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屍使いのままならない日々 (No: 1)
スレ主 みず 投稿日時:
目的:趣味で書く
要望:おもしろいか教えて下さい!
カテゴリー:ラノベ(中高生向け)
あらすじ
主人公 ザザ
ヒロイン ルシエラ
仲間 ハンス
敵 ガイル
○一幕
(冒頭。竜との激戦。そのクライマックス部分)
邪竜狩りから帰還。ザザ一行は英雄として迎えられる。
ザザは周りから愛想が悪いとか付き合いが悪い、何を考えているかわからなくて不気味などと思われているが、当の本人は魂の格が上がったことで満足しているため気にしていない。
そんなある日、パーティーリーダーのハンスが個人的な頼み事として保護された少女の護衛を持ちかけてくる。
ハンスとは共に暗殺者をしていた頃からの仲であり、さらに依頼以外でも善行を積むと魂の格が上がるのか知りたい。
次の仕事現場へ行くまで道中を共にすると言われ、ザザはこれを承諾する。
そして、ルシエラと出会う。
複眼や翅など蟲族の特徴を持つ少女を見てザザは恐怖する。早口でペラペラ喋り、へへへ、と愛想笑い。普段のザザを知る仲間たちは「うわっ、気持ちわるっ!」となるがルシエラはなぜか好意を寄せる。
ザザはハンスを裏に引っ張り、抗議するも奮闘むなしくルシエラを護衛することになる。
幻想都市経由で目的地まで行く道中。
魔物が現れたり、山賊が現れたりする。普段ならば簡単に蹴散らせる程度の相手だが、ルシエラと出会ったことで以前に蟲族にボコられたトラウマが蘇り、いつも通りに戦えなくなる。
その上、ずっと気を張って疲れがたまり、睡眠も満足に取れなくなる。
ハンスから蟲族の特徴を持つだけでルシエラは無害だと説明される。一緒に過ごして慣れろと言われるが、ザザは無理だと拒絶する。
うまくいっていたことが全てダメになる。
さらに、痺れ粉の入った玉を風上の敵に投げてしまい、それを吸った仲間たちは窮地に陥る。辛くも魔物は退けたが、「もう休め! 邪魔なだけだ」と追い出される。
ザザは拒絶するが、ハンスからも命令され幻想都市リュシオルに置いてかれる。
それまでは気にならなかった周りの視線が気になるようになり、全てが敵になったように感じる。激しく落ち込むザザだったが、そんななかルシエラだけは優しくしてくれる。
彼女だけはずっと自分の味方でいてくれる。そのことに気づき、ザザは恐怖を克服する決意を固める。
○二幕前半
幻想都市リュシオルにてルシエラとの生活が始まる。
しかし、ザザはルシエラのような人と生活するのも初めてでどう接すればいいのかわからない。そこで使い魔であるディーに接し方を教わりながら、おっかなびっくりルシエラのことを理解して絆を深めていく。
サブプロット三つ。
優しさを手に入れる。協調性を身につける。死を悼む心を思い出す。
舞台は教会など?
