も字数制限での習作を時々書きますが、何度も読み直していらない部分をガシガシ削り、必要な部分は効果的に残すとよいかと思います。もし書き直されるのなら、貴作の一番の見せ場は謎を秘めた少年と、彼のうなじの蛹が羽化して飛び立つ瞬間の描写だと思いますので、そこは大切にしつつ切削作業を行ってみてください。
一番首を捻ったのは、主人公家族はなんのために田舎の祖父の家に来たのか、です。両親の会話から、景文少年を引き取りに来たのかな、という感じですが、主人公はまったくそのことを知らない風だし、なぜ葬儀の後すぐ引き取らず未成年と思しき彼を一人きりで広い家に残していたのかも疑問です。
それと、主人公が景文少年のことを知らなすぎるというか、「従兄弟だった気がする、顔はわかるけど、話したことはない」程度の認識なのに違和感がありました。彼は、いつ頃とは限定されてはいませんがおそらく遠くない過去に、家族を一度に失っているのですよね? 主人公も当然その葬儀に参列したはずです。非常にショッキングな過去を持つ同年代の従兄弟のことを、「確か…」という認識で済ませられるでしょうか。
色々書いてしまいましたが、景文少年の浮世離れした肌の白さを「羽化したての昆虫のような」と表現したり、「生まれ変わり=死ではない」と言い張る景文少年の少年らしい純粋さなんかは、とても印象に残りました。また次回作を楽しみにしています。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 芽吹く蝶

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