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元記事:花男爵の遺言

こんにちは、カイトと申します。

以前見ていただいたプロットを大幅に手直ししてみました。「物語の基本」を押さえることに重点を置いたため、オリジナリティはほぼありませんが、「物語」進行、展開としてはいかがでしょうか。

前回と同じく、以下の三点についてご意見いただけると嬉しいです。
ストーリーキャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
・あらすじが破綻していないか
・ツッコミどころ、物足りなさ

よろしくお願いいたします。

上記の返信(花男爵の遺言の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

すみません、要望が「一緒に作品を作って欲しいです!」になっていますが、正しくは「欠点の指摘大歓迎!」です。
ダメ出しお願いします。

スレッド: 花男爵の遺言

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元記事:花男爵の遺言の返信

まずは、作者が聞きたがっている3点について
【Q】
1.ストーリーキャラクターに、多少なりとも興味を引かれるか
2.あらすじに破綻がないか
3.その他、突っ込みどころ

【A】
1.うーん、興味を惹かないかなぁ?
だって、この話は、不倫して生まれた少女の悩みですよ。
まだ、恋愛はおろか、初恋すら経験したことがないかもしれない、
「中学生・高校生の読者」を相手に、
いきなり不倫の話をされても、共感できないと思う。
それが、どんな正当な理由だとしても、
子供まで作ってしまって、その娘が思い悩むなんて、親なら分かることです。
しかも、親子ほどの年の離れた不倫って・・・。
どんな言い訳を用意しても、読者を納得させるのは、相当、難しいでしょうね。

2.破綻しています。
とりあえず、「構成」という部分のみ、後で説明します。

3.突っ込みどころ、満載です。
作者が、何を伝えたいのか分からないので、精査することができません。悪しからず。

まずは、この物語で、作者が何が伝えたいのかが分かりません。
つまり、【テーマ】が、きちんと設定されていないのではないでしょうか?
そのため、【ログライン】という「1行の物語」を作りましょう。
そうすれば、自分が描きたいものが、自ずと見えてきます。
このログラインがうまくいかないようでしたら、物語を“盛り過ぎ”です。
その後で、【プロット】に着手すれば、物語を混乱させることなく、進められます。

物語を作るのには、幾つかのルールがあります。
よく、例えば、【主人公の問題を解決すること】とか
【主人公を成長させること】だとか、です。

このプロットを、簡潔に「おさらい」します。
とりあえず、細かい部分は、一旦、無視で。

初老の男爵のところで、働いている主人公(女性)がいます。
自分の父親が、この男爵ではないかという疑念を抱きます。
聖堂にいる母を問い詰めると、それを認めて、謝罪します。
主人公は、男爵のもとを去り、村へ帰ります。

さて、キャラクターの部分で、主人公は、
「自分の出生について悩みや不満を持っていることを
母に打ち明けられないでいる」といった【問題】が書いてあります。
実は、「主人公の悩み」とは、「何でもいい」ワケではありません。
それは、葛藤を伴う問題でなければなりません。

例えば、「ニキビが出来たから潰したい」といった悩みなら、
読者は「だったら、さっさと潰せばいいじゃん」と思うワケです。
この話も、「さっさと打ち明けろよ」と思うのです。
なぜならば、話せない【縛り】がないからです。

例えば、誰かに「母親に、自分の出生を聞こうものなら、
お前の母を殺す」となれば、そう簡単には聞けないでしょう。
自分の出生を知って母を死に追いやるのか、
それとも、出生など知らずに母と幸せに暮らすか、
こういった思い悩む選択肢を、読者に見せろ、ということです。

そして、もう一つの基本。主人公を【成長させる】というモノ。
話の流れは、母に男爵が父であることをと詰めると謝罪してそれを認め、
主人公は男爵の元を去っていきます。
これって、成長していますか?
そうは感じられず、とっても、つまらないエンディングだと感じました。
それは、主人公が、「感情」でなく、「正論」で生きているからです。

例えば、暴力反対の男が、暴漢に襲われるも、話し合いで解決しようとする。
これが「正論」です。
しかし、暴漢に切りつけられ、カッとしして、つい殴り倒してしまう。
これが「感情」です。

