小説のプロット相談掲示板

カイトさんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:花男爵の遺言の返信

蛇足。

まず、「3.ツッコミどころ、物足りなさ」は、
長々と書いてありますが、
内容よりも、こんなに量があるよ、といった目安と考えてください。
要は「辻褄を合わせましよう」と。

ただ、辻褄わせは、あっちを直すと、こっちが変になり、
こっちを直すと、あっちが変になる、と言った感じで、とっても厄介ではあります。

例えば、「なぜ、突然、薔薇男爵が登場するか?」と言った疑問があります。
それは、「庭園づくりの主役といえば、薔薇が基本である。
つまり、薔薇男爵とは、我が家にとって、欠かせない人物なのである」と書いてあれば、「あまり疑問を持たない」わけですね。
つまり、言葉足らずなわけです。

しかし、これらすべての疑問に答えると、プロットが何倍にも膨れ上がるでしょう。
プロットで、「書く部分」と「書かない部分」の取捨選択は非常に難しいです。
自分では分かりにくいからです。
なので、どんどん人に読ませて、
「分かる? 分からない? しつこい?」を人に聞いてみてください。

そして、プロットは「骨子」です。
まず、「軸」となる部分を作ります。
そして、後で、サイドストーリーや細部を、足していきます。

例えば、「オリヴィアとダニエル」の恋愛話を軸にプロットを練ったとします。
その後で、「母とハリソン」の恋愛話を足していけばいいわけです。

その際、ここも「対比」させます。
母は「結ばれず(事実)」、オリビアは「結ばれる(予定)」となります。

そして、主人公を成長させます。
母は、【最初】自分と同じ苦しみを味わうと思い、
なんとか「やめさせよう」と考えますが、【最後】は「娘を応援しよう」と誓います。
オリヴィアは、【最初】「母のようになりたくない(惨め)」と思っていますが、
【最後】「母のようになりたい(幸せ)」と感情が変化します。

その変化を、軸となる物語に、さらに組み込んでいけばいいわけです。

必然性は、言葉を変えれば、やはり「辻褄合わせ」でしょうか?
庭園づくりを扱うことが問題なのではありません。
「庭園づくり」に、もっと重要な意味を持たせると言うことです。
庭園づくりにおいて、「何を伝えようとしているのか?」と言う部分をしっかりと明記します。
プロットですから、端的に、言い切ってください。

例えば、現代では、庭づくりのイメージは「女性」ですが、
当時は、「男性の仕事」でした。

「ヴェルサイユの宮廷庭師」は、
「庭園づくり」を【男性社会の縮図】として描いています。
ここが、大前提です。
庭園づくりは、「男の仕事・貴族の仕事」でした。
そこへ、「女性が入ってきた」と。

そこで、「男性社会」という大前提を、
「女性は生きにくい時代だった」ということを、
読者が頭の片隅に置くように促します。

多くの人は、「分かると思ってた(←自分で作っていますからね)」
「察してください」と言いますが、それではダメです。
分かることでも、あえて「念押し」で、書いておくことをオススメします。
意外にも、大前提が「まったく伝わっていない場合」って、結構、多かったりします。
書いてあるだけではダメです。記憶に残る部分に書いておくこと。
「現代と違う部分」は、必ず、前もって強調しておくことです。

また、王立の庭園だったり、貴族の庭だったりでは
スケールが大きくて【他人事】です。
それを【自分事】に引き寄せていくために、
身近なシーンに例えて、親しみを作ってからスタートさせていきます。
入口は小さい話で、出口は大きい話に、が原則です。

例えば、「小さな花壇が心を癒すと評判の修道院がありました。
そこの担当をしているオリヴィアは・・・」といった花壇からの始まれば、
後半の庭園づくりに繋がることも、違和感がありませんよね?
ハリソンの娘だからと、何のキャリアもなく、庭師の才能を発揮したりはしません。
「ヴェルサイユの宮廷庭師」の主人公は、もともと庭師ですよね。
きちんと、前振りを置いておくことで、違和感のない展開を心がけていきます。

また、ダニエルと叔父ロバートの庭園対決も、
詳細が書かれてないのですが、逆にこういう部分はしっかりと書いてください。
そして、この部分は、ダニエルが勝たなければ意味がありません。

つまり、「弱いものが、強いものに挑んで、勝つ!!」という展開です。

そこで、キャリアのあるロバートに勝つにためは
「ダニエルならでは」のアイデアと発想で、勝たなければ意味がありません。

例えば、オリヴィアが、修道院で、
子供たちと一緒に、紙に書かれた迷路を解いている見て、
ダニエルは、ハッとします。
庭園は、園内を歩きながら楽しむ方法と、
宮廷から見下ろし広大な風景を楽しむ方法の2つがある。
つまり、庭園に巨大迷路を作れば、
園内を歩くと、美しく整った植栽だが、
宮廷から見れば、巨大迷路を眺めることができる。
もちろん、来賓者には、
実際に迷路を歩かせ、楽しんでもらう。
答え合わせは、宮廷から見れば、分かる仕掛けだ。
ダニエルは、この評判の庭園づくりで有名となり、
巨大迷路の第一人者となって後世に名を残した・・・とか。