○二幕後半
今までうまくいっていた狩人の仕事の成果が出せなくなる代わりに人付き合いが良くなり、考え方が変わっていく。
優しく笑えるようになり、動物や子供が逃げなくなる。
街の人々からも頼りにされるようになり、「変わったね。付き合いやすくなった」と言われるようになる。
ザザはルシエラの影響で変わったのだと気づく。
ザザは自然体で接することができるようになる。そして、ルシエラを大切に思うようになる。
女神が降臨したことを祝う神現祭の日。教会でルシエラとザザは子供たちにガレット・デ・ロワを振る舞う。(フェーヴという人形が入ったケーキのこと)
お祭りを楽しんだ二人。
「ザザさんが善い人で良かったです」
知り合えて良かったと続けるルシエラの笑顔を見て、ザザは本当にそうだろうかと不安が襲う。
いい雰囲気になり、ルシエラがザザとの仲をさらに深めようとする。
しかし、ザザは自分の過去が血で汚れているため、ルシエラを汚してしまうと感じ拒絶する。
ルシエラは傷つき、誤魔化すように外へ出かける。
ザザは「どうして肝心なところでこんな態度をするんだ」と自分を責める。
○三幕
ザザはルシエラに「お喋りで抜けてる人」だと思われている。しかし、それは本来の姿ではない。
本来の自分は他者を踏みにじり、平気で人を殺すことができる人間だ。そんな本性を知られてしまったらルシエラに嫌われてしまうかもしれない。
ザザはそれを恐れ、お喋りで害のない自分を演じ続けようとする。
しかし、このままでは狩人の仕事に復帰することはできなくなってしまう。
仕事を終えた仲間たちがリュシオルを訪れるまでにこのまま本性を偽って過ごすか、それとも狩人の生活に戻るか決めなくてはならなくなる。
時を同じくしてガイルのもとに「ザザが不調を抱え、幻想都市で静養中」という情報がもたらされる。
ガイルがザザへの復讐を実行する。
教会が襲撃され、ルシエラも連れ去られる。
それを知ったザザは単身、敵の本拠地へ乗り込む。本性を見せて嫌われても構わないと決心して、それまでルシエラに見せていた表情から一転して冷徹に容赦なく敵を殲滅。
ザザはルシエラが凝然と目を見開いて固まっている姿を見て、彼女に嫌われたと確信する。
拘束を解き、仲間がすぐに駆けつけるから保護してもらえと言い残して立ち去ろうとする。
しかし、ルシエラに引き留められ、説得され、本当の自分を受け入れられる。
エピローグでザザはホタルの特性を持つルシエラに合わせて、光る魔石のついた指輪を送ってハッピーエンド。
キャラクター
ザザ
主人公。死体を操る。暗殺者として育てられ、戦時中に暗躍していた。
物語が始まる数年前。蟲族の武人にボコられて療養している間に戦争が終わり、暗殺者組織が狩人派遣会社に変わった。狩人として活躍しているときのほうがイキイキとしている。
ルシエラ
ヒロイン。おっとりとした性格の女性。複眼。外見はかなり人寄りの蟲族。
ホタルの特徴を持った蟲種でヒトダマみたいなものが常にくっついている。ヒトダマは嬉しいことがあるとよく光る。
水ソムリエ。
人寄りの蟲族は珍しいため拉致されて危うく売り飛ばされるところだったが、ハンスたちによって助けられた。
ルシエラを保護することができたのはザザが気づいたおかげだとハンスから聞いていたため感謝している。ザザ本人はそのことに気づいていない。
ガイル
敵役。冒頭の邪竜狩りの際、仲間であり恋人でもあった女性が死亡。さらにその死体をザザが邪竜を討伐する際に使ってしまったため激しく憎むようになる。
設定(世界観)
戦争がずっと続いていたが、女神が降臨し、聖物を地上におろしたことで人々の憎しみが吸い出され魔物に変化。襲ってくるようになる。
戦争はその時点で継続困難になり、代わりに魔物との戦いが始まった。
魔物は数が多いが、基本的に知能はない。
作者コメント
10万文字くらいの長編を書きたいと思い昔考えた設定を見返していたら見つけたものです。
読んでみたいと思える設定になっているか不安なので教えていただけると嬉しいです。
あまり重たくない作品にしたいのですが、ちょっと設定が暗めなのが気になっています。
屍使いのままならない日々の返信 (No: 2)
投稿日時:
この作品は、おそらく 見た目から忌諱されてる蟲族と人間との交流 であると思う。
けど、内容は 主人公が蟲のトラウマを克服する話 になってると思う。
つまり、「交流」のほうに面白味を見いだせるかっていうと、内容はそっちに比重を置いてないので、正直なとこ見いだせないと感じる。