つまり、「考え」と「行動」が矛盾しているからこそ、人間って面白いワケで。
結局、主人公は、最後の最後まで、自分の殻を破れずじまいなのでは?
二人の大人を許すことが、成長と言えるのではないかと。
ただ、テーマが分からないので、これであっているかもしれません。
不倫への罰として、バッドエンディングが用意されているのかも。
そうなると、男爵だけではなく、自分の母親へのバッドエンディングも必要でしょう。

そして、このプロットには、蛇足とも言える部分があります。
それは、孫が、男爵のもとに『新種の薔薇の鍵は我が娘』とは何のことか?と
問おうとしたが怖くて聞けず、最後に勇気を振り絞って聞くと、
その答えを教えてくれた、という流れの部分です。
主人公の問題とは、何の脈略もないエピソードです。

古い映画ですが、「市民ケーン」という作品があります。
話は、新聞王ケーンが、「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して死に、
新聞記者は、その言葉の意味を求めて、
生前のケーンを知る人物にあたるというモノですが、
この「一言だけ」でも、壮大な映画ができあがるのです。
この「孫」の部分は、不要なので、分離させて、もう1本別な話を作るべきでしょう。

そして、この「孫」と「主人公」には、大きな共通点があります。
それは、自分の問題を当事者に聞いて、それを当事者が答え、
問題を解決させてしまっている点です。
つまり、この二人は、物語の中で、何の「努力も、葛藤も、奮闘も」していない。
ここが、このプロットの【最大のミス】です。
自分のことは、自分で動いて、解決させましょう。

分かりやすく、恋愛モノで説明すると、
人見知りの女の子に好きな男の子が出来ます。
そこで、親友を通じて自分の思いを伝えてもらったところ
相手も好きだったことが分かり、両思いになりました。
これではダメということです。
「親友を通じて」ではなく、「自分」で。

主人公が、人見知りを直そうと、
あらゆる試みをしますが、どれも上手来ません。
それどころか、好きな人の前で大失態を犯し、絶望的になります。
しかし、自爆覚悟で告白しました。
彼は人知れず、見ていたのです。彼女の努力する姿を。
こうして、二人は両思いになりました。
こういう風に、主人公自身が動くことが必要です。

伝わったでしょうか?

そうなると、「主人公」は、「誰」と向き合わなければならないのでしょうか?
「母親」でしょうか? 「男爵」でしょうか?

読んだ感じでは「父親当て」が「クライマックス」だったので、
「男爵」と向き合う必要があります。たぶん。

プロットでは、一切、そういったエピソードがありません。
読者に、何を伝えていくのかを考え、それに適したエピソードを作り、
その過程を、分かりやすく描くのがプロットです。
つまり、「感情の変化」と「エピソード」をセットで考える。
出来事だけを、ただ並べていったのでは、物語の面白みは伝わりません。
感情が、どう変化していったのかを、記していくのがプロットです。

また、面白くない原因の一つは、
登場人物全員が、馬鹿正直で、言葉を額面通りに受け取っているということです。
人は二面性を持っています。
母親も、男爵も、なぜ、優しい嘘がつけないのでしょうか?

母に、男爵が自分の父親なのかを聞くも、否定する。
男爵本人に聞くも、否定する。
そこで主人公は、どんな結果であろうと、真実を知りたいと奔走し始める。
となれば、物語がどんどん広がります。
誰も語らないからこそ、知りたくなのが人間なのです。

だから、母を問い詰める。
やっぱり、男爵が自分の父親だった・・・。
これでは、物語が、一瞬で終わってしまう。
だから、グダグダと余計な話を作って、間延びさせている印象が否めないのです。

物語を展開させるためには、
主人公が“最初”に「考えていたこと」が、
“最後”は、大きく変わっていないとダメです。

例えば、天敵だった男子と、学園祭実行委委員会を通じて、仕方なく行動するうちに、
最後は、好きになっていく、といった感じです。
つまり、「大嫌い」だった人が、最後は「大好き」になる、という感じです。
これが主人公を「成長させる」ことです。

そのため、最初は、男爵のことを「良く」思っていたにも関わらず、
最後は「見捨てていく」では、話の作りがおかしいです。

確かに、「最初」と「最後」は変わっています。
しかし、「不倫を責める話」と「不倫を許す話」は、どちらが難しいですか?