また、オリヴィアが、修道院で、
子供たちと一緒に配色独楽で遊んでいるのを見て、
ダニエルは、ひらめきます。
配色独楽とは、円盤に色を塗り、回すと混色して、色が変わる遊びです。
大人たちが色や品種によって、薔薇をレイアウトするが、
ダニエルは、色違いの薔薇をセットで植えることにした。
例えば、赤や白のバラをセットで植える。
色の違う薔薇を見るためには、広大な敷地を移動せざるを得ないが、
この方法なら、一回で、2種類の花々が楽しめる。
つまり、半分の労力で庭が楽しめるのだ。
そして、宮廷から見れば、赤と白のバラが植えてある場所は、
混色して、ピンクに見えるのだ。
目の錯覚を利用した仕掛けだが、この植え方が斬新で面白いと評判になり、
巨大な敷地を持つ庭園では、一気に広まった、とか。

つまり、いずれも、庶民の遊びをヒントにしたアイデアが生まれます。
庶民のオリヴィアと出会わなければ、発想し得なかったアイデアで、ダニエルを勝利へと導きます。

そして、薔薇男爵曰く、
素晴らしい品種の薔薇と、素晴らしい品種の薔薇を交配させても
決して美しい薔薇は生まれない。
人間もそうだ。貴族と貴族、庶民と庶民、男と男、女と女、
そんなことにこだわるよりも、分け隔てなく、人と付き合う方が、人生は豊かになる。
それを、オリヴィアが教えてくれた・・・と、
最後に、こういった教訓めいたことを書いて、言いたいことをまとめます。

ま、だいたい、こんな感じ考えていきます。
だらだらと書き連ねてみましたが、少しはお役に立ちましたでしょうか?
長々と、お疲れ様でした。ではでは。

上記の返信(花男爵の遺言の返信の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

さる・さるるさん
再訪ありがとうございます。

そうですね。プロットに何を書いて書かないか、その線引きがまだよくわかっていなくて。今回も、字数制限に引っかかりかなり削ったのですが、どうでもいいことを書いて、大事なことは書いていないということに。
やはり、自分一人の力で良いものを作る、というのには限界がありますね。なので、こうやって皆さんに指摘をいただけるのはとてもありがたいです。

庭づくりについては、作中における必然性を描く、という理解でよろしいでしょうか。庭づくりというテーマが、オリヴィアとダニエルの単なる添え物ではダメ、ということですね。
オリヴィアにとっての庭づくりは、反発を覚えていた父ハリソンと重なるものです。ハリソンが確立させた庭園様式をオリヴィアは学ぶのですが、「まったく興味のなかった庭づくりを学ぶうち、少しずつその面白さがわかっていく=母を捨てた冷徹な男だと思っていた父の過去や違う一面を知り、認識を改める」という流れにしたいと思っています。そのため、オリヴィア自身が庭づくりを極めるのではなく、あくまでダニエルの悩みを理解し(素人目線での)助言ができる程度に精通していればいいかな、と思っています。
ダニエルにとっての庭づくりは、自己実現です。ダニエルは両親を早く亡くしたため親の後ろ盾もなく、高名な庭師であるハリソンをとにかく模倣することでその後を継ごうと思っていたが、なかなかうまくいかない。(幼い頃から天賦の才を見せていたハリソンには到底追いつけないし、キャリアのあるロバートにも敵わない)やがて、がむしゃらになるあまり「庭づくりを極める」という目標が「ハリソンの後継者になる」こととすり替わってしまい、そのためになりふり構わずハリソンの実子であるオリヴィアに目をつける、という感じです。オリヴィアに出会い彼女に感化され、「ハリソンの模倣から脱却し庭づくりを楽しみたい」と思うようになって王太子の庭園設計に臨み、ロバートに勝つ、という流れです。
ですが、『オリヴィアの何にどう感化されたのか』『楽しんで作った庭がなぜロバートに勝てたのか』が自分の中でもいまいちはっきり固まっていないので、そこはしっかり考えたいと思います。
……と、こういうことを書くのがプロットなのですね。やっと、なんとなくですが、わかってきた気がします。

具体的な進め方の提示もありがとうございます。二人が出会ったからこそ、というのがはっきりしていますね。こう考えればいいのか! というのがとてもわかりやすいです。参考にさせていただきます。
拙作にこうやって時間を割いてくださること、本当に感謝です。ありがとうございました。