例えば
>おっかなびっくりルシエラのことを理解して絆を深めていく。
と、交流部分が省略されていて、「理解して絆を深めてく」のは「トラウマを克服するため」であって「交流」のためではない。
この省略部分はサブプロットを用意すると書かれているけど、それも
>優しさを手に入れる。協調性を身につける。死を悼む心を思い出す。
となっていて、「主人公」が主体になっている。
「優しさ」も「協調性」も「死を悼む」のも主人公のことだけで、蟲族との関係性の話ではない。
もし、「いやいや、その関係性の中で主人公はこのように変わってくってサブプロットなんだ」と考えているのであれば、それは逆。
絆を書くなら「主人公が変わったことで関係性が良くなっていった」と書かなければいけないと思う。
「主人公が変わった」ことが主体なのではなく、「関係がよくなった」ことが主体になるサブプロットにしないと。
そしてこの話はサブプロットだけでなく、プロット全体に言えることで、最初に書いたけども、「主人公がトラウマを克服する」という主人公が主体になっていて「二人の関係性、異種族間の交流」という話にはなっていないと思う。
一方で、この話の主体は「主人公のトラウマを克服する話」で間違いなく、「交流」のほうは私の読み間違いならば。
すると物語の面白味は「トラウマをどのように克服するか」になるけど、その場合3つのサブプロットにダメ出しはしないけども、でも、そのサブプロットに「どうやって克服したのか」が書かれることになると思うので、省略されては面白さは感じられない。
なので、面白いかどうかはわからない。
プロット全体の話はダメ出し気味に少ししたけど、でも、その全体の構成はとても良いと思う。
というのも、この物語は大きく二分出来て、前半は「主人公がトラウマを克服する話」で後半は「主人公が蟲族の娘に思いを寄せる話(かな?)」。
序盤で「トラウマを克服する」と方向性を出して、中盤でそれを達して宙に浮いた目的意識を「トラウマ克服」から「関係性の発展」に舵を切って、関係性が良くなった終盤で大きな問題を起こしオチにつなげる。
実に良い構成になっていると思います。
ここに一つ助言をするなら、
一幕二幕と書いてることから三幕構成を意識してるのかなと思いますが、三幕構成には「ミッドポイント」というのがあります。
これは物語中盤にあって、物語のオチへ向かって方向性を決定づける、落とし所を見せるポイントです。
御作で言うと二幕のサブプロットを終えたあたりで「トラウマを克服した」ところ。
ここに「落とし所」を見せる何かが欲しいですね。
例えばガイルが復讐を考えてる描写は終盤ではなくココがいいと思うし、〆で光る魔石の指輪を送るけど、そういう指輪があるって事もココで出しておきたい。
構成は良いと思うのだけど、やっぱ内容はちょっと魅力に欠けるかなと思う。
主人公が進んで「トラウマを克服する」と前向きだから、「トラウマ」って道具が交流のための物語の障害としていまいち機能していないのがその理由じゃないかなと思う。
勝手な妄想をするけども、
こういうのは「トラウマがあるし気味悪いから毛嫌いしている」という主人公が、でも依頼だし仕事だから仕方なく守ったりしていたら蟲族が切っ掛けで優しさを知るようになり関係が少し前進し、そんなことを繰り返して気がつくとトラウマが苦にならなくなって蟲族の娘を気にかけるようになっていた。という感じが面白くなりやすいんじゃないかなと思う。
嫌ってるし偏見があるからこそ、そのトラウマが障害となってトラウマをひとつ乗り越えるごとに蟲族の娘の良いところに気がついていけるわけで、そもそもトラウマ克服に前向きだと「トラウマを乗り越えること」が目的になっちゃうから、障害になり切れなくて盛り上がりに欠けちゃう。
このあたり、たぶん3つのサブプロットがちゃんと書かれてても同じ印象だと思う。
あとは、書き漏らしかあえて書いてないか、あるいは過去ネタのようなので前提に何かあるためなのかもしれないけど、
正直、前半の「パーティー」の必要性がない。
主人公が大仕事のあとで断りきれない筋から強引に仕事を押し付けられたとか、自分にも落ち度がある事をしでかして仕事を断れなかったとか、主人公が「せざるを得ない」状況になれば問題なく蟲族の娘の護衛に出れるし、現状他のパーティーメンバーは基本的に出番がない。