基本は、「弱いヤツ」が「強いヤツ」に戦いを挑んで、勝つ話です。
「強いヤツ」が「弱いヤツ」と戦っても、勝つのが当たり前です。

要は、不倫を責める話は、傷に塩を塗る話です。
つまり、弱い者いじめの構図なんです。
だから、「不倫を許す話」にしなければならないのです。

あと話は変わりますが、ファンタジーにしたいになら、こういった手もあります。
「男爵」と「下女」の不倫関係だと、共感を得にくいことは確かです。
どんなに純情な恋であったとしても、
「下女」は、ふしだらな女と決めつけられてしまいます。
しかし、関係が「公妃」と「下僕」で、ひっくり返して考えたら、どうでしょうか。
公妃は身分の違いなど気にせず、
本気で人を好きになったに違いないと、誰もが思われるでしょう。
もし不倫がバレれば、皇室の大スキャンダルに発展するので、
生まれてきた子は、出生の秘密を知ることもなく「大公の子」として、
大切に育てられるていくことでしょう。

実は、コレ、あるアニメの設定です。
そして、そのことを嗅ぎつけた悪党が、
王妃を殺して、その娘と政略結婚をしようと企みます。
そのことを知った真の父親は、結婚式をブチ壊してやろうと乗り込んできます。

もちろん、悪党は、少女に、出生の秘密を明かしたりはしません。
なぜなら、それを明かせば、政略結婚がパアになってしまうからです。
そして、もう一人の男も、自分が父親だとは、絶対に名乗りません。
なぜならば、人に言えない仕事をしていたからです。
そして、少女を挟んで、「男」と「男」の対決が始まります。

この設定ならば、少女が出生の秘密に悩むことなく、
ファンタジーの世界を、十分に確立することができると思います。

ちなみに、少女の名前はクラリス、
悪党の名前はカリオストロ伯爵、間男をルパンと言います。
参考程度に、その作品を観ておいても損はありませんよ。

まとめます。
主人公を、成長させろ。(最初と最後を変わっているか?)
主人公は、大きな問題を抱え、解決させろ。(自ら解決しているか?)
主人公は、強い者へ、戦いを挑め。(面白くなっているか?)

上記の返信(花男爵の遺言の返信の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

さる・るるるさん
とても丁寧なコメントありがとうございます。

コメントを読んで、テーマは「オリヴィアの成長」のはずなのですが、「なにをどう」成長させるのか、それが自分自身でしっかり定まっていなかったなと反省しました。
また、主人公が自分から動かないという点も以前からの自分の課題なので、そこも不十分でしたね。

元々、この話は男爵視点で描くつもりだったのでした。それではあまりにも動きも花もなかろうと、オリヴィアにスポットを当てたのですが、まだまだまだでした。
確かに、「自分の殻を破り切っていない」と言われても仕方がないですね。
・問題はなにか
・問題を解決するためにどう動くか
・その結果、主人公がどう変わったか
を念頭に、もう一度練り直してみようと思います。

それから、カリオストロの城は何度も観ていて好きな作品ですが、そのような捉え方をしたことはなかったです。そう言われれば、納得できる気がしますね。

これだけのコメントを書くには、相当な時間を要したのではないでしょうか。感謝です。
もう一度プロットを練り直して相談に上がろうかと思いますので、その時にまたご笑覧いただけると嬉しいです。

スレッド: 花男爵の遺言

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元記事:花男爵の遺言の返信の返信の返信

こんにちは、返信ありがとうございます。

書くのを忘れていました。登場人物の「ヒュー」が彼の役割がとてもいいですね。
ヒューがいることで物語が引き締まり、オリヴィアもダニエルも引き立っています。登場させることに気付けるだけですごいことですが、それがちゃんと機能しているかという点においても、作者様の地力を感じました。