スレッド: 花男爵の遺言

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元記事:屍使いのままならない日々

10万文字くらいの長編を書きたいと思い昔考えた設定を見返していたら見つけたものです。
読んでみたいと思える設定になっているか不安なので教えていただけると嬉しいです。
あまり重たくない作品にしたいのですが、ちょっと設定が暗めなのが気になっています。

上記の回答(屍使いのままならない日々の返信)

投稿者 t : 0 投稿日時:

こんにちは
今は屍使いや蟲続といった設定が活かされているとは言い辛いですが。屍使いと蟲族の設定は面白いです。読んでみたいと思える設定になっているかは、屍使いや蟲族について書かれた文字数から分かるように、設定があるだけになっていました。

ストーリーは結末まで書いてあります、やりたいことがはっきりしているのは良かったです。ただ、やりたいことが前面に出過ぎてしまっているせいで、辻褄があわず説明不足で、不自然な展開が多くあります。

1章は、主人公が幻想都市リュシオルに置いてかれるようになっていく結末は面白いですが、終始、ザザがルシエラを護衛しなければならない理由が不足しています。
2章は、ザザがルシエラと街に居続ける理由が不足しています。
3章は、ガイルの登場で分かりやすくなりますが。ザザがそのような精神状態になってしまう、それについて、ガイル以外の要素が足りていないように思いました。

ルシエラ、ザザで話を完成させようとせず。蟲族なら蟲族のマイナス要素もありますよね。そういった部分もストーリーに反映していくことで、物語の伸びしろが見えてくるはずです。何かの参考になれば幸いです。
応援しています。

スレッド: 屍使いのままならない日々

カテゴリー: ラノベ(中高生向け)

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元記事:恋は一昨日の記憶から

はじめまして。ラーメン好き太郎です。
趣味で小説を考えてみました。10秒程で思いついた内容ですので、矛盾している点や謎すぎる点などがあると思いますが、そこは優しく指摘してくれると嬉しいです。

今回は【記憶】という所に焦点を当ててみました。特殊な記憶喪失を持った2人がどのように繋がっていくのか、はたまたどのようなハプニングがあるのか、と言うような感じを出したかったです。はい。

それでは感想&指摘待ってまーす。

上記の回答(恋は一昨日の記憶からの返信)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

初めまして、コメント失礼します。
恋は一昨日の記憶から、の欠点ですが、特にないと思います。特定日外記憶喪失と言った。架空の病気を扱う作品はたくさんありますし、それに青春恋愛要素を絡めるのは王道で良いですよね。青ブタとか。
しかし、細部の設定や動機が甘いと思います。例えば、ヒロインが主人公に一目惚れするシーンなんかは、一目惚れではなく、なにかしら、主人公に助けられて好きになったとか、そう言うエピソードがあると話に厚みが出ると思います。
かなり内容を割愛していると書かれているので、この意見はあくまでプロットを見ただけの私の意見ですが。
個人的に気になった点は、主人公が二度寝しヒロインに告白したことを忘れてしまい、それによりヒロインが失望するシーンです(自己解釈)
ヒロインは一目惚れで主人公のことを好きになったはずです、恋の発端は彼女にあるはずなのに、忘れただけで疎遠にはなりませんよね、本当に主人公のことを愛しているのならば、障害を二人で克服しようとかそう言う気持ちになるのでは? と思いました。
それから、主人公、交通事故に遭いすぎでしょ! と思いました。一つのお話で二回も交通事故に遭うのは流石に無理があると思います。キャラ紹介のところでは、主人公はとある事故と書いてあるので、そこは統一すべきでしょう。
最後に、文章が複雑で読むのが大変でした。正直、意味の分からない部分が多々ありました。だから、私の発言が的違いかもしれません。
まとめると、話は王道で、おもしろいと思います。プロットを読む限り大味なので、細部に神を宿らせましょう。
それと、文章ですが、読みにくいです。読んでいて、ん? となります。
本文は分かりやすく書いてくださいね。

スレッド: 恋は一昨日の記憶から

カテゴリー: 一般文芸

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元記事:アルストロメリア

設定に穴がないか心配です!鋭い質問などお待ちしております!

上記の回答(アルストロメリアの返信)

投稿者 元々島の人 : 0 投稿日時:

設定に穴と言いますか、能力があまりに強力な物が多くどうバランスを取るのかと感じます「相手を花、ガム風船に変える」とか一撃必殺ですよね。透明化もかなり・・・嘘を見破ったり相手の傷を治す(全快ですか)とかすごすぎて物語上コントロール出来るのかとも。

スレッド: アルストロメリア

カテゴリー: キャラ文芸

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