ハンスは辛うじて主人公(と読者)に「蟲族に危険はない」と伝える役目があるけど、そもそもソレはセリフで説明するんじゃなく、例えば「蟲族は人を喰うと言われているが、ルシエラは主人公が作った拙い野菜スープを おいしい と言って微笑んだ」とかってエピソードを作って、「噂ほど危険はないのかもしれない」と主人公が感じる、そういうエピソードで表現していかなきゃ、これはそういう二人の関係性を語る物語なんだから。と思う。
物語のテーマや本筋以外のことならセリフでも地の文でもさっくり説明しちゃったほうが早いけど、本筋に関わることはちゃんと物語にしなきゃ。
パーティーを組んでると、最悪「俺はトラウマあるから無理だわ。ハンス一人でやって。じゃあな」で問題ないので、なぜ主人公は承諾したのか、友人だからとか魂の格がどうのとか、そういうので腑に落ちるものではないような気がする。
最後に気になった点をあと2つ。
一つは、ミッドポイントの話で少し触れたけど、敵役(ガイル)が出てくるのが終盤で唐突すぎる。
キャラ紹介を読む限りでは、プロットにはないけど序盤というかプロローグかな、に邪竜との戦闘があって、そこで因縁を抱える仲になるわけだと思うけど、終盤でいきなり出てきても「誰だっけ?」になると思う。
もう一つは、「屍使い」の設定がガイルとの因縁以外にほぼ活かされていない。
主人公が戦闘でミスって仲間に「休め」と言われるのさえ、痺れ薬を風上に投げた っていう屍使い関係ねえ状態で、屍使いと蟲族の関連性もないと思うし、トラウマにも関係ないと思う。
屍使いですって設定があるだけの状態でもいいと思うけど、それがタイトルになってるから、例えば「最強魔法使い無双」ってタイトルで「主人公は剣術で敵を薙ぎ払う」って展開ばっかだったらタイトル二度見しちゃう。これも設定で魔法使いなだけで剣術してますって話で、違うタイトルなら気にならないと思う。
>読んでみたいと思える設定になっているか不安なので
設定だけで読んでみたいかどうかっていうと、設定だけで読者の興味を惹くタイプの内容ではないと思うかな。設定良し悪しって話じゃなく。
人間と異形との交流ないし恋愛?が面白味になるから、その点を押し出せる紹介文とか煽り文句とかが読者を獲得できるかどうかになると思う。設定だけで読者を惹き付けるようなコンセプトの話ではないんじゃないかな。
>ちょっと設定が暗めなのが気になっています。
確かに明るくはないけど、暗い内容ではないのでそこはまったく気にならないし問題にならないと思います。設定はあくまで話を彩るものなので。
長所。良かった点
構成はミッドポイントのとこで触れた事以外はしっかりしてると思うし、最後までちゃんと出来ててオチも良いと思う。
終始主人公主体になってる点が独りよがりにならないか心配ではあるので、主人公から見た蟲族の娘はどうなってるのかという意識で推敲してみると良くなるのではと思った。
良かった要素
ストーリー
屍使いのままならない日々の返信 (No: 3)
投稿日時:
こんにちは
今は屍使いや蟲続といった設定が活かされているとは言い辛いですが。屍使いと蟲族の設定は面白いです。読んでみたいと思える設定になっているかは、屍使いや蟲族について書かれた文字数から分かるように、設定があるだけになっていました。
ストーリーは結末まで書いてあります、やりたいことがはっきりしているのは良かったです。ただ、やりたいことが前面に出過ぎてしまっているせいで、辻褄があわず説明不足で、不自然な展開が多くあります。
1章は、主人公が幻想都市リュシオルに置いてかれるようになっていく結末は面白いですが、終始、ザザがルシエラを護衛しなければならない理由が不足しています。
2章は、ザザがルシエラと街に居続ける理由が不足しています。
3章は、ガイルの登場で分かりやすくなりますが。ザザがそのような精神状態になってしまう、それについて、ガイル以外の要素が足りていないように思いました。
ルシエラ、ザザで話を完成させようとせず。蟲族なら蟲族のマイナス要素もありますよね。そういった部分もストーリーに反映していくことで、物語の伸びしろが見えてくるはずです。何かの参考になれば幸いです。
応援しています。
長所。良かった点
饅頭と餡があったとしたら饅頭に入れる餡はできています。
ザザがトラウマを克服する話の「餡」を、屍使い蟲族といった魅力的な設定の「皮」で、材料はそろっていて、すぐに包める状態にあるのが素晴らしい長所です。
良かった要素
ストーリー キャラクター 設定