次に、今度は違う角度から話してみたいと思います。
>>物語の動きが少ない。
>>なぜ薔薇について大きく取り上げたか。
についてです。

以前書いた内容と被るのでここまでの話を要約します。
≪結≫でダニエルは宮廷庭師になるのをやめていて、説得力としてみたときに中途半端な感じがあるのと。
≪起≫でオリヴィアは神職になりたがっていたのに、ダニエル(薔薇)→家族の話→出生の秘密→使用人をやめ村に戻り、それで、ダニエルや神職や薔薇と「出生の秘密」の繋がりがある状態で止まっており、活かせてないのでオチとしては弱く感じます。

そして本題になります。
≪起≫≪承≫≪転≫≪結≫があります。
物語の大きな盛り上がりは≪結≫に用意されているもの1つだけです。
このプロットはどちらかといえば長編向きというよりは、その半分ほどのページ数が適正のように思います。

その理由について書きます。
≪起≫に書かれている内容は起承転結でいえば、起の終わりか承の序盤に入ったあたりで終わっています。
ここだけ聞くと何も間違っていないように思えますが。
長編で書くなら≪起≫であっても、≪起≫の起承転結でまとまっている必要があります。

起承転結でまとめようと思った場合、それには何かしらの盛り上がるポイントが入っている必要があります。
これを出生の秘密だけで作り出そうとするとハードルが高いのと、もし文章力でねじふせようとしても、家族の話を押し付けられたように感じるので読者を選ぶ傾向があります。それよりかは薔薇を使ってというわけです……。
ここらは言葉だけでは伝わりにくいので例を書いてみます。
※勝手に話を作っていますが他意はありません。

≪起≫の起承転結

ダニエルは、「2週間後の品評会で最優秀賞を自分が将来遊んで暮らすために協力しろ」、「薔薇について教えて」とハリソンのところにやってきます。ハリソンはダニエルに薔薇以外のことについては教えますが、薔薇については教えようとしません。ダニエルが帰ってから、ハリソンにその理由をオリヴィアが尋ねてもはぐらかされます。

連日通ってくるダニエルでしたが納品の期日が近づくとついに怒りだします、一方的にまくし立て自分が相手にされてないと分かると、近くにあった花を殴ろうとしてハリソンに睨まれたのでやめます。オリヴィアは2人のやりとりをすぐ近くで見ていました。

翌日、ハリソンは街に行っていて家にはオリヴィアだけです。オリヴィアが留守番をしていると、庭園の方でガラスが割れる音がします行ってみると、ダニエルが鉢ごと薔薇を盗みだそうとしていました。
オリヴィアは体をはって止めようとしますが、ダニエルに脛を蹴られて動けません。
ダニエルは捨て台詞をはき、それはもうすごい逃げ足で薔薇を盗んでいきました。

昼間の出来事を報告すると、ハリソンは逆にオリヴィアに家族の話をするよう命じました。
最後に「ダニエルがまた来たら相手をしてやってほしい」と告げる。

エピローグ
それから2週間後、青ざめた表情のダニエルが家にやってきます。
「ここにあった薔薇で最優秀賞を取ったせいでウィフール家はおしまいだ、俺は殺される」と言いました。(≪起≫おわり)

ここでのポイントは、
ダニエルには2週間後の品評会があって、そこで失敗すると人生=詰んだくらいに追い詰められていることです。
①『薔薇を中心にした』そこまで大きなテーマは必要ない。
(※それがやりたいならそれはそれで賛成です)

具体的に〇〇までと時間制限をつけてあげた方が、本屋さんで立ち読みするにしても、物語のなかでいついつまでと決まっているとそこまで読んでから買おうかなとなります……私だけかもしれませんが。
②今の≪起≫≪承≫≪転≫≪結≫には時間制限がないので、動きとしてみたときに弱い。

ダニエルでもオリヴィアでもハリソンでも誰でもいいのですが、ダニエルが宮廷庭師になりたいとやってきたなら1度挫折させてみるのも定番ネタの一つです。そういった動きが≪結≫のオリヴィアでしかなかったので、どこかのタイミングでダニエルの挫折があれば、宮廷庭師になるのをやめたのも納得しやすくなるかもしれません。
③登場人物の人生の浮き沈みを作ってあげるだけで、動いているように読者は錯覚する。

色々書きましたが、こうしろというつもりはありませんし。
よくあるストーリーなので良い所があれば好きなだけ使ってもらってかまいません。
もし自分にはあわないと迷ったときは、全部忘れて、自分の好きなように書いてください。
ゆっくり焦らず、楽しんで書くのが一番いいですから。

でわでわ、何かの参考になれば幸いです。

上記の返信(花男爵の遺言の返信の返信の返信の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

tさん、ご返信ありがとうございます。

「薔薇とテーマ」についてより詳しく教えていただき、感謝です。
今日午前中休みだったので、図書館にこもって薔薇の資料を漁っていたのですが、あまりの奥深さに溺れかけていました(笑 もちろん収穫も多くあり、ハリソンやダニエルの人物造形に役立ちました。
《起》の中にも起承転結を、というのは目から鱗でしたが、例題としていただいた内容もとてもわかりやすく、納得できました。

「ヒュー」について、お褒めいただき嬉しいです。彼は作中でも私にとってもお助けキャラで、勝手に動いてくれるのですごく助かっています。
それと、いただいたコメントの「ダニエルはオリヴィアの脛を蹴りつけ」というところで、思わず笑ってしまいました。自分も、まったく同じシーンを考えていたので。
ダニエルが本当に生きているようで、嬉しかったです。ありがとうございます。
執筆、頑張ります!

スレッド: 花男爵の遺言

この書き込みに返信する >>

元記事:花男爵の遺言の返信の返信の返信

返信ありがとうございます!
追記していただいたおかげで、彼女がショックを受けた理由がすっきり理解できました!
それらが作品に描かれていると、彼女の心境に寄り添えて理解できるので、感情移入しやすくなると思いました。
恋心を抱いていた幼馴染がいたんですね。我慢していた分、それならショックですよね。
彼への恋心を諦めなくてはならないなんて、切ないですよね。実は好みなシチュでした。

執筆、応援しております。

上記の返信(花男爵の遺言の返信の返信の返信の返信)

スレ主 カイト : 1 投稿日時:

返信ありがとうございます。
よかった、きちんと説明できたようです。
頑張って書きます! 応援ありがとうございます。

スレッド: 花男爵の遺言

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元記事:花男爵の遺言の返信

こんにちは。
ドラマがちゃんとあって最後はまとまって終わっています。キャラクターひとりひとりにその人間性が分かるような弱さが用意されています。ダニエルが来たことで次第に過去が明らかになり、成長と変化といった読者を楽しませる展開が作れていて見所があります。

その反対に情報量の多さのわりに動きが少なかったです。
薔薇、ハリソン(男爵位を賜った希代の園芸家)といった面白くなりそうな要素も、使い切れておらず、最後がどことなく中途半端な印象を受けます。

序盤でダニエルは(自分こそが宮廷庭師にふさわしいことを証明するため)にやってきて。エピローグのダニエルは(大事なことは家を継ぐことではなく)となっています。
例えば、薔薇品評会があって諦めたとなら分かりやすいですが。
失敗や挫折が作中で描かれておらず。
読者目線では気が付いたらダニエルは諦めていた。これをどう受け止めるかは人それぞれですが、もう少し丁寧に掘り下げて書いてあげてもいいような気がしました。

オリヴィアはエピローグで(使用人をやめ村に戻り)、これは本当の家族を知る流れを通して納得できます。
ごめんなさいきつい言い方になってしまうかもしれませんが、例えば薔薇を育てたり薔薇の知識を披露するくだりのないオリヴィアは、薔薇のことで活躍できているとはいえません。
もう少しそのあたりで、
例えばダニエルと共同で何かさせるといった、薔薇の品種改良や家督のごたごたに参加できるような設計にしてあげてもいいかもしれませんね。
別の言い方をするなら。
オリヴィアが主人公なので彼女が事件の中心にいないと、面白さにも限界があります。

ここは難しいので少しアドバイスすると。

ハリソンが希代の園芸家であることを知らないオリヴィアもまた、天性の才能を発揮し、素晴らしい薔薇を作っていた、そこにダニエルがやってくる。
もしくは、
オリヴィアは薔薇のことは知らなかったが、ダニエルがやってきてからその魅力に目覚めて、オリヴィアの作り出す薔薇が彼女の世界を変えていく。

これらはよくあるストーリーの一部ですが、こうしろというつもりはありませんし、気に入ったものがあればいくらでも採用してもらって構いません。
これは考え方の話です。
家族を知るために薔薇を使って話をまとめるという発想よりも、薔薇を知っていくうちに家族のことも分かっていく方が、読者も物語に入りやすくなります。また、この物語は薔薇によって人も世界も繋がっているので、ストーリーにおける薔薇の使い方について意識を向けてみるといいかもしれません。

応援しています。

上記の返信(花男爵の遺言の返信の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

tさん
読んでいただきありがとうございます。お褒めの言葉もいただき、嬉しい限りです。

物語の動きが少ない、というのは自分の課題でもあります。これでも色々動かしたつもりだったんですが、やはり足りないのですね。指摘していただきありがたいです。
そして「薔薇」についてなのですが、ハリソンとダニエルの説明に用いる小道具の一つ、程度の認識しか持っていなかったので、大きく取り上げていただいたことにいささか驚いています。
でも確かに、考えてみれば「薔薇」だけでテーマになるほどの存在感はあるのですよね。それを一小道具としか扱わないのは、確かに勿体無いかも。
ハリソンの「稀代の園芸家」という設定も、単に彼のバックグラウンドの説明であり、「そんな彼も今や、華やかな中央から遠く離れた田舎で暮らしている」みたいな始まりの予定なのですが、それがその後まったく活かされないのは違和感かも。
今回描きたかったのは「オリヴィアの葛藤と成長」なので、薔薇については簡単にしか考えていなかったのですが、tさんの言われるように「薔薇を中心に家族を語る」というのもありかもしれませんね。

細かいアドバイスと応援をありがとうございました。参考にさせていただきます。

スレッド: 花男爵の遺言

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元記事:ハピネスの舞台裏

・純真な百合を主役組が悪役組の手から守ろうとする様子をどうしようか迷っています。
・でも、ある出来事を機に団員が一致団結しようとするきっかけがほしいです。ベタですが、借金で劇団が閉鎖される危機、百合が団員の関係に気付き始めるなどの展開にしようかと思っていますが、どうでしょうか?

上記の回答(ハピネスの舞台裏の返信)

投稿者 ふ じ た に : 0 投稿日時:

これって、漫画向きの題材ではないかと私は感じました。

主人公が百合ですけど、彼女が何かした結果、活躍する話ではないんですよね。
周囲も何か思惑があって行動するので、その百合を含めた劇団員のやり取りを「俯瞰して」読者が楽しむような作品だと思うんですよ。
なので、俯瞰するような書き方をする「漫画」向きだと思いました。

小説向きにするなら、『声優ラジオのウラオモテ』みたいに、百合以外の主要キャラを一人にしたほうがいいと思いました。彼女に振り回される相方みたいな感じで、二人のすれ違いものにしたほうが書きやすいかもしれません。
そのほうがキャラを掘り下げやすいですし、キャラを立たせやすいと思いました。

すいません、提案ではなくてダメ出しになってしまって。
あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいね。
ではでは、失礼しました。

スレッド: ハピネスの舞台裏

カテゴリー: キャラ文芸

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元記事:絵描き少年と桃少女(仮)

どういう展開を入れたら面白くなるか、など。

上記の回答(絵描き少年と桃少女(仮)の返信)

投稿者 t : 0 投稿日時:

死期を悟った爺は、忠臣に、
この家のどこかに開かずの間が隠されている(※爺の呪術か異能が使われている)
そしてその部屋に入る方法を忠臣に教えた。

(中略)
忠臣が部屋に入ると机の上に、手紙とは別に、鉢に入った植物の苗が置いてある。
その後、爺の亡骸を埋葬した場所に忠臣は植物を植える。
植物はたった1日で立派な木に成長する。2日目には小さな桃の実がなった。
やがて桃が食べられる大きさになると、忠臣はヒロインの桃と出会う。

という展開を、「(本文)すぐに爺が死に一人となってしまう。」
このあたりにいれてみるのはいかがでしょうか。

スレッド: 絵描き少年と桃少女(仮)

カテゴリー: キャラ文芸

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元記事:ワイルドハント(仮称)

 はじめまして。秋月散花と申します。
 この度はこちらにて、プロットの相談をご依頼させていただきました。
 表現の上で、倫理的に望ましくない表現や設定が登場することと思いますが、現実の犯罪や暴力行為、差別を助長したり賞賛する目的では一切ありませんので、ご理解の程よろしくお願いします。

 難しいと感じ悩んでいる点は、読者への世界観の伝え方です。
 解説しなければ本題に移れない舞台、世界観設定や用語、登場人物の関係性、役割のもたせ方、登場させる順番がとても難しく、スムーズにミスリードなく物語を運ぶことが出来ません。
 結末は絶望というか、バッドエンドに限りなく近いです。
 正直説明しきれない部分が多大にあり、見所も作りにくい世界観、設定のお話になってしまいそうです。ストーリーの順序、展開等、何かアドバイスがありましたら取り込み、活かさせていただきたくあります。

 力足らずな自分ではありますが、どうかご助言をよろしくお願いいたします。

上記の回答(ワイルドハント(仮称)の返信)

投稿者 s.s : 1 投稿日時:

あらすじ含め一頻り読ませていただきました。恐縮ですが私見を述べさせていただきます。
まず、世界観は、レジスタンスとAI率いる政府軍が交戦を続ける、ディストピア的な世界観だと私は汲み取りました。間違ってないでしょうか?
まず、秋月様が気にしてらっしゃる、読者への世界観の伝え方ですが、これについては、特筆する必要性は少ないかと思います。
とりあえず、人間たちを管理するAIと言う単語が出てくれば、大抵の人が近未来の、PSYCHO-PASSなど連想すると思うので、そういった世界観でない場合は、連想されるであろう作品との差異を誇張して書けば伝わると思います。
例えば、戦闘シーンが重要であれば、銃器などの描写を増やしたり、頭脳戦が主であれば、心理描写を増やしてみたり、そんな感じです。
あらすじも、大きな矛盾点などはなく、突っかかることなく読めました。しかし、エンドが俺たちの戦いはこれからだエンドなので、そこは少しいただけません。
やはり、なにかしら、主人公チームの全滅やら、衛星の撃破など、突拍子な展開でもいいので、区切りをつけた方が、話としての完成度は上がると思います。このサイトの記事に、続編を匂わせる終わり方は不評だと読みましたので。
そして、一番重要なのは、物語において原動力がなく、先が読めてしまう点です。
類似作品だと感じた約束のネバーランドを例に挙げて話しますと、約ネバ(アニメ版)は主人公達のいる世界の謎や、白熱した心理戦、それと、現状の打開策を捻出する主人公達、など、お話に面白み(原動力)が多々ありますが、この作品はそう言った面白みが欠如していると思います。まぁ、プロットだけでは判断しかねますが。
しかし、それが故、先が読めてしまうのです、秋月様は恐らく、美男美少女の人徳者が、理不尽な社会(AI)に立ち向かう的な勧善懲悪な話が書きたいのだと思いますが。
正直、テンプレをそのままトレースしたようなそんな作品のように感じてしまいます。例えば、物語中盤で味方が裏切ったり、実はそれがあれだった! 的なそう言った驚きがなく、まぁー、そうなるよねー、的な展開の連続。私はつまらないと感じてしまいます。
しかし、テンプレを使っているのはナイスな判断だと思います、ここに幾重にもオリジナリティーと、伏線を張り巡らせ、物語をデコレーションしましょう。そうすれば、良くなると思います。
深夜テンションで失礼しました。

スレッド: ワイルドハント(仮称)